種間寺とは
本尾山朱雀院種間寺(たねまじ)は高知県高知市春野町にある真言宗豊山派の札所だ。
薬師如来を本尊とする。
四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第34番札所 本尾山 朱雀院 種間寺
敏達天皇の6年(577)百済の皇子から多くの経論とともに、仏師や造寺工を贈る旨の勅書がとどいた。彼らが渡来したのは用明天皇(在位585〜87)の時代、大阪・四天王寺の造営にあたった。
ようやく落慶し、その帰途の航海中であった。土佐沖で強烈な暴風雨におそわれて、種間寺が建つ本尾山にほど近い秋山の港に難を逃れて寄港した。彼らは、海上の安全を祈って約145cmの薬師如来坐像を彫造し、本尾山の山頂に祀った。これが寺の起源とされている。
その後、200年以上が経過して、唐から帰朝した弘法大師がこの地を訪ねたのは弘仁年間である。大師はその薬師如来像を本尊として安置し、諸堂を建てて開創された。
その折に唐からもち帰った種子の米、麦、あわ、きび、豆またはひえの五穀を境内に蒔いたことから、種間寺と名付けたといわれる。
自宅から近いこともあり、年に数回参拝しているなじみの寺だ。
海岸線沿いに、奥の院がある。
ランチ
この日は珈琲やでランチ。
ここの日替わりランチは焼き魚がメインなので、個人的に気に入っている。
この右側に、アジの干物があるが、写っていなかった(汗;)
駐車場もあるので便利だ。
種間寺
ランチを済ませ、車で種間寺に向かった。
駐車場はとても広い。
看板の隣がトイレで、非常に大きくきれいだ。
寺に向かう。
お大師様が出迎えてくれる。
本堂。
安産に御利益があるとされる。
第34番札所種間寺 – 高知市公式ホームページ
本尊の薬師如来像は百済の工匠や仏師の作といわれており,また,安産の薬師として信仰され、妊婦はひしゃくを持って祈願します。
すぐ隣りに大師堂がある。
観音堂には安産を祈願し、多くの観音が飾られている。
春日神社
山門近くに、春日神社が鎮座している。
春日神
春日神(かすがのかみ)は、神道の神である。春日明神または春日権現とも称される。春日大社から勧請を受けた神のことであり、神社の祭神を示すときに主祭神と並んで春日大神などと書かれる。春日神を祀る神社は春日神社などという社名になっており、日本全国に約1000社ある。
春日大社の祭神は以下の四柱の神。
武甕槌命
経津主命
天児屋根命
比売神
藤原氏(中臣氏)の守護神である武甕槌命(鹿島神宮)と経津主命(香取神宮)、祖神である天児屋根命と比売神を祀る。四神をもって春日神と総称される。
階段を上り、参拝した。
このあと、雪蹊寺へ向かう。
感想
いつも参拝しているのだが、そのたびに心洗われるような美しい寺だ。
周囲は春野の田園風景が広がる。
また春野はアジサイも有名で、季節になると多くの見物客が訪れる。
その時期には種間寺もアジサイで彩られるので、梅雨でも多くの参拝者があるのもうなずける。
ぜひ訪れてもらいたい。