延光寺 ⇒ 赤亀が竜宮城から梵鐘を背負ってきた伝説が残る札所(第39番札所)

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延光寺とは

赤亀山寺山院延光寺(しゃっきざんじさんいんえんこうじ)は、高知県宿毛市平田町中山(こうちけんすくもしひらたちょうなかやま)にある真言宗智山派の寺だ。

四国八十八ヶ所霊場第39番札所で、本尊は薬師如来(やくしにょらい)

土佐路の西南端、「修行の道場」最後の霊場である。
現在の山号、寺名の由来にかかわる竜宮城の縁起からひも解こう。時代は平安中期、延喜11年(911)のころ、竜宮に棲んでいた赤亀が背中に銅の梵鐘を背負ってきたという。僧たちは早速これを寺に奉納して、これまでの山号、寺名を「赤亀山延光寺」に改めた。この梵鐘には、「延喜十一年正月…」の銘が刻まれ、総高33.6㎝、口径23㎝の小柄な鐘で、明治のはじめ高知県議会の開会と閉会の合図に打ち鳴らされていたともいわれ、国の重要文化財に指定されている。

縁起を寺の起源にもどそう。神亀元年に行基菩薩が聖武天皇(在位724〜49)の勅命を受けて、安産、厄除けを祈願して薬師如来像を彫造、これを本尊として本坊のほか十二坊を建立したのが開創とされている。当時は、薬師如来の瑞相にちなんで亀鶴山と称し、院号は施薬院、寺名を宝光寺と呼び、また、本尊の胎内には行基菩薩が感得したという仏舎利を秘蔵したと伝えられている。
弘法大師がこの寺を訪ねたのは延暦年間(782〜805)で、桓武天皇(在位781〜806)の勅願所として再興、日光・月光菩薩像を安置して、七堂伽藍を整えた。このとき大師が錫杖で地面を突いて湧き出た霊水が、今日に伝わる「眼洗い井戸」である。

第39番札所 赤亀山 寺山院 延光寺 – (一社)四国八十八ヶ所霊場会から引用

駐車場

この日は宿毛リゾート椰子の湯に宿泊していた。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/car/onsen/16753/

ホテルから車で延光寺にやってきた。

途中の道が細いので、要注意。

駐車場はとても広い。

参道まで少し歩く。

この地図にあるように、前の札所の金剛福寺から50kmと非常に遠い。

途中、番外札所となっている月山神社に詣るのが作法とされる。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/shrines-and-temples/shrines/kochi/16701/

歩き遍路だと、大変だ。

境内

仁王門。

朱塗りの仁王像。

手水舎。

山号のいわれとなった赤亀の石像。

納経所。

その奥に、天然記念物になっているいぶきがある。

樹齢500年だそうだ。

参拝

本堂。

大師堂。

石仏が並ぶ。

この先に霊苑とミニ八十八ヶ所霊場がある。

眼洗い井戸に向かう。

大師は、錫杖で土を掘ったところ清水が湧き溢れた。いまも本堂の横にある、゜目洗い井戸゜がそれであります。

四国八十八ヶ所39番札所 延光寺から引用

きれいに整備された庭を通る。

水を汲んでハンカチに染みこませ、眼を拭うのが作法だ。

参拝を終え、観自在寺に向かった。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/shrines-and-temples/temples/88kasho/16824/

感想

とても広い寺だ。

ミニ八十八ヶ所霊場もあり、天然記念物や伝説の井戸もあるなど、見どころも多い。

掃除をしていた方が「参拝者が少ないんです」とおっしゃっていたが、もったいない。

近くに来たらぜひ参拝して欲しい。

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