寝覚の床とは
寝覚の床(ねざめのとこ)は、長野県木曽郡上松町上松(ながのけんきそぐんあげまつまちあげまつ)にある景勝地だ。
上松町周辺は、花崗岩地帯。その地形を木曽川の流れが削り、姿を現したのが寝覚の床です。
花崗岩特有の割れ方が、大きな箱を並べたような不思議な造形をもたらしました。
また明治以降は水力発電や用水の引水で木曽川の水面が低下し、岩の巨大さがより引き立っています。1923年に国の名勝に指定され県立公園として管理されてきましたが、2020年に中央アルプス国定公園へ昇格しました。
この地には、古くから浦島伝説が残されていることも特徴です。公園付近は春に桜が咲き、秋には対岸の山々が紅葉で色付きます。
その名は浦島太郎伝説でこの地に浦島太郎が移り住み、今までの出来事がまるで「夢」であったかのように思われ、目が覚めたかのように思われたことから、この里を「寝覚め」、岩が床のようであったことから「床」、すなわち「寝覚の床」と呼ぶようになったという。
寝覚の床に残されている浦島伝説は、太郎が竜宮城から帰り、玉手箱を開くまでが描かれています。 …竜宮城の夢のような日々から現実に帰った太郎は、竜宮城にいたひとときが300年であったこと、周りに自分のことを覚えているものがいないことに驚き、やがて諸国漫遊の旅路に出ます。
一説には、竜宮城から持ち帰った秘宝の中の飛行の文書で寝覚の床までやってきたとか。
寝覚の床の風景を気に入った太郎は、魚釣りをしたり、竜宮城の巻物を参考に仙薬を作って地元の住民に分け与えたりしながら暮らしていました。ふとある時、竜宮城から玉手箱を持ち帰ったことを思い出します。
決して開いてはならないと忠告されていましたが、太郎は玉手箱を開いてしまいました。すると中から紫色の煙が立ち上り、太郎はたちまち300歳の翁の姿に…。
太郎は嘆き悲しみ、やがて寝覚の地から姿を消してしまいました。そして寝覚の床には人知れず弁財天の像が残されており、これを祀って建立されたのが、臨川寺といわれています。…ちなみに、上松町の公式キャラクター「太郎ちゃん」も、この浦島伝説を参考にしています。
日本五大名峡の一つとされる。
駐車場
2021年7月8日、この日は街道浪漫おん宿蔦屋に宿泊していた。
チェックアウトし、車で寝覚の床にやってきた。
木曽路美術館の駐車場に、車を停める。
最高点の標高: 779 m
最低点の標高: 719 m
累積標高(上り): 117 m
累積標高(下り): -151 m
総所要時間: 00:27:33
駐車料金が無料なのは嬉しい。
駐車場はとても広い。
新型コロナウイルスのせいで木曽路美術館は休館中。
駐車場から、絶景が見渡せる。
どこから行くのか分からないのよ
隣は有料駐車場なので、要注意。
臨川寺
案内看板でルートを確認。
まず臨川寺(りんせんじ)の境内へ。
臨川寺本堂、寝覚之床展望台、木曽七福神・弁財天、宝物館(浦島太郎釣り竿、古民具他)、三徳稲荷堂
臨川寺 から引用
臨川寺は浦島太郎がもたらした弁財天を祀ったのが始まりという伝承がある。
ここから寝覚めの床に下りていく。
遊歩道
JRから見えるので、その時にきれいなところだなと思った
JRの高架をくぐる。
テラスが整備されていた。
この道は町営駐車場に続いているようだ。
素晴らしい景観だ。
JRに乗っていてこの景色が見えたら、それは大注目だろう。
岩も美しいが、川の色も見事なエメラルドグリーン。
裏寝覚
浦島太郎伝説の浦島堂まで行こうと思っていたが、お天気も悪いのでここで引き返すことにした。
説明看板。
裏寝覚まで歩いて行くが、途中に通行止めの掲示(汗;)
さらに先から行こうとしたが、通行止めになっていた。
帰路
森林鉄道の機関車が展示されていた。
町営駐車場まで戻ってきた。
国道からは、ここが入り口のようだ。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 730 m
最低点の標高: 670 m
累積標高(上り): 87 m
累積標高(下り): -95 m
総所要時間: 00:37:53