モンベルのテンチョ(ツェルト)を購入 ⇒ 強風の中津明神山で試す

モンベルのテンチョカモフラージュ柄

テンチョとは

モンベルのテンチョは、テント+ポンチョから命名されたようだ。

テントとポンチョの両方の用途に使えることが売りだ。

キャッチコピー通りなら、かなり魅力的な商品に思える。

中途半端との感想

ところがネットで検索してみると、その評判は散々だった。

大部分は

テントに短しポンチョに長し

という一言でくくられている。

つまり、テントとしてもポンチョとしても中途半端。

それぞれ別にちゃんとした物を買った方がいい。

そういう感想だ。

詳しく見ていくと、こんな感じだ。

ポンチョ姿はかなり微妙

ポンチョとして使用した際の姿が、異様すぎるとの指摘がほとんど。
テンチョ

カオナシ

カオナシ
妖怪かよ!

あと、透湿素材でないため着心地が悪いようだ。

昔のレインスーツみたいな内部はベトベト、という感じになりそうだ。

テントとしては小さすぎる

予想通りだが、二等辺三角形のフットプリントのせいで居住スペースが狭すぎるようだ。

特にポールを立てる部分が構造上中央に来るため、それが邪魔で横になることができないようだ。

それでも購入したワケとは

今回、この微妙なテンチョを購入したのは、宮之浦岳に登山する予定があるからだ。

ご存じの通り屋久島は雨が多い。

さらに登山ルートは長く、今回想定している淀川登山口のルートは最短とは言え、コースタイムは11時間だ。

万が一のことを考え、ビバークできる装備が必要だと考えた。

この2点から、テンチョも悪くないかな、と。

実際にこちらのブログの方も、

ちょうどツエルトを買おうかな、とおもっていたところだったので、思い切ってみたのだ。

それに設営が簡単らしい。

通常のツエルトではテント形状で使おうとするとペグダウンやガイラインなども多く、慣れが必要だそうだ。

ツエルトを使う機会なんて俺にはほとんどないだろうから(あったら困る)、いざ使おうという場面では使い方を忘れていること必至だ(汗;)

その点で、このテンチョなら三角形の頂点を3箇所ペグダウンするだけで、あとはポールを立てるだけとお手軽そうだ。

これなら俺にも使いこなせそうだと思った。

中津明神山で使う

実際に中津明神山への登山に持参した。

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設営した状態がこれ。

なにせ山頂到着時は強風で、置いてあったダウンの袋が転がっていきそうなほどだった。

それでも3箇所ペグダウンしただけでしっかり立てることができた。

設営も初めてにもかかわらず3分ほどで完了。

床がないので裾部分から風が吹き込んでくるのだが、テンチョ内部ではシングルバーナーを使うことができる程度に風が収まってくれた。

また狭いと聞いていた内部も、2人なら入ることができた。

実際にファスナーを閉めて締め切った状態で、ランチのカップ麺をすすってランチを済ませることができた。

これがなかったら、あの強風の中では食事をしようとさえ思わなかっただろう。

結論

これで寝泊まりすることはないし、たぶんポンチョとして使うこともないだろうが、万一の際に今回のように風よけや防寒に利用できそうだ。

緊急時にトイレの目隠しとしても活用できそうだし。

とりあえず使えそうだ、という感想だ。