岩屋寺とは
海岸山岩屋寺(いわやじ)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町にある真言宗豊山派の寺だ。
第45番札所で、本尊は不動明王。
四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第45番札所 海岸山 岩屋寺
標高700m。奇峰が天を突き、巨岩の中腹に埋め込まれるように堂宇がたたずむ典型的な山岳霊場である。神仙境をおもわせる境内は、むかしから修験者が修行の場としていたようで、さまざまな伝承が残されている。
弘法大師がこの霊地を訪ねたのは弘仁6年とされている。そのころすでに土佐の女性が岩窟に籠るなどして、法華三昧を成就、空中を自在に飛行できる神通力を身につけ、法華仙人と称していたという。だが仙人は、大師の修法に篤く帰依し、全山を献上した。大師は木造と石造の不動明王像を刻み、木像は本尊として本堂に安置し、また、石像を奥の院の秘仏として岩窟に祀り、全山をご本尊の不動明王として護摩修法をなされた。
この寺は、参道が長く登りの標高差もあるので厳しいことで知られる。
その一方で、その名の由来となった岩屋の存在感が素晴らしいので期待が高まる。
駐車場へ
この日はまず大寶寺に参拝した。
![](https://i0.wp.com/niyodogawa.org/wp-content/uploads/2018/06/daihoji-1.jpg?resize=100%2C100&ssl=1)
車で岩屋寺に向かった。
国道から橋を渡り、細い道を進むと駐車場だ。
料金は300円。
まずは車道を上っていく。
売店を過ぎる。
参道にはいくつかの売店がある。
参道
ここから参道だ。
石段が続く。
山門に到着。
山号のいわれ。
山の中、それも屈指の標高の場所なのに山号が「海岸山」という意外なわけは、こういうことだった。
ここまでで既にかなりへばっていたのだが・・・
延々と続く石段。
ひたすら長い参道を行く。
祠で休憩。
ここには多くの地蔵が建っている。
弥勒菩薩に参拝。
しばしの休息の後、登り続ける。
無数の地蔵。
圧倒されそうだ。
ようやく建物まで来た。
最後の階段を上る。
ようやく本堂に到着。
岩壁は穴ぼこだらけ。
参拝
参拝を済ませる。
本堂の上の岩壁には、たくさんの岩屋があいている。
その一つに上がれるようになっているので、行ってみることにした。
木製のはしごを上っていく。
へっぴり腰なのは、仕方ない。
上から見下ろすと、こんな感じ。
ここで修行されたのだ。
はしごを下りると、その横に洞窟がある。
<1>岩屋寺 高さ100メートル 岩壁の修行場
弘法大師空海が修行のために掘ったとの伝説がある「穴禅定あなぜんじょう」は、本堂下の岩壁の裾にうがたれている。奥行き約15メートル。手探りで進み、奥の地蔵の前で、木札に湧き水をかけた。真っ暗な中、水音だけが響き、神聖な気持ちになった。
かなり長い洞窟で、真っ暗だ。
フラッシュをつけてみたが、ちょっと分かりにくい。
本堂の先に、山門がある。
行場への入り口のようだ。
この先は、うっそうとしている。
岩壁が連なり、かなり厳しそうだ。
シャクナゲが咲いていた。
説明看板は、おしゃれなガラス製。
下山
バスが着いたのだろう、団体の遍路がやってきた。
混み合う前に、下山することにした。
駐車場の上にある売店で、アイスを買ってみた。
あま酒アイスで、本当に甘酒の味がした。
国道494号線で帰宅
参拝を終え、家路に向かう。
今まで通ったことが無かった国道494号線で帰ることにした。
途中にある用居(もちい)で車を停めて、歩いてみた。
それにしても山深い集落だ。
橋の下は渓谷だ。
国道を歩いてみる。
古い家屋が建ち並ぶ。
けっこう立派な家もある。
道の細さが分かるだろう、車で走行するのが困難なほどだ。
町中でこれなので、そこから外れると厳しい道が続いている。
消防の建物も、かなり古びた感じだ。
学校があった。
既に廃校になり、今では老健施設のようだ。
村をあとにし、先に進む。
道路工事をしているので、道を拡張する意思はあるようだ。
それでも全通するのはいつになるか、思いやられる。
五番館でランチにする。
![](https://i0.wp.com/niyodogawa.org/wp-content/uploads/2019/05/gobankan.jpg?resize=100%2C100&ssl=1)
前回ここに来た時はモーニングだったが、初めて日替わりランチを頼んでみた。
ハムカツなので好き嫌いが出そうなメニューだが、まずまずの味。
感想
厳しい参道だった。
それだけに参拝する時には感激もひとしおだった。
また岩屋や洞窟など、見所も満載。
数ある札所の中でも、屈指のおすすめだ。
最高点の標高: 597 m
最低点の標高: 426 m
累積標高(上り): 209 m
累積標高(下り): -191 m
総所要時間: 01:00:38