岩屋川渓谷
岩屋川渓谷は仁淀川町にある景勝地。岩屋川は仁淀川の支流で、清流として知られている。
岩屋川渓谷 | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」
岩屋川は天狗の森と鳥形山のほぼ中間にある引割峠に源を発し、やがて仁淀川へと注ぐ四国カルスト県立自然公園の一画。春には新緑、秋には紅葉が奇岩・巨岩を彩り、土佐の名水40選にも選ばれた清流は滝となり淵となって、大自然の造形美を見せてくれます。近くには、平家落人伝説を伝える都の集落や、しだれ桜や秋葉まつりで有名な中越家や市川家、秋葉神社が点在し、上流部には国の天然記念物「大引割・小引割」も見られます。
以前に何度かきたことがあるが、ずいぶん久しぶりだ。
紅葉を期待し、車を走らせた。
昼食後にまさかの事態
まずは途中の自由軒で昼食。11時過ぎというのにすでに行列ができていた。日曜ということもあるが、すざましい人気だ。
ここで五目ラーメンとチャーハンを食べた。
ダイエットは一時忘れることにした(笑)
昼食を済ませ、先に進む。大度ダムを過ぎると、曲がり角はすぐだ。
ところが仁淀川にかかる橋を渡ったところで、通行止の標識に行く手を阻まれた。どうやら先日の台風で崩落し、通行できなくなっているらしい。事前に情報がなく、予定外の事態だ。
そこで少し先に進み、愛媛県側の橋を渡って岩屋川渓谷に向かうことにした。この辺の土地勘があるところが、何度か来ている強みだ。
渓谷を歩く
ほどなくして、岩屋川渓谷の入口に到着。
本来ならこの場所は終着点となるはずだった。通行止でなければ渓谷の下から登って来るつもりだったのだ。上から下っていくのは初めてだ。
橋のたもとから遊歩道に下る。少し紅葉している。
中間地点にある紅葉橋を目指す。
岩屋川というだけあって、大きな岩がゴロゴロしているのが特徴だ。
流れは清冽そのもの。
しかし遊歩道はかなり荒れている。観光客はあまり来ていないように思われる。
それでもめげずに先に進む。遊歩道は荒れていても景色は素晴らしい。
大きな岩の裂け目を通った。
見上げると紅葉が美しい。
紅葉を眺めながらのコーヒータイム
中間地点の紅葉橋に到着。
地図が掲示されていて、安心感がある。
この橋は吊り橋で、紅葉の景観によく映える。
橋からの眺めもなかなかだ。
橋の少し下流に移動し、コーヒーを淹れることにした。この日のおやつは饅頭だ。
ダイエットは忘れることにしている。←しつこい
岩屋神社へ
先に進むと、駐車場に出た。
ここも少し紅葉している。
この先の遊歩道を進もうとしたのだが、あまりに荒れているので、車道を進むことにした。
岩屋神社に到着。
岩屋神社
高さ40か50メートルはありそうな巨岩の足元に神社があり、秋葉まつりの秋葉様が最初に祀られた所でもあります。秋葉祭りの初日、秋葉神社を出たご神体はこの岩屋神社で一晩泊まります。ご神体はかつてこの不動岩屋に祀られ、後に法泉寺、市川家で奉祀されていた歴史があります。総勢約200人の練り(ねり)の一行がこの岩屋神社を出発し、秋葉神社までのおよそ3キロの道のりを、5時間以上もかけて練り進みます。この岩屋神社は歴史の深い神社です。
綺麗に維持されている。
岩屋というだけあって、大きな岩の天井がせり出している。
岩屋神社の先に、土佐と伊予の関所跡がある。
番所を守っていた市川家の屋敷に祀られていたのが、秋葉大神だ。今ではもっと標高の高い場所に遷宮され、秋葉神社となっている。
市川家のしだれ桜|仁淀川町
代々関所番だった市川家では樹齢300年の美しい先代のしだれ桜があり、その子が現在の中越家の桜で、現在市川家にある樹齢50年の桜は、中越家の桜の子、つまり、つまり先代桜の孫に当たります。
柳のように枝がしだれ、その先にまで花が咲くのが特長で、中越家の桜と共に仁淀の春を彩る伝説の名物桜。秋葉まつりの前夜にはご祭紙も宿泊される由緒ある場所です。
残念ながら、もちろん咲いていなかった。
通行できるのはここまで。
仕方がないので、車道を戻る。
秋葉神社に参拝
遊歩道から車で秋葉神社に向かう。
以前は徒歩で登った記憶があるが、今回は車にした。正解だった。
少し紅葉している。
立派な佇まいだ。
まずは参拝。
ここは土佐の三大祭りとして知られる秋葉祭りの会場だ。
秋葉まつり|仁淀川町
秋葉神社は、火産霊命(ほぶすなのみこと)を祀り防火の信仰がある。平家の落武者佐藤清岩が遠州秋葉山から勧請して岩屋で祀り、次に法泉寺、関所番市川家で祀った後寛政六年(1794)ご祭神が市川家から現在の秋葉神社にご遷座の際、毎年、ゆかりのある岩屋神社、市川家、法泉寺、中越家にご神幸を決定しました。本来、旧暦の1月18日が御祭神日でしたが現在は2月11日(建国記念日)が秋葉祭りです。神輿つき役者70人、本村、霧之窪、沢渡の三集落からホラ貝を響かせて集まってきた役者84人、役員その他で総勢200人になります。この中には祭りの花形鳥毛ひねりや、中太刀、小太刀その他のはなやかないでたちの若者がいます。それらが先払いの鼻高面を先頭に、笛、太鼓、鉦の囃子で3キロの山径を早朝から夕方にかけてっゆっくりと練り歩く土佐三大祭りの一つです。
感想
紅葉には1週間ほど早すぎたようだ。それでも少し紅葉した渓谷は美しかった。なにより日曜だというのに誰もいない静謐とした渓谷は、実に気持ちよかった。
最高点の標高: 418 m
最低点の標高: 296 m
累積標高(上り): 239 m
累積標高(下り): -240 m
総所要時間: 01:57:14