石鎚山⇒鎖場と断崖を行った先には何がある?(日本百名山11座目)

石鎚山(いしづちさん)は、地元四国の百名山。

毎年2回は登っている、庭先のような山だ。

詳しくは下記を参照いただきたい。

石鎚山(いしづちさん)
石鎚山とは 石鎚山は、標高1,982m。西日本最高峰である。高知県と愛媛県の県境付近に位置し、仁淀川はこの山系にその源を発している。 山...
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土小屋を目指す

この日は、いつもの土小屋(つちごや)から登るルートを選択した。

まずは、あおぎでモーニング。

あおぎ⇒仁淀川を眺めながら天然鰻やツガニに舌鼓
あおぎは、いの町勝賀瀬(しょうがせ)にあるレストラン。 昭和の香りがプンプンする外観、内装。レトロ感を味わいたい人は感涙ものだろう。 し...

ツガニ汁を堪能。この季節のお楽しみだ。

次にあいの里に寄って、お弁当を購入する。既に電話で予約済みなので、すぐに渡してくれた。

水辺の駅あいの里⇒地場産品直売所と田舎料理の味わえるレストラン
水辺の駅あいの里(みずべのえきあいのさと)は、いわゆる道の駅だ。 わざわざ『水辺の駅』と称しているところに、仁淀川へのこだわりがある。 ...

ここのお弁当はおいしい上に、登山用にパックを2つに分けてくれる。大きなプラパックだと、リュックサックに入らないんだよね。おなじみなので、融通を利かせてくれる。ありがたい。

本川から、県道40号線に入る。本川の役場を過ぎると、工事中で通行止めだった。この路線は、工事のための通行止めが日常茶飯事だ。

30分ほど停められた。仕方ない。

通行できるようになると、土小屋を目指して車を走らせる。

長沢ダムから寺川を抜け、よさこい峠へ。ここからUFOラインで土小屋まではすぐだ。

土小屋ルートから登山開始

土小屋に10:30到着。自宅から2時間ほどで来られるので、非常に便利だ。

標高1,492mだ。石鎚山は標高1,982m。ここからだと、標高差は500m弱しかない。比較的楽なルートだ。

時間が遅かったせいで、既に駐車場には車が多く停まっていた。

しかし少しスカイラインを下ったところにも駐車場があるので、平日なら車を停めるのに困ることはないだろう。

ここでトイレを済ませる。トイレは水洗で、きれいに清掃が行き届いている。

トイレから階段を上がったところに、石鎚神社の拝殿がある。

ここで登山の無事を祈願するのは、お約束だ。

拝殿の脇を抜けていくと、すぐに登山口だ。

気持ちのいい登山道

最初は平坦な登山道を行く。

この日は10月27日。お天気はいいのだが、この付近は既に紅葉が終わっていたのが残念だ。

落ち葉を踏みしめながら、先へ進む。

しばらく行くと、展望が開けた。

直射日光を浴びると、まだまだ暑い。

しばらく、笹原を歩く。山並みが美しい。

登山道は良く整備されている。ベンチも設置されているので、ゆったり登ることができる。

鎖場は厳しいが、階段も整備されている

二の鎖まで来た。ここには鳥居がある。

ここにはきれいなトイレと休憩所が設置されている。

トイレはチップ制。

休憩所はハシゴで2階に上がれるようになっている。積雪期でも2階の窓から入って利用できるようにとの配慮だ。

ここからの眺めは、とてもよい。

谷向かいの瓶ヶ森がきれいに見えるポイントだ。この日は雲の上に、山頂だけが見えていた。

二の鎖という名だけあって、鎖場がある。

石鎚山の鎖場の特徴は、とにかく鎖がデカいことだ。

この輪っか部分は、足が入るほどの大きさがある。ここに足をかけて登っていくのだ。鎖の大きさが想像できるだろうか。

この鎖で登る斜面は、ほぼ垂直。初めて登った時は、足がすくんだ。

さすがに修験の山だ。

二の鎖というのは、2番目だからだ。今回は土小屋ルートを取ったが、成就社ルートだとまず「試しの鎖」があり、次に「一の鎖」がある。ただ現在は一の鎖は通れない。また鎖場を回避するルートもあるので、無理に通る必要は無い。

この日は二の鎖を回避し、階段を使った。ぜひこちらのルートを取ることをおすすめする。

階段は広く、上りと下りで分けられている。

すれ違う時に「お上りさんかえ」、「お下りさんかえ」と声をかけるのがマナーとされる。しかしこの日は、「こんにちは」と挨拶する人ばかりだった。ちょっと残念。

西日本最高峰に登頂

階段は意外と長いので、あごを出す人も多い。

はい、俺のことだ(笑)

頂上山荘が見えると、あと少しだ。

12:40山頂に到着。

2:10で登頂した。

山頂には石鎚神社の奥社がある。まずは参拝する。

お天気がいい。

石鎚神社の奥社には、三体のご神体が鎮座している。毎年7月に麓の本社からご神体を担ぎ上げ、11月に担ぎ下ろすのだ。もちろん、あの鎖場を通ってだ。

スゲー!

この日は平日にもかかわらず、多くの登山客で混み合っていた。しかし山頂は広場のようになっているので、ゆっくり腰掛けてお弁当を食べることができた。

あいの里で買ってきたお弁当は、唐揚げと八宝菜だった。

おばちゃんがサービスでご飯をギュウギュウに圧縮して詰めてくれているので、実に食べ応えがあった。

さて、食事が済むと大切な仕事がある。

そう、山頂へのアタックだ。

実はここは弥山(みせん)という山の山頂。

石鎚山の最高峰はここではなく、天狗岳だ。百名山踏破というからには、登山道で行ける最高地点まで行く必要がある。そして天狗岳とは、あの岩場の先のとんがった部分だ。

写真では小さく登山者が何人か映っているが、あそこまで岩場を通っていかなければならない。

いつもは弥山までで帰るのだが、この日ばかりは仕方ない。5年ぶりくらいに、天狗岳に向かう。

まずは鎖場を下りる。

実は5年前にここを通った時に、この鎖から転落した登山者を目撃した。幸い骨折しただけで命に別状はなかったが、当然下山不能となっていた。ヘリが救助に来て、大騒ぎだった。そんなこともあって、しばらく天狗岳への道を通っていなかったのだ。

そして岩場を注意しながら進む。

右側には木が生えているが、左側は崖。200mはあるだろうか。ハラハラする。

13:22天狗岳山頂に到着。西日本最高峰だ。

怖いので、立つこともできなかった(汗;)

弥山を振り返ると、こんな感じ。

登頂の証拠写真を撮って、さっさと戻る。

弥山に戻って、ホッとした。

コーヒーで一息入れ、下山開始。

16:00土小屋に帰ってきた。

そして登山したらお約束のソフトクリーム。この日は胡麻ソフトにした。

紅葉には少し遅れたが、お天気も良く気持ちのいい登山となった。

特に久しぶりに天狗岳に登ったので、充実感もあった。

合計距離: 10150 m
最高点の標高: 1925 m
最低点の標高: 1490 m
累積標高(上り): 858 m
累積標高(下り): -862 m
総所要時間: 05:43:20
Download file: 石鎚山.gpx

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