大池寺(滋賀県甲賀市) ⇒ 行基が掘ったと伝わる池に庭園が広がる【信州旅行12日目その2】

スポンサーリンク

大池寺とは

龍護山大池寺(りゅうごさんだいちじ)は、滋賀県甲賀市水口町名坂(しがけんこうかしみなくちちょうなさか)にある臨済宗妙心寺派の寺だ。

本尊は、釈迦如来(しゃかにょらい)

大池寺は、今から約1250年前、天平年間(729~784)諸国行脚の高僧、行基菩薩(668~749)がこの地(現在の滋賀県甲賀市水口町名坂)を訪れた際、日照りに悩む農民のため、灌漑用水として、「心」という字の形に4つの池を掘り、その中央に寺を建立し、一彫りごとに三拝したという「一刀三礼の釈迦丈六坐像」を安置したと伝承されている。当時の文献は、何一つ、残されてはいないが『甲賀郡志』『水口町志』によると、寺の名を「邯鄲山青蓮寺」といい、山内寺院は八ヶ寺を数え、七堂伽藍の備わった、天台宗の寺であったという。
 その後、鎌倉期に禅宗が日本に伝わり、東福寺開山聖一国師の孫弟子である、無才智翁禅師が、この地を訪れて青蓮寺を禅宗に替えた。約750年前のことである。室町時代を経て安土桃山時代に入り、天正5年(1577)に戦国の兵火に遭い、境内全域が焼き払われ、七堂伽藍はことごとく焼失してしまった。しかし、不思議にも行基菩薩の作なる仏像のみ焼け残り、その後約90年間、草庵に、安置されていたとはいうものの、風雨にさらされた状態であった。寛文7年(1667)京都花園妙心寺の丈巌慈航禅師が当地を訪れた際、草庵の仏像を見て、寺の再興のため住山の決意をしたという。又この時、山号寺名を「邯鄲山青蓮寺」から、周囲に大きな池があるのに因み「龍護山大池寺」と改名したのである。
 以後大池寺の再興に尽力し、寛文10年(1670)に仏殿、庫裡が完成した。その時に多額の浄財を寄進したのが、後水尾天皇、伊達宗房や織田主水正信である。中でも織田主水正信は、当地の地頭で、織田信長の甥にあたり、大池寺再建のため多くの寄進をし、大池寺の開基となった。現在も、開山堂横に墓石が祭られている。大池寺の寺紋は、この様ないきさつより、織田家の家紋である「織田モッコウ」となっている。

沿革│蓬莱庭園 臨済宗 妙心寺派 大池寺オフィシャルウェブサイト から引用

行基が作ったと伝わる池がある名坂大池寺自然公園がある。

駐車場

2020年10月23日、この日は田村神社に参拝した。

田村神社(滋賀県甲賀市) ⇒ 厄除けで有名な東海道沿いの名刹【信州旅行12日目その1】
田村神社とは 田村神社(たむらじんじゃ)は、滋賀県甲賀市土山町北土山(しがけんこうかしつちやまちょうきたつちやま)にある神社だ。 祭神は...

そこから車で、大池寺にやってきた。

駐車場はとても広い。

沿道

駐車場から、かなりの距離を歩く。

この日は土砂降りで、少しつらい。

蓬莱の庭(ほうらいのにわ)という庭園がある。

この蓬莱庭園は江戸初期寛永年間に小堀遠州の作として伝えられサツキの大刈り込み鑑賞式枯山水庭園です。書院前方正面の二段刈り込みと左右の大刈り込みは大洋の大波小波を現し白砂の水面上に刈り込みを以て宝船を浮べ中に七つの石と小さな刈り込みで七宝と七福神を象徴しています。又、縁先右側には刈り込みによる亀島を、中央には礼拝石が配されています。書院後方茶室の前庭は、築山枯山水にて蓬莱山と称し、石組に数種の灌木とサツキは恰も友禅模様の如く実に華麗なる眺めであり、8.9月ともなれば刈り込みの線条美うるわしく幽雅流麗の様はこの庭園の美しさを味わうことが出来ます。秋は背景の紅葉に彩られ赤、緑、白、三色配合の美、最も美しく冬は紫褐色に変じて閑雅静寂、茶人の好む庭園となり、まさに「静中の動」とも言うべく禅味豊かな作者の非凡さを窺うことが出来ます。尚、当寺は天平年間行基菩薩の開創の地で境内の周辺には雄大なる心字の池があり、蒼樹碧をたたえ風光明媚にして千古の霊跡を物語っています。

蓬莱庭園│蓬莱庭園 臨済宗 妙心寺派 大池寺オフィシャルウェブサイト から引用

境内

庭園に到着。

松の枝振りが凄い。

山門を入る。

鐘楼。

まずお寺の内部を見学することにした。

内部

建物の中に入り、庭を眺める。

有名な、枯山水の庭。

宝船を模しているそうだ。

抹茶をいただいた。

本堂に参拝する。

黄金に輝く釈迦如来が圧倒的な迫力だ。

ツレは大学時代に専門にしていた、はずなのだが(苦笑)

外に出て、行基が掘ったという池に向かう。

ちょうど観光バスが到着して、団体さん達と一緒になった。

車に戻り、先に進んだ。

甲賀流忍術屋敷(滋賀県甲賀市) ⇒ からくり満載のワンダーランド【信州旅行12日目その3】
甲賀流忍術屋敷とは 甲賀流忍術屋敷(こうがりゅうにんじゅつやしき)は、滋賀県甲賀市甲南町竜法師(しがけんこうかしこうなんちょうりゅうぼうし...
合計距離: 35946 m
最高点の標高: 389 m
最低点の標高: 173 m
累積標高(上り): 333 m
累積標高(下り): -499 m
総所要時間: 03:06:11
Download file: 20201023_甲賀市.gpx
スポンサーリンク