日本百名山踏破チャレンジ、節目の10座目は、蓼科山(たてしなやま)だ。
蓼科山は八ヶ岳の北端にある標高2,531mの山だ。火山らしく、美しい円錐形をしている。
山頂からは八ヶ岳はもちろん、霧ヶ峰、白樺湖、浅間山、諏訪盆地が一望でき、展望がいいことで知られる。
周辺からもすぐに分かる、蓼科を代表する山である。
早朝から登山開始
前日は白林台キャンプ場に宿泊していた。
一日休んだおかげで気力が戻った。膝の痛みも少しは改善したような気がした。当初は車山に登る予定だったが、調子がいいので蓼科山に登ることにした。
4:30に起床し、朝食を作る。スパゲティーペペロンチーノと玉子スープだ。
キャンプ場のオーナーにタープを張ったままにしていいと了解を取っているので、張ったまま出発。車で登山口を目指す。
ビーナスラインを車で20分ほど登ると、登山口駐車場だ。
トイレもきれいだ。
遊歩道が整備されていて、看板も設置されていた。
6:40登山開始。
整備された登山道
最初は森林帯を進む。
駐車場には車は停まっていなかった。おそらく俺がこの日最初の登山者だろう。
熊が怖い。笛を頻繁に吹きながら進む。
既に紅葉が始まっていた。
8:00八ヶ岳を望むポイントに到着。
だんだん雲が切れてきて、今日もいい天気になりそうだ。
山頂も見えてきた。
泊まっているキャンプ場がある蓼科湖も見えてきた。
このあたりから岩場の急坂となってきた。
枯れ木が目立つ。このあたりは縞状に立ち枯れているらしい。
山頂まであと少し。
このあたりは大きな岩場を進む。
山頂ヒュッテまで来た。あと少しだ。
山頂で絶景を楽しむ
10:00山頂に到着。コースタイム3:00を3:20で登頂した。
この時は雲が湧いていて、あまり展望は利かなかった。
山頂から少し行ったところの蓼科神社の奥社に参拝する。
神社の先に方位盤があるので、そこまで行く。そこから山頂を振り返るとこんな感じ。
本当に岩だらけの平原といった感じだ。火山だからだろうか。
2度目の朝食をとる。ラーメンを作った。ニンニクを添えてスタミナ補給。
少し晴れてきて、白樺湖や車山が見えた。
山頂でゆっくりしたおかげで、絶景を楽しむことができた。
下山に苦労する
食事を終え、下山開始。来た道を戻る。
岩場の下りは、膝に堪える。
途中で登ってきた登山客とすれ違う。少し話をしてみた。なんと、高知に工場を持っている社長さんだという。こんなところでの出会いに驚いた。工場視察で、高知にもちょくちょく来られているそうだ。さっそくFacebookで自己紹介させてもらった。
社長さん達は登山開始時間が遅かったので山頂まで行くのは諦めるということだった。もう少し行くと八ヶ岳が見えるポイントだと教えてあげ、別れる。
下山を続ける。ますます膝が悪化してきた。
13:10下山。コースタイム5:00を6:30かかったことになる。
山頂でゆっくりしたとは言え、思いのほか時間がかかってしまった。やはり膝に無理が行ったようだ。
高知までの長い道のり
キャンプ場のオーナーには2時には撤収するから、と伝えていた。あまり余裕がないので、急いでキャンプ場に戻る。タープを撤収して、オーナーに撤収報告をする。
温泉に入りたかったので、おすすめ温泉を聞いて向かう。石遊の湯だ。
細い道をくねくね行くので心配になるほどだった。意外にもきれいな建物。隠れ家的な温泉だ。露天風呂だけの、小さな温泉だった。地元の人らしき人が数名入っていた。なかなか温泉らしい、いい感じの泉質だった。
温泉を出ると、向かいにそば屋があった。『新そば』の看板に心惹かれ、昼食は蕎麦にする。
本場の蕎麦らしい、角の立った食感。この旅の最後だから、ちょっと贅沢に馬刺しもサイドオーダーしてみた。なかなかおいしい。
諏訪ICから高速に乗る。ここからが長い。高知まで8時間コースだ。
さすがに登山の後ということもあり、途中で猛烈な睡魔に襲われる。時間は気になったが、仕方が無い。琵琶湖畔のPAで仮眠を取る。
2時間ほど寝て、さらに高速道路を行く。
23:00龍野西SAで夕食。カレーライスにしたが、あまりに疲れていたのか福神漬けもなにも入れることを忘れ、素うどんならぬ素カレーで食べていた。
日付が変わって2:00に、ようやく帰宅。
長い、長い、一日だった。
年を考えて、長距離ドライブは控えるべきだと反省。
最高点の標高: 2521 m
最低点の標高: 1694 m
累積標高(上り): 817 m
累積標高(下り): -846 m
総所要時間: 06:53:15