前神寺とは
石鈇山(いしづちさん)金色院(こんじきいん)前神寺(まえがみじ)は、愛媛県西条市の真言宗石派の寺院だ。
四国八十八ヶ所霊場の第64番札所で、本尊は阿弥陀如来。
680年頃に、役小角(えんのおづぬ)が石鈇蔵王権現の尊像を彫って祀ったのが開基とされている。
もともとは石鎚山の7合目にあった。
その場所は、現在は奥の院として石鎚登山ロープウェイの終着駅上に鎮座している。
江戸時代に麓に下ろされたという。
明治時代に神仏分離令により寺領を没収され、一旦は廃寺となった。
その後、明治22年に霊場として復興した。
四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第64番札所 石鈇山 金色院 前神寺
縁起によると、修験道の祖・役行者小角が石鎚山で修行をしたのは天武天皇(在位673〜86)のころとされ、修行中に釈迦如来と阿弥陀如来が衆生の苦しみを救済するために石蔵王権現となって現れたのを感得した。その尊像を彫って安置し、祀ったのが開創とされている。
その後、桓武天皇(在位781〜806)が病気平癒を祈願したところ、成就されたので七堂伽藍を建立して、勅願寺とされ「金色院・前神寺」の称号を下賜した。
以来、歴代天皇の帰依が厚く、仏像や経巻がしばしば奉納され、諸堂の修復や増築にも寄与されている。また、江戸時代には西条藩主・松平家の祈願所になるなど、寺運は隆盛を極めた。
しかし、明治新政府の神仏分離令により寺領を没収され、廃寺を余儀なくされた。その間、石鎚神社が建立されたりしたが、明治22年に霊場として復興した。
その成り立ちから、石鎚神社のすぐ隣に鎮座している。
駐車場
この日は高知を車で出発し、まずは伊曽乃神社に参拝した。
![](https://i0.wp.com/niyodogawa.org/wp-content/uploads/2019/03/isonojinja.jpg?resize=100%2C100&ssl=1)
その後、車で前神寺までやってきた。
国道11号線から左折すると、ほどなく前神寺の駐車場だ。
狛犬が迎えてくれる寺は、珍しい。
墓地に隣接している。
バスも停められる広い駐車場で、無料なのも嬉しい。
駐車場から、歩いて行く。
案内看板。
極楽橋を渡ると、すぐに寺が見えてくる。
参拝
まずは、僧の石像が出迎えてくれる。
そこから、石段を上がっていく。
本堂が見えてきた。
端正なたたずまいだ。
由緒書き。
まずは本堂で参拝する。
大師堂。
下がっている提灯には、石鎚神社の印が入っている。
薬師堂にも参拝する。
護摩堂。
さらに金毘羅大権現。
地蔵菩薩と薬師如来。
不動明王。
お滝不動と呼ばれ、滝打修行が行われていたそうだ。
不動明王の下の白い玉のような物は、1円玉だ。
投げて貼り付くと、御利益があるそうだ。
俺も試してみたが、投げただけでは貼り付かなかった。
しかたなく手で貼り付けたのは、言うまでもない(苦笑)
石鈇大権現
本堂脇に鳥居が建っている。
石段を上がっていく。
石鈇大権現だ。
ここにある石鈇山蔵王権現は、定期的にご開帳されている。
この後、石鎚神社に向かった。
![](https://i0.wp.com/niyodogawa.org/wp-content/uploads/2019/03/ishiduchijinja.jpg?resize=100%2C100&ssl=1)
最高点の標高: 66 m
最低点の標高: -1 m
累積標高(上り): 101 m
累積標高(下り): -79 m
総所要時間: 00:52:32
感想
ここも好きなお寺なので、よく参拝している。
アップダウンはあるが、昔は石鎚山の7合目にあったことを考えると楽なものだ。
ぜひ参拝して欲しい。