上芳我邸とは
上芳我邸(かみはがてい)は、愛媛県喜多郡内子町内子(えひめけんきたぐんうちこちょううちこ)にある古民家だ。
重要文化財に指定されている。
国内最大規模の製蠟業者だった本芳我家の筆頭分家・上芳我家の邸宅。江戸時代末に分家した当時の出店倉とともに、内子木蠟生産の最盛期に建てられた主屋や附属屋など全部で10棟の建物が現存し、いずれも重要文化財に指定されています。釜場など当時の生産施設はここにしか残っていないため、地場産業と住宅の関わりを示す貴重な遺構です。邸内には、情報コーナーや喫茶コーナーがあり、ガイド案内による見学がおすすめです。
明治時代にパリ万博で一世を風靡した内子町の木蝋の中でも、特に品質面で高評価を得ていたそうだ。
主屋
この日は長浜町を歩いた。
そこから車で内子町に入り、駐車場に車を停めて上芳我邸まで歩いてきた。
まず入り口で、入館料を払う。
ここと内子座、商いと暮らし博物館の入館料とセットで900円だった。
まず係の方が木蠟(もくろう)について説明してくれた。
蝋燭(ろうそく)だけでなく、化粧品やパンの光沢出しにも使われたそうだ。
恐ろしく広い屋敷内を見て回る。
廊下の先に、便所。
風呂場には五右衛門風呂。
離れ座敷で、庭を見ながら少し休憩。
階段を上がる。
2階は天井板が無く、梁がよく見えるようになっている。
さらに3階へ。
二本の大黒柱がここまで突き抜けている。
木蠟資料館
外に出て、木蠟資料館(もくろうしろうかん)に向かう。
冷房が効いていて、生き返るようだ。
木蝋生産について勉強した。
上芳我家住宅は、木蠟資料館として整備されています。併設された収蔵庫には、重要有形民俗文化財「内子及び周辺地域の製蠟用具1.444点」が保管されており、その一部は木蠟資料展示棟でご覧いただけます。展示棟では、木蠟生産の過程を模型や映像でわかりやすく解説しています。内子の繁栄の礎を築いた製蠟業について、ぜひ知ってください。
当時から品質の高さを守るためにブランディングに力を入れていたということが、印象的だった。
再び外に出る。
冷たい麦茶を頂いて、お礼を告げて外に出た。
感想
素晴らしい建物だ。
臥龍山荘が贅を尽くした建物なら、上芳我邸は商いに徹した豪邸だ。
もっとも主人はここに住まず、もっぱら来客用に使われていたそうだが。
内子町に来たら、ここは必見だ。
最高点の標高: 89 m
最低点の標高: 57 m
累積標高(上り): 97 m
累積標高(下り): -100 m
総所要時間: 03:12:31