うだつの上がる街歩き(徳島県美馬市) ⇒ 江戸時代から続く豪商の街並みを散歩

うだつが上がる脇町

うだつとは

うだつ(卯建)とは、防火用に取り付けた小屋根付きの袖壁のことだ。 慣用句の「うだつが上がらない」として使われている。
美馬市 観光情報|うだつの町並みうだつ(卯建) 「江戸時代の民家で、建物の両側に「卯」字形に張り出した小屋根付きの袖壁。 長屋建ての戸ごとの境にもうけたものもあり、装飾と防火を兼ねる。」(広辞苑 第六版) 当初は防火の目的で造られましたが、設置に多額の費用を要したことから装飾の意味が強くなり、次第に富や成功の証の象徴となっていきました。 ことわざ“うだつが上がらない” 「出世ができない。身分がぱっとしない。 富裕の家でなければうだつを上げられなかったことから転じたといわれる。」(広辞苑 第六版) ここ美馬市脇町はうだつが上がった町並みであるため、“うだつが上がらない”という言葉はあまり耳にしません。
美馬市 観光情報|うだつの町並み から引用
この「うだつの上がる街」が、徳島県美馬市脇町大字脇町(とくしまけんみましわきまちおおあざわきまち)だ。 江戸時代から大正時代に建てられた「うだつの上がる」建物が保存されている。 1829年の大火で169棟が焼失したことから、防火用のうだつを設置する家が増えたそうだ。
うだつの上がる街歩き(徳島県美馬市) ⇒ 江戸時代から続く豪商の街並みを散歩

西側

この日は、道の駅藍ランドうだつに車を停めた。
道の駅藍ランドうだつは、徳島県美馬市脇町大字脇町にある道の駅だ。うだつとは「うだつが上がらない」のうだつのことで、藍染めで財をなしたこの町は「うだつが上がっている」ことで有名だ。道の駅の建物が驚くほど小さい。道の駅というより、観光駐車場という感じの場所だ。
そこで街歩き地図をもらい、歩き始める。 まずは左に向かうと、さっそく古民家が並んでいる。 江戸時代に建てられた古民家の田村家。 1711年に建てられたそうだ。 2階建てだが2階部分の天井が低いのは、物置として使われていたから。 国見家は1707年に建てられた、この通りで一番古い古民家だ。 出格子(でこうし)と呼ばれる格子戸の窓が、趣がある。 美来工房という工芸館。
美馬市伝統工芸体験館 美来工房 - 徳島県観光情報サイト阿波ナビ伝統工芸である美馬和傘の製作体験ができます。要予約。
美馬市伝統工芸体験館 美来工房 – 徳島県観光情報サイト阿波ナビ から引用
保存地区の西端まで歩いてきた。 消火栓や公衆電話ボックスも、レトロなデザインで統一されている。 ここから同じ道を戻る。

東側

道の駅へ続く道の前まで戻ってくると、そば雑炊の店。 その向かいが、吉田家住宅だ。
藍商佐直吉田家住宅は、徳島県美馬市脇町大字脇町にある古民家だ。美馬市指定文化財として、一般公開されている。1792年に創業した佐直は幕末から明治にかけて一、二を争う豪商となり、この屋敷は敷地約600坪の豪邸だ。往年の繁栄が偲ばれる。きれいに維持されていて、見応えがあった。
吉田家住宅を見学した後、さらに東に進む。 このあたりは明治から大正時代に建てられたそうだ。 井戸まで歩いてきた。 ここに「手づくり郷土賞」の受賞記念碑が建っている。
うだつと白壁の町並 (人と風土が育てた家並)日本の各地で、地域特有の自然や歴史、伝統、文化や地場産業等を貴重な地域資源として見直し積極的に利活用した、魅力ある地域づくりの事例が数多く生まれてきています。 「手づくり郷土賞」は、このような地域活動によって地域の魅力や個性を生み出している良質な社会資本とそれに関わった団体のご努力を表彰するものです。また、これらの好事例を広く紹介することで、各地で個性的で魅力ある郷土づくりに向けた取組が一層推進されることを目指しています。
うだつと白壁の町並 (人と風土が育てた家並) から引用
図書館が見えてきた。 その路地を入ると、屋台が展示されていた。 その奥には、うだつの構造模型。 さらに奥に進むと、鳥居がある。 うだつ稲荷と書かれていた。 あまりの暑さに、かき氷に心惹かれる(笑) 保存地区の東端まで歩いてきた。 橋を渡って、オデオン座に向かう。 ここは正式には脇町劇場といい、大正時代に建てられた芝居小屋だ。 映画「虹をつかむ男」のロケ地だそうだ。
美馬市 観光情報|脇町劇場(オデオン座)1933(昭和8)年8月、藤中富三氏・清水太平氏らが中心となり、旧脇町に劇場を建設することを提唱し、当時、町内の事業家であった森幸雄氏や吉川長次氏に働きかけて協力を得ることになりました。翌年、脇町劇場は西洋モダン風の外観で、回り舞台、奈落などを備えた本格的な芝居小屋として建てられました。 戦前には歌舞伎や浪曲の上演で人気を集め、戦後には歌謡ショー公演や映画上映など地域の憩いの場として親しまれました。 その後、映画の斜陽化と建物の老朽化が重なり、閉館、取り壊される予定でした。しかし、山田洋次監督の松竹映画『虹をつかむ男』のロケ舞台となったことがきっかけで、平成11年に町指定文化財として昭和初期の創建時の姿に修復され、一般公開されることになりました。
美馬市 観光情報|脇町劇場(オデオン座) から引用

かき氷

橋を渡り返して、戻ることにした。 かき氷を食べたくて、お店に入ってみた。 しかしワンオーダー制だと言われ、すごすごと退散(苦笑) 諦めきれず、さらに先にあるお店に入ってみる。 古民家らしい内装。 かき氷500円を2人でシェアすることにした。 値段の割に盛りが貧弱なのは、観光地だからだろうか。 先客はこの通り沿いに住むご近所さんで、しばしよもやま話を楽しむ。 食べ終えて、道の駅に向かう。 車で宿泊地に向かった。

感想

きれいに整備された街並みだ。 電柱は地中化されて、うだつがきれいに見える。 300年以上の歴史がある建物もあり、見応え十分だ。 この日はとても暑かったので閉口したが、その分かき氷をおいしくいただけた。 道の駅に無料で駐車できるので、ぜひ歩いてみて欲しい。
合計距離: 2393 m
最高点の標高: 52 m
最低点の標高: 41 m
累積標高(上り): 44 m
累積標高(下り): -43 m
総所要時間: 01:02:27
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