岩屋寺とは
海岸山岩屋寺(かいがんざん いわやじ)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥(えひめけんかみうけなぐんくまこうげんちょうななとり)にある真言宗豊山派の寺だ。
四国八十八箇所霊場第45番札所で、本尊は不動明王(ふどうみょうおう)
標高700m。奇峰が天を突き、巨岩の中腹に埋め込まれるように堂宇がたたずむ典型的な山岳霊場である。神仙境をおもわせる境内は、むかしから修験者が修行の場としていたようで、さまざまな伝承が残されている。
弘法大師がこの霊地を訪ねたのは弘仁6年とされている。そのころすでに土佐の女性が岩窟に籠るなどして、法華三昧を成就、空中を自在に飛行できる神通力を身につけ、法華仙人と称していたという。だが仙人は、大師の修法に篤く帰依し、全山を献上した。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本尊として本堂に安置し、また、石像を奥の院の秘仏として岩窟に祀り、全山をご本尊の不動明王として護摩修法をなされた。
岩屋寺
愛媛県上浮穴郡久万高原町七鳥1468
0892-57-0417
駐車場
2022年9月15日、この日は高野展望台(たかのてんぼうだい)に立ち寄った。
そこから車で、岩屋寺(いわやじ)にやってきた。
最高点の標高: 728 m
最低点の標高: 443 m
累積標高(上り): 122 m
累積標高(下り): -404 m
総所要時間: 00:16:33
駐車場は民間の有料駐車場が何カ所かある。
料金は300円。
参道
ここから20分ほどかかる。
案内看板で現在地を確認。
815年、空海は山中で神通力を備えた法華仙人という女性と出会う。
仙人は空海に帰依して山を献上した。
空海は不動明王の木像と石像を刻み、木像は堂宇を建立して本尊として安置、石像は奥の院の岩窟に祀って秘仏とし、岩山全体を本尊としたという。
本堂は標高585m付近にあり、八十八箇所中4番目の高さ。
参道を歩いて登らないとたどり着けない、車遍路には最大の難所とされる。
前回に参拝した時アイスクリームを買った土産物店は閉まっていた。
山門
山門まで歩いてきた。
すでに疲れているおじい(汗;)
山門に掛けられている扁額は、山号の「海岸山」
雲海を見た空海の「山高き谷の朝霧海に似て松吹く風を波にたとえむ」の歌による。
ここからの石段が胸突き八丁。
四国八十八箇所霊場第45番札所で、本尊は不動明王(ふどうみょうおう)
1898年に仁王門と虚空蔵堂を残しほとんどを焼失し、順次再建された。
鎌倉時代中期に時宗の祖一遍がこの寺に参篭していた。
極楽橋を渡る。
境内
ようやく岩屋寺が見えてきた。
まるで投入堂(なげいれどう)のようだ。
堂宇は巨岩の中腹に埋め込まれるように建てられている。
休憩所が整備されている。
ここまでで標高差112mと、かなり厳しかった。
穴禅定
まず穴禅定(あなぜんじょう)に入ることにした。
穴禅定は暗闇を歩いて行く修行だ。
20mほどの洞窟で、非常に暗くて足下もおぼつかない。
かなえる不動、地蔵尊、弘法大師の石像が最奥に祀られている。
参拝
本堂まで歩いてきた。
1927年に再建されたものだ。
本尊は不動明王(ふどうみょうおう)
法華仙人窟跡に上がることにした。
梯子を上がったところにある霊場で、四国八十八箇所霊場では一番危険な(苦笑)場所かも知れない。
梯子を上がるおばあ。
上りきった。
なかなかのスリルだった。
無事下りてきて、大師堂に向かう。
大正9年に再建されたもので、重要文化財に指定されている。
仁王門まで歩いてきた。
この先が三十六童子行場、逼割禅定(せりわりぜんじょう)、鎖禅定がある奥の院に至る。
歩き遍路だと、ここから入ってくるそうだ。
下山
遍照閣にやってきた。
閉まっているようだ。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 588 m
最低点の標高: 444 m
累積標高(上り): 288 m
累積標高(下り): -289 m
総所要時間: 00:54:45