寒霞渓とは
寒霞渓(かんかけい)は、香川県の小豆島(しょうどしま)にある渓谷だ。
国指定の名勝で日本三大渓谷美、日本三大奇勝、日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」等に選ばれている。
この特異な地形からなる渓谷は日本三大渓谷美のひとつとして賞され小豆島が世界に誇る景勝地となっている。
寒霞渓
〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通
0879-82-2171
【絶景】星ヶ城山トレッキング【瀬戸内海最高峰】日本三大渓谷美!香川県小豆島の寒霞渓を周回ウォーキング【旅行VLOG、レビュー】四国で屈指の紅葉の名所を歩いてみた!海・山・紅葉・洞窟寺院を堪能できる!
寒霞渓ロープウェイ紅雲亭駅
2025年11月27日、この日は香川県小豆郡小豆島町(かがわけんしょうずぐんしょうどしまちょう)にある森口屋アートスクエアに宿泊していた。
そこから車で小豆島(しょうどしま)を走る。
正面に見えているのがこれから登る寒霞渓(かんかけい)だ。
内海(うちのみ)ダムを通過。
平成25年度に完成した新しいダムだ。
別当川は、その源を香川県小豆郡内海町の神懸山(標高 671m)に発し、山間部を南流し、途中、内海町神懸通、草壁本町を貫流し、瀬戸内海の内海湾に注ぐ流域面積 8.8平方キロメートル、流路延長 4.0キロメートルの二級河川です。 内海ダムは、別当川総合開発事業により別当川の洪水調節や、流域における水不足の解消、新たな水源確保のために平成25年度に完成しました。
内海ダム|香川県 から引用
奇妙な形をした山が連なる。
寒霞渓は1300万年前の火山活動で堆積した疑灰角礫岩などが侵食され断崖や奇岩群を形成している。
『日本書紀』にも記述がある奇勝。
国の名勝に指定されている。
さらに日本三大渓谷美、日本三大奇勝、日本百景、「21世紀に残したい日本の自然100選」等に選ばれている。
ここに駐車場があった。
ロープウェイの駐車場はこちら。
寒霞渓ロープウェイ紅雲亭駅(こううんていえき)に到着。
寒霞渓ロープウェイ紅雲亭駅
〒761-4433 香川県小豆郡小豆島町神懸通乙327−1
0879-82-0904
今回はロープウェイには乗らず歩いて行く。
寒霞渓は紅葉の名所として知られる。
ロープウェイ
まず案内看板でルートを確認。
「表十二景」と呼ばれる景観を楽しみながら登っていく。
鷹取展望台〜三笠山〜星ヶ城山。
最高峰の星ヶ城山は双耳峰。
下山は「裏八景」と呼ばれる景観を見ながら歩いて行く。
コースタイムは尾根道の四望頂まで1時間。
ロープウェイ駅から星ヶ城山まで1時間半。
トータルで3時間半くらい。
4時間ちょっとくらいでいいかなぁ。
「表十二景」の紅雲亭。
「表十二景」のコースタイムは1時間。
ちょうどロープウェイが発車した。
定員40名。
全長917m、高低差312m。
この高低差を歩いて上る。
紅葉が見頃だ。
ロープウェイが到着。
熊さんもいないしね。
先月に熊と遭遇したばかり。
表十二景
「表十二景」の錦屏風。
奇岩が連続する。
寒霞渓は1300万年前の火山活動で堆積した疑灰角礫岩などが侵食されてできた。
断崖や奇岩群を形成している。
道は舗装されていて歩きやすい。
早くも疲れたおじい。
瑞牆山(みずがきやま)のヤスリ岩を思い出した。
「表十二景」の蟾蜍岩(せんじょがん)は読めない。
蟾蜍(せんじょ)とはヒキガエルのこと。
「表十二景」の画帖石。
東屋があった。
「表十二景」の層雲壇。
雲が段々と重なり合うようだ。
