恩山寺とは
母養山(ぼようざん)宝樹院(ほうじゅいん)恩山寺(おんざんじ)は、徳島県小松島市田野町にある第18番札所だ。
本尊は薬師如来。
弘法大師がこの寺で修行をしていたころ、生母の玉依御前(たまよりごぜん)が讃岐の善通寺から訪ねてきた。
だが、寺は女人禁制であった。
以前は「花折り坂」という坂から上には、女性が入ることは許されていなかったそうだ。
大師は山門近くの瀧にうたれて17日間の修法で女人解禁の祈願を成就して、母を迎えることができたと伝わっている。
山号の「母養山」は、そこからきているのだろう。
駐車場
この日は立江寺に参拝した後、恩山寺にやってきた。
駐車場は無料だ。
広い駐車場だ。
駐車場の先の坂道を上がっていく。
すぐに恩山寺が見えてくる。
玉依御前ゆかりのお寺という石碑が建っている。
参拝
大師像の横の石段を上る。
多くの石仏が並んでいる。
本堂。
さらに大師堂へ。
境内には修行大師像がある。
弘法大師(こうぼうだいし)のお話「お杖の水」 – 小松島市観光サイト「小松島ナビ」
ある夏の日、貧しい旅の僧侶(そうりょ)が近くの農家で水を飲ませてほしいと頼んだが、農家の主人は「この辺りの井戸水は塩がさして飲めない」と嘘をついて断った。僧侶が立ち去った後、この主人が水を飲もうとすると、今までおいしかった水が塩辛くなっており、それ以来この地の水は飲めなくなってしまった。僧侶は弘法大師だった。
数年後、再びこの地を訪れた弘法大使は、人々が困っているのを哀れに思い、持っていた杖で地面を強く突くと真水が噴水のようにあふれ出た。それからあとは、水に困ることもなく、人々は弘法大師に深く感謝するとともに、この井戸を大切に使った。その井戸は今も小松島に残っています。
この後、車で井戸寺に向かった。
感想
弘法大師と母の玉依御前との関係は、有名だ。
ご詠歌:子を産める その父母の 恩山寺 訪いがたき ことはあらじな
母思いの息子、修行に励む息子を案ずる母。
今も昔も変わらない。
尋ねてきた母を迎えるところなど、慈尊院の逸話と同じだ。
女人高野について | 慈尊院
香川県善通寺から我が子、空海を訪ねてこられた弘法大師空海の御母公、玉依御前(たまよりごぜん)が高野山上へ大師を尋ねようとされましたが、当時、大師自から七里(28km)四方を女人禁制としておられたので、山麓の当院へ迎えられました。
大師は、月に九度は必ず高野山上より二十数キロもの山道を下って母公を尋ねられたので、この地名を❝九度山❞と称されるようになりました。
御母公が、ご本尊弥勒菩薩を崇拝されておられたので、入寂の砌、ご本尊に化身されたという信仰となり、女人の高野参りは当院までということも相俟って子宝、安産、育児、授乳等を願って乳房型絵馬を奉納して祈願したり、髪の毛をお供して病気平癒を祈りました。これが「女人高野」と言われる由縁となりました。
今回は見られなかったが、大師の作と伝わる「御母公像」、玉依御前の髪の毛も安置されているそうだ。
見所が多いお寺なので、ぜひ立ち寄りたい。
最高点の標高: 73 m
最低点の標高: 49 m
累積標高(上り): 16 m
累積標高(下り): -24 m
総所要時間: 00:09:53