男体山⇒記念すべき1座目は日光を代表する霊山

男体山山頂

日本百名山踏破チャレンジのスタートにあたって、最初にどこに登るかが問題だった。やはり壮大なチャレンジにふさわしい、百名山の中でも特別な意味合いをもつ山にしたかった。

かといって、いきなり難易度の高い山に登るわけにもいかない。最初からめげてしまっては、後が続かないからね。

都心から近くて日帰りができる。そんな山をリストアップしてみた。いろいろ迷ったあと選んだのが、男体山(なんたいさん)だった。

日光の象徴、霊山としての男体山こそ、1座目にふさわしい

関東を代表するリゾート地、日光。

世界遺産に認定され多くの観光客が訪れる日光東照宮、日本三名瀑の一つである華厳滝、標高1,269mに位置する中禅寺湖など、見所一杯。年間1,200万人もの観光客が訪れるという。

その日光の象徴とも言えるのが、男体山だ。遠く平野部からもその山容が望まれ、中禅寺湖を従えた姿は実に美しい。まさに日光を象徴する存在である。

男体山

また霊山としても知られ、世界遺産となっている日光二荒山神社の奥社が山頂に鎮座している。

このようなことから、今回のチャレンジをスタートするに当たって1座目とするにふさわしい山だと判断した。

今回の登山コースは志津小屋ルート

早朝まだ暗い都心を出発、東北自動車道を通って日光に向かう。途中大谷パーキングエリアで休憩を取り、日光道へ。いろは坂を登るのも久しぶりだ。

中禅寺湖畔を走り、中宮祠の前を通過。本来なら男体山にはこの中宮祠から登山するのだが、今回は志津小屋ルートを取るためここを通過することにした。

この日は9月の1日。まだ残暑厳しい折のため、中禅寺湖側の南斜面を登るルートより北斜面ルートの方が多少なりとも涼しいだろうと判断したのだ。

戦場ヶ原でトイレ休憩を取り、梵字飯場跡駐車場に8:30到着。

梵字飯場跡駐車場

戦場ヶ原からの道は舗装路とのことだったが、一部未舗装の部分が残っており、段差も相当の物。コンパクトカーでは、結構キツイ道だった。

駐車場に到着してみると、既に3台の車が駐車していた。月曜日だが、ここから登る人も多いようだ。

しばらくは舗装路を歩く

駐車場からは、しばらく舗装路を行く。許可車は通行できるのだろうが、道路にチェーンが張られていて一般車両は進入できない。

ロード

車道だけに斜度は緩やかだが、1時間半ほどの車道歩きは意外と疲れる。

ようやく志津に着いた時には、10:00になっていた。

志津

ここは少し広くなっていて、簡易トイレも設置されている。ありがたい。

トイレ

登山開始

ここから少し入ると、いよいよ登山道の始まりだ。

男体山登山口

5分ほど歩くと、避難小屋に出た。

志津避難小屋

かなり大きな避難小屋だ。しっかりしていて、中もきれいに保たれていた。20人以上泊まれそうだ。

台風の大雨で荒れた登山道

ここを過ぎると、傾斜が急になってきた。

先月末の台風10号による大雨のせいで、登山道は相当荒れていた。

二合目

道は深くえぐれていて、しかもぬかるんでいる。非常に歩きにくい。

立木の根元も露出していて、痛々しい。

三合目

標識も倒れていた。相当の雨の量だったのだろう。

四合目

これだけ段差があると、膝への負担が大きい。

五合目

それでも木立の中を歩くコースだったため予想通り残暑に悩まされることも少なく、比較的快適に登ることができた。

六合目

噴火による崩落地帯まで来た。

ここまでは危険な箇所も少なく、初心者でも安心して登れる。この部分もきちんとロープが張られていて、注意して通過した。

七合目

八合目まで来ると、稜線に出た。シャクナゲが多く、6月頃は美しい場所だろう。

八合目

しかしここに来ると、ガスが出てきた。残念ながら稜線からの眺望を楽しむことができない。

九合目

記念すべき1座目に登頂

ついに山頂に到着。

三角点には、神剣が刺さっていた。さすが霊山、という感じだ。

神剣

13:30ついに1座目、男体山に登頂。感慨もひとしおだ。

コースタイム2:45を3:30とかなりオーバーして登頂したが、登山道のコンディションを考えるとまずまずかも知れない。

男体山山頂

標高2,484mでガスの中のコンディションの割には、あまり寒くなかった。

山頂でのランチタイム

お弁当は、東京のファミリーマートで買ってきたおにぎり。梅干しも買ったが、ちょっと物足らない。卵焼きでも買ってくればよかったと、少し後悔した。

お弁当

さて、お楽しみはコッヘルで沸かしたお湯で淹れるコーヒー。

この瞬間のために、重いバーナーとコッヘルを背負ってきたのだ。

コーヒーへのこだわりは、こちらのブログに記載している。

シングルバーナーとコッヘルは山で必要でしょ
前々から、登山をする度にコッヘルとシングルバーナーが欲しいと思っていた。 山頂でくつろぐ時、またお弁当を食べた後、温かいコーヒーを飲めれば...

この日のように天気が悪い、少し肌寒い状況だと、温かい飲み物は非常にありがたい。

コーヒー

と、その時だった。

一面真っ白だったガスが少し晴れてきて、中禅寺湖を見ることができた。

中禅寺湖

これも二荒山神社の御利益かも知れない。

食後に、少し下ったところにある奥社にお参りをした。

二荒山神社の奥社

下山開始

一時間ほど山頂に滞在し、14:30に下山開始。

段差がある急坂は、膝に堪える。

ぬかるんでいるため、非常に滑りやすい。注意しながら下山した。

ロードをこなして駐車場に到着したのは、17:30。

途中1台の車が登っていって、すぐに降りてきた。志津避難小屋に誰かを送迎したのだろうか?

既に辺りは暗くなっていた。

翌日は、日光白根山だ。

日光白根山⇒関東以北の最高峰。ロープウェイで標高2,000mの天空の足湯へ(日本百名山2座目)
日光白根山(にっこうしらねさん)は、関東以北の最高峰として知られる。 実は平野部からは男体山などが邪魔をしてなかなか見ることができず、標高...
合計距離: 16514 m
最高点の標高: 2467 m
最低点の標高: 1513 m
累積標高(上り): 1092 m
累積標高(下り): -1092 m
総所要時間: 10:03:06
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