早明浦ダムとは
早明浦ダム(さめうらだむ)は、高知県土佐郡土佐町田井(こうちけんとさぐんとさちょうたい)にあるダムだ。
四国地方最大のダムで、高さは106m、総貯水容量は3億1600万立方メートルと日本で第8位の規模を誇る。
吉野川水系吉野川にある重力式コンクリートダム。堤高106m、堤頂長400m。長岡郡本山町と土佐郡土佐町・大川村にまたがる、総貯水量3億1600万立法メートルを誇る。四国四県を潤し、四国の水瓶とも例えられる。
四国の水瓶として主に香川県の水源となっており、渇水期にダムによって水没した旧大川村役場が現れてニュースになったりしている。
四国では最大の水がめである早明浦(さめうら)ダムの貯水量が梅雨明け以前から下がり始め、同ダムに依存していた高松市は7月11日から夜間断水、7月15日以降は16時から21時までの5時間給水になりました。その早明浦ダムは8月19日に貯水率は0%と完全に干上がってしまいました。
早明浦ダムの高知県の利水配分率は4%しかなく、村が水没するという犠牲を払った割にメリットが少なすぎ、今でもこの旧役場を見る度に怨嗟の思いが募る。
ダム建設により多くの家屋が水没し、水没世帯は387世帯にのぼった。一時反対運動も強かった。昭和35年建設省のダム計画がほぼ固まったとき、大川村中切地区に「早明浦ダム絶対反対」の大看板を掲げ、村内 600ケ所に反対の立て看板が立った。砦として大川村役場庁舎コンクリート3階建を新築。昭和38年早明浦ダム調査所が開設されたときには、村民大会でダム建設絶対阻止が挙村一致で議決。
[写真]渇水になると姿を現す旧大川村役場庁舎
俺の実家も、早明浦ダム完成で漁業を継続できなくなるという犠牲を強いられた。
そのため、ダムを見る度に複雑な思いに襲われる。
ダムによってできたダム湖はさめうら湖と呼ばれ、バスフィッシングのメッカとなっている。
西日本一を誇る貯水量の早明浦ダム湖面で、フィッシング、バナナボート、パドルボート等ウォータースポーツが体験できます。
ダム湖面は海のように波がなく淡水のため穏やかな環境のもとウォータスポーツを楽しむ事ができます。(完全予約制。下記へご連絡ください。)
早明浦ダム湖面の利用は登録制です。詳しくは下記ウェブサイトをご確認ください。
高知県 土佐町公式ホームページから引用
駐車場
この日は本山町吉野クライミングセンターに立ち寄った。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/walking/kochi-walking/13823/
橋を渡り、ダム下の公園に向かう。
さめうら湖ふれあい広場という名前だ。
今回は、車はここに停めさせてもらった。
この下の河川敷は舗装されており、車も停め放題だ。
さめうら湖ふれあい広場
案内看板。
国土交通省の手づくり郷土賞を昭和61年に受賞している。
国土交通省大臣表彰 手づくり郷土賞
トイレ。
もちろん水洗。
洋式だが温水便座ではない。
早明浦ダム
車で坂道を上がり、ダムの上にやってきた。
さっきまでいたさめうら湖ふれあい広場が、眼下に見える。
高所恐怖症なので、あまり下は見たくない(汗;)
なので、反対側のダム湖を見ることにした。
放水ゲートも巨大だ。
見下ろすと、こんな感じ。
これを開けると、凄い水量が流れそうだ。
周辺
案内看板。
土佐町の観光案内。
モニュメント。
太陽の船という名称だ。
四国のいのちの碑。
当初は「四国はひとつ」とする予定だったのが、軋轢でこの名称に変えられたそうだ。
早明浦ダムに限らず、今でも四国は4つだ。
選挙で合区など、もってのほか。
高知分水の説明。
4%しかないものだから、ことさらに強調しているようにしか見えない(怒)
このあたりの配置は、上から見るとこんな感じ。
管理棟。
公園
ダムを見下ろす公園がある。
階段を上る。
早明浦ダムが一望できる。
この日は暑く、これだけ上っただけで汗だくだ。
ここから見下ろすのが、ベストポジションのようだ。
東屋で一息入れる。
ヘリポートが設置されていた。
ヘリポート周辺に、ベンチなどが整備されている。
ここから、ダム湖のさめうら湖がよく見える。
子供が描いた絵も展示されていた。
トイレ。
思ったより広い。
和式なのが残念。
この後、さめうら荘に向かった。
感想
その規模といい、四国の水源としての価値といい、必見の場所ではある。
さめうら湖も美しい。
しかし個人的には、いい印象がないのが残念だ。
ダム問題は、根深い。