金剛頂寺とは
龍頭山光明院金剛頂寺(こんごうちょうじ)は、高知県室戸市の真言宗豊山派の寺だ。
第26番札所で、本尊は薬師如来。
四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第26番札所 龍頭山 光明院 金剛頂寺
縁起によると、大師が平城天皇(在位806〜9)の勅願により、本尊の薬師如来像を彫造して寺を創建したのは大同2年と伝えられている。創建のころは「金剛定寺」といわれ、女人禁制とされて、婦女子は行当岬の不動堂から遙拝していたという。
次の嵯峨天皇(在位809〜23)が「金剛頂寺」とした勅額を奉納されたことから、現在の寺名に改め、さらに次の淳和天皇(在位823〜33)も勅願所として尊信し、住職は第十世まで勅命によって選ばれており、以後、16世のころまで全盛を誇った。
駐車場へ
この日は自宅を車で出発し、輝るぽーと安田でランチを食べてから金剛頂寺に向かった。
国道から左折すると、細い山道が続く。
運転には要注意だ。
到着した駐車場には、懐かしい形の郵便ポストが。
境内に歩いて行く。
階段が閉鎖されている、と思ったら、仁王門に回れとの表記。
正面から順に参拝せよ、ということだろう。
仁王門の下は、長い石段が続いている。
こちらが表参道と言うことだろう。
立派な仁王像の横を通り、境内に入る。
まだ新しそうだ。
参拝
本堂はコンクリート製。
歌碑が建てられている。
納経所。
本堂で参拝する。
ツツジが美しい。
境内を巡る
本堂の横に、霊宝殿がある。
この中に、木造阿弥陀如来坐像などが収められている。
主な寺宝 – 金剛頂寺
上品上生(じょうぼんじょうしょう)の定印(じょういん)を結び、頭部は丸く盛り上がり、螺髪(らほつ)が美しく並んでいる。ふくよかで穏やかな表情である。平等院鳳凰堂の阿弥陀如来を刻んだ仏師定朝(じょうちょう)の様式を引き継いだ王朝好みで気品のある阿弥陀如来である。像高は88センチ、寄木造り、平安時代のものである。
仁王門の方に回り込むと、大師堂だ。
参拝する。
大師堂の前には、ガン封じの椿がある。
撫でると癌封じになるといわれる霊木だ。
ツルツルになっていた。
こちらは一粒万倍の釜。
弘法大師が3合3勺のお米を入れて炊いたところ一万倍に増え、人々を飢えから救ったという。
境内を一周し、本堂に向かって右側に進む。
ここはヤッコソウの自生地だ。
その奥には、智光上人廟がある。
四国八十八ヶ所26番札所 金剛頂寺
第二世智光上人は、世に隠れたる行力の聖人と讃えられ、弘法大師が高野山での御入定と知るや、御あとを慕いて、当寺にて入定留身し給うと伝えられています。今尚、智光上人の御廟は清浄なる聖域として信仰を集めています。恩廟の周囲には秋になると天然記念物の奴草が繁茂しています。
さきほど閉鎖されていた石段を下り、駐車場に戻った。
この後は、最御崎寺に向かう。
感想
とても広く、また近代的な本堂が印象的だった。
見所も多いので、少し時間を見ておいた方がいいだろう。
海岸線からかなり道を入り込むので、歩き遍路では大変だ。
しかし、それだけの価値はある。
最高点の標高: 171 m
最低点の標高: 158 m
累積標高(上り): 19 m
累積標高(下り): -25 m
総所要時間: 00:15:09