雌阿寒岳とは
雌阿寒岳(めあかんだけ)は、北海道釧路市(ほっかいどうくしろし)と北海道足寄郡足寄町(ほっかいどうあしょろぐんあしょろちょう)にまたがる日本百名山だ。
標高は1,499m。
いくつか登山ルートがあるようだが、今回は雌阿寒温泉からのピストンルートを選択した。
阿寒国立公園の阿寒湖の西側にそびえる活火山で、カルデラの上にできた複雑な成層火山。南岳、東岳、瘤山、剣ヶ峰などに続き、雌阿寒岳の中心をなす中マチネシリが噴火して、山頂に直径1.1kmの外輪山(第1火口)が生じた。火口原には第2火口と溶岩円頂丘があり、その北西部に第3火口が開いている。中マチネシリの南側には北山、西山、ポンマチネシリが寄生火山として成長している。
南側には阿寒富士があり、西麓にはオンネトーやポントーなどの堰止め湖がある。
アイヌ語ではマチネシリ「女山」と呼ばれ、対峙してそびえる雄阿寒岳のピンネシリ「男山」とは夫婦山として、対にして呼ばれる。
登山道は阿寒湖畔温泉街の西外れから樹林帯を通り、硫黄採掘跡のある5合目辺りからはハイマツ帯だ。砂礫を登り頂上まで約3時間。
高山植物で特筆すべきは、明治19年(1886)に宮部金吾が採集し命名したメアカンフスマ、明治30年(1897)に川上滝弥が採集し、牧野富太郎が命名したメアカンキンバイなど。
雌阿寒温泉、オンネトーからもコースがあり、どちらも頂上まで約3時間。阿寒富士を背景に、青沼をたたえる雌阿寒火口の眺めはすばらしい。
駐車場
前日から足寄町に宿泊していた。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/car/etc/19744/
ホテルの部屋で朝食を済ませる。
食後車で移動。
最高点の標高: 720 m
最低点の標高: 85 m
累積標高(上り): 707 m
累積標高(下り): -86 m
総所要時間: 00:50:09
雌阿寒温泉駐車場に到着。
広い駐車場がある。
午前8時、気温は6度だ。
車中泊らしき人もいた。
登山の準備をする。
駐車場を出発。
登山口に歩いて行く。
まずはトイレを済ませる。
ログハウス風の建物。
水洗でとてもきれいだ。
和式なのが残念。
登山口まで200m程歩く。
途中に温泉がある。
下山してきたら、温泉に入ろう。
雌阿寒岳登山口
雌阿寒岳登山口に到着。
道路から入っていく。
ここで登山届を出すことができる。
ヒグマ出没注意の看板(怖)
木の根っこが露出していた。
登山開始
2合目。
1/3くらい来ているようだ。
森林地帯を登っていく。
お天気はいいが、風が強い。
展望が開けた。
ここからはハイマツ帯だ。
慎重に進む。
ちょっと休憩。
果てしなく原野が広がる、北海道らしい風景。
5合目に到着。
6合目で出発から2時間経っていた。
絶景、だがメチャ寒い。
火口
7合目を過ぎると、風がヤバイ。
崩落した箇所が見えた。
8合目を通過。
あと少し。
火口付近までやってきた。
9合目を通過。
風で体が冷え切っている。
火口を見下ろす。
雌阿寒岳は活動中。
阿寒湖と雄阿寒岳が見えてきた。
雌阿寒岳山頂
11時、雌阿寒岳山頂に到着。
絶景が広がる。
景色はいいが、風がヤバすぎる。
体を持って行かれそうだ。
お弁当は諦め、下山することにした。
下山
元来た道を戻る。
雪が降ってきた。
この日が、北海道の初雪だったらしい。
下山途中、岩陰で買ってきたおにぎりを食べる。
もう1時くらいになっていて、かなりお腹が空いていた。
2時半、下山。
コースタイムの1.5倍くらいかかってしまった(汗;)
ツレはヘロヘロ。
道路に出る。
駐車場に戻る。
気温14度。
温泉
お楽しみの雌阿寒温泉へ。
野中温泉。
エゾ松の原生林に囲まれた、まさに静寂境に建つ宿。天然記念物「湯の滝」までは車で10分徒歩20分。北海道三大秘湖「オンネトー」までは車で5分。湖面に映る雌阿寒岳と阿寒富士の姿は、まさに神秘の世界。大自然にたたずむ手造りの露天風呂では、満天に輝く星を満喫できる。湯量豊富な硫黄泉は、釘を1本も使わない総トドマツ造りの湯船と相俟って肌に心地よい。
ここは硫黄泉で、強烈な臭いがする。
残念ながら体を洗うことはできないが、冷え切った体をしっかり温めてくれた。
温泉に入っていると、石けんで体を洗っている人がいた。
他の人に注意されると逆ギレしていて、かなり危ない人のようだ(汗;)
気を取り直して、オンネトーに向かった。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/walking/japan/19849/
感想
素晴らしい山だ。
コースタイムは上り3時間で、手軽に登れる。
それなのに山頂からは阿寒湖や雄阿寒岳の絶景を楽しめる。
なにより雌阿寒岳自体が活火山で、モクモクと噴煙を上げる火口を見ることができる。
見応え満点の山だ。
この日はあいにく強風と雪でかなり寒かったが、それでも十分楽しめた。
ぜひ登ってみて欲しい山だ。
最高点の標高: 1497 m
最低点の標高: 706 m
累積標高(上り): 836 m
累積標高(下り): -844 m
総所要時間: 06:42:59