「表十二景」の女羅壁。
女羅(にょら)というサルオガセが髭のようになびいていたそうだ。
ドローンを飛ばしている人がいた。
鎖場、と思ったら石段の手すりだった。
この急坂を登り切ったら車道だ。
既にバテバテのおじい。
「表十二景」の四望頂(しぼうちょう)。
展望台になっている。
さっきドローンを飛ばしていた人たちだった。
記念撮影しているのにかまわず進むおばあ。
上にも展望台があるようだ。
映画「僕とママの黄色い自転車」「八日目の蝉」「魔女の宅急便」のロケ地になった。
海がきれいに見える。
南向きなので逆光になるのが残念。
鷹取展望台
動物の注意看板が猿と猪でした。
熊でなくて良かった。
鷹取展望台まで歩いてきた。
ここで応神天皇が鷹狩りをしたと伝わる。
寒霞渓(かんかけい)は元々は鍵掛(鉤掛)、神懸、神駆などの字が当てられてカンカケの名で呼ばれてきた。
崩れた崖や絶壁などを指す語。
明治初期の儒学者、藤沢南岳が寒霞渓と命名した。
そして、同年絢海らは先に来遊した藤澤南岳に神懸の雅名を依頼した。南岳は「寒霞渓説」を綴って示したので以来神懸山はその雅名を「寒霞渓」と記すようになった。
「空の玉/寒霞渓」というアート作品がある。
瀬戸内国際芸術祭2022の作品。
展望台になっている。
インスタ映えしそうだ。
下はかなりの崖。
展望台に上がってみた。
瀬戸内海が美しい。
猫かわいがりをするおばあ。
ロープウェイ駅
ロープウェイ駅まで歩いてきた。
ここまで車で来られ駐車場もある。
かわら投げがある。
屋島(やしま)にもある。
どこにでもあるよね。
きれいそうなトイレがある。
紅雲亭駅のトイレは汚かったそうだ。
寒霞渓は日本三大渓谷美のひとつ。
総工費1億円!!
和式が3分の1あったそうだ。
1990年に建設された。
現在では当たり前のウォッシュレットなどの設備を備えた最新鋭のトイレだった。
当時としては画期的。
建設当時は新鋭だったという、冷房完備、床暖房、ウォッシュレットなどの設備。確かに、ここ最近のきれいなトイレの多さにすっかり忘れていましたが、30年以上前、観光地の公衆トイレはきれいではなかった記憶があります。
その記憶と照らし合わせれば、このトイレは確かに安心して使える快適さがありました。
ここから最高峰の星ヶ城山 (ほしがじようやま)に向かう。
約2・3kmの遊歩道。
三笠山
まず三笠山(みかさやま)に登る。
登ると言っても標高671mなので標高差は59mしかない。
経塚。
YouTuberとしては取材しておかないと。
小さな狛犬と大きな石碑。
阿豆枳島神社。
三笠山(みかさやま)には山頂標識はなさそうだ。
なだらかで分かりにくい。
星ヶ城神社
星ヶ城神社の由緒書き。
南北朝時代に佐々木信胤(ささき のぶたね)が籠城した山城の跡地。
1976年(昭和51年)に行われた総合調査により、星ヶ城という中世の山城が確認されました。
祭神は佐々木信胤など。
外空濠。
城跡ならでは。
西峰
阿豆枳島神社(あずきじまじんじゃ)とはなかなか難しい字だ。
古事記に記載されている古社。
祭神は大野手比売(おほぬてひめ)
ここが星ヶ城山の西峰。
これが山頂標識のようだ。
意外と下って上り返しが嫌だなと思ったら巻き道があって喜ぶおじいとおばあ。
登山に来ているのに登りたくない。
香川県指定史跡。
東峰
山頂手前にも阿豆枳島神社が鎮座する。
祭神は豊受大御神など。
烽火台がある。
山頂到着です。
オリーブの島、『二十四の瞳』の舞台として知られる小豆(しようど)島。この島の最高峰が星ガ城山である。島を代表する名勝寒霞渓(かんかけい)の東方に位置し、中世には山そのものが城で、山中のあちこちにその遺構が残されている。
標高817m。
瀬戸内海最高峰。
四国百名山。
築城以前の土器が出土し祭祀の遺構と考えられている。
土師器(はじき)
博識おばあ。
ここでランチ。
セブンイレブンで買ってきたおにぎり。
ランチを済ませ下山することにした。
西峰は迂回します。
下山
三笠山(みかさやま)まで戻ってきた。
帰りはロープウェイ駅に向かって真っ直ぐ下りていく。
斜度はきつい。
ポーズを決めるおばあ。
裏八景
ロープウェイ駅から裏八景に下りていく。
道を間違えていた(汗;)
イイ感じの登山道だわ。
「裏八景」の鹿岩。
松茸岩。
微妙なこのバランス感覚で。
松茸岩におばあが登ります。
疑灰角礫岩なので足下が不安定。
ここはいいね凄い。
松茸岩がこっちへ転がりそうで怖い。
石門
石門(せきもん)にやってきた。
自然が作った火山角礫岩の石の門。
岡山県新見市(おかやまけんにいみし)にある羅生門(らしょうもん)を思い出した。
ここは紅葉谷(もみじだに)と呼ばれている。
今回のルートで最大の見どころ。
石門(せきもん)を抜けていく。
石門洞
石門洞(せきもんどう )にやってきた。
大師洞とも呼ばれる。
小豆島霊場第18番。
弘法大師が洞窟で護摩修行したと伝わる。
当山縁起によれば、石門洞は弘法大師空海上人当地を御修行中、当山洞窟にお籠りになられ、護摩修行をされた所から、古くから大師洞と呼ばれ人々の信仰をあつめた霊場である。
神懸山とは、応神天皇御来島の際、岩に鈎をかけて登られたことから、鈎懸山と言われ、のちに転じて神懸山となったものである。
山中には、断崖、奇岩が多く、自然の岩の門があることから石門洞と呼称されている。また、境内には、もみじの木が多く、寒霞渓裏八景の一つであり、紅葉谷と呼ばれるもみじの名所でもある。
御本尊勝軍地蔵菩薩は、北向きのお地蔵さんとも呼ばれて、特に開運、勝負ごとにおかげがあり、洞内では日々お護摩が修されている。
また、岩壁には丹後の田中作治氏作の、寄せ石造りでは日本一と言われる二丈八尺の不動明王大石仏があり、僧坊の奥には、阿字観道場、不動出現の滝もあり、修行道場としても最適の霊場である。
小豆島八十八ヶ所めぐり The Shodoshima Pilgrimage offiicial site – 小豆島霊場会 から引用
本尊は勝軍地蔵菩薩(しょうぐんじぞうぼさつ)
行きたいです。
巨大な不動明王像がある。
二丈八尺あり寄せ石造りでは日本一と言われる。
紅葉が降り積もっていた。
宝篋印塔(ほうきょういんとう)を周回する。
周囲を仏像が取り囲んでいる。
いよいよ洞内に向かう。
おじいとおばあはボケ封じは必須。
残念ながら室内は撮影禁止。
不動明王像は磨崖仏ではなく寄せ石造り。
この形式では日本一の規模を誇る。
あの鐘楼が渋いっすねぇ〜。
私ここへは来たかったのよ。
修行の場で上への道は一般通行止めになっていた。
本尊の勝軍地蔵菩薩は勝負事の戦勝祈願の対象として広く信仰されている。
北向き地蔵とも呼ばれている。
長野県上田市の別所温泉(べっしょおんせん)にある北向観音(きたむきかんのん)を思い出した。
素晴らしい景色です。
猪谷池
大亀岩(だいきがん)にやってきた。
巨大な亀が山をはい登っているような岩。
螺貝岩(ほらがいいわ)は印象的。
標高289mまで下ってきた。
バス停まで歩いてきた。
猪谷池の横を通って駐車場に向かう。
猪ノ谷トンネルを抜けていく。
車で先に進んだ。
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