霊松寺とは
霊松寺(れいしょうじ)は長野県大町市大町(ながのけんおおまちしおおまち)にある曹洞宗の寺だ。
「こんな山奥にこんな立派な」と誰もが驚く、600年前創建の古刹。曹洞宗寺院としては長野県内最古とされています。秋には境内周辺の紅葉が美しく、葉にギンナンがついた珍しいオハツキイチョウの木が山門前にあります。
霊松寺(県宝 山門) | 大町市観光協会 から引用
霊松寺
〒398-0002 長野県大町市大町6665
0261-22-0377
隠された秘密の部屋を大公開!【長野県最古】曹洞宗寺院・霊松寺に行ってみた!【旅行VLOG、レビュー】日展作家展おおまち2024でライトアップされた驚異の屋根裏!日本に20しかないというオハツキイチョウ
駐車場
2024年10月31日、この日は長野県大町市(ながのけんおおまちし)にあるお食事処 三洛(さんらく)でランチを済ませた。
そこから車で、県道394号線を走る。
蝮坂スノーシェルター(まむしさかスノーシェルター)は急勾配なので要注意。
途中を右折。
霊松寺(れいしょうじ)に到着。
駐車場はとても広い。
境内
つつじがきれいに紅葉している。
北アルプスの眺望が素晴らしい場所だ。
鐘楼は長野県内最大を誇る。。
「こんな山奥になんと立派な」と誰もが驚く、600年前創建の寺。
二階造りの山門は宮大工によるみごとな彫刻が施され、県宝に指定されている。
曹洞宗寺院としては長野県内最古。
葉にギンナンがついたオハツキイチョウが有名。
紅葉の見頃は10月下旬~11月上旬。
オハツキイチョウ。
「お葉付銀杏」の意味で、ギンナンが葉上に結実するものです。
環境の影響、特に水分量の影響によるものと考えられている。
10%程度のギンナンにみられるそうだ。
山門。
長野県の県宝に指定されている。
明治11年(1878年)、廃寺となった松川村の大和山観勝院の山門を移築した。
本堂
応永11年(1404年)、仁科盛忠が祖先の仁科盛遠の菩提を弔うため創建した。
弘化4年(1847年)の善光寺地震では建物が倒壊し炎上した。
現在の本堂はその後に再建されたもの。
入場料は200円。
新そばを売っていた。
撮影OKなのがうれしい。
天井に鳴竜。
本尊は釈迦如来。
山号は功徳林大洞山。長野県で最古の曹洞宗寺院である。仁科三十三番札所の18番札所である。
説明してくれた。
曹洞宗のお寺なんですけれど、本寺は福井の永平寺と横浜の總持寺(そうじじ)の2つある。
長野県の曹洞宗のお寺第1号だといわれています。
1404年室町時代にできた信濃国では最初の曹洞宗のお寺。
江戸の後期に地震で潰れてしまったので、この建物自体は明治時代になります。
振動がビリビリと聞こえるんです、これが鳴竜です。
こっちに隠し部屋があるんで。
天井
こっちは江戸の末期の建物。
庫裡(くり)と言って修行僧が20人ほど住んでいた。
日展の作家さんたちが作品を展示している。
紅葉の名所、霊松寺でライトアップを行います。
日中は市内在住の日展作家の作品展を行います。
昼と夜の二度楽しめる霊松寺へお越しください。
偶然にも「日展作家展おおまち2024」に行き会わせた。
天井もライトアップされていた。
低い屋根だと雪で潰れちゃうんですね。
真ん中を高くして屋根が三角形になって尖ってくるんです。
雪を落とす傾斜をつけるために10m以上の屋根をつけた。
たまたまライトアップしているんです。
こういう時期だけ公開している。
急に紅葉するから、ここの紅葉って寒くなって。
この太いの、ずっときて向こうの広い壁まで1本なんですよ。
20mの松の木と言われている。
この照明は住職のセレクトだそうだ。
壁に歴代住職の写真が飾られている。
隠し部屋
30世安達達淳(あだちたつじゅん)の時に、明治維新が起こった。
天皇中心の神の国にしたいから神道になりましょう。
神社は要るけどお寺は要りません。
まだ藩が残っていて、藩主は無視した。
廃仏毀釈を頑張った5つの藩の一つが松本藩だった。
松本藩は2年間で50ほどのお寺を潰した。
その時に安達達淳住職が命がけでお寺を守った。
松本藩は言うことを聞かない住職の命を狙った。
そのために隠し部屋を作った。
おぉぉ〜!忍者屋敷みたい。
意外と広い。
外の様子が見えるんです。
ここに出てくるんです。
これを作って身を隠そうとしたんです。
夜中に意を決して抜け出して、東京まで歩いて行った。
政府の役人達を説得した。
このあたりのお寺を復興させた。
なので、このあたりは9割以上曹洞宗しかないですね。
まさに中興の祖だ。
庫裡
畳の敷方が特殊。
真ん中が通路で1畳ずつが修行僧の部屋だった。
マイナス15度くらいになりますからね。
みなさん頑張って修行されていた。
僕ヒートテック着ちゃってますけど。
大町に5人いらっしゃるんで。
駕籠は住職が乗っていく駕籠ですね。
山門がありますけど、これは長野県の重要文化財です。
この少し南の松川村にこの山門を持つお寺があったのだけれど、松本藩がそのお寺を潰してしまった。
奥にあるイチョウが、葉っぱ100枚のうち2、3枚にこういうギンナンがつく。
だから「葉付銀杏」なんです。
子宝安産のお守りになっています。
拾っていくのはお年寄りが多いけど。
鐘は撞けるので、よかったら撞いていってください。
長野県で一番大きいらしいので。
日展作家展おおまち2024
日展作家展おおまち2024を解説してもらった。
自分の心の中。
陶芸漆。
25時。
髙橋貞夫さんのお嬢さんだそうだ。
髙橋貞夫さんは日展特別会員。
日展の審査員で、2019年に長野県の学術芸術文化功労者表彰を受けた。
大町の5人(髙橋貞夫さん、海川盛利さん、相澤正樹さん、千國由美さん、相澤まゆみさん)
今日から東京で日展が開催されている。
髙橋貞夫さんたちは明日から東京に行かれるそうなので、お目にかかれたのは奇跡的。
芸術の神様がおばあを引き合わせてくれたのかもしれない。
おばあは一応芸術家なので。
審査員。
大町のような小さな町で5人も入選するのは大変なこと。
木彫と漆の技術を合体させた「彫彩」の世界を生み出した木彫家。
漆の板に金箔をいれて、そこに彫ったものを抱き合わせていく。
ハナミズキとヤマボウシ。
「彫彩―ちょうさい」という分野を開発した。
髙橋節郎先生と出会ったことがきっかけだったそうだ。
螺鈿の技法を使っている。
絵を描いていることとは違う。
テントウムシが入ることで絵がおおらかになる。
めったに見れないんだ、ここは。
髙橋貞夫さんの作品には100kgという日展で日本一重い作品もあるそうだ。
すばらしいお寺だと思う。
境内
外から見ても素晴らしい。
車で先に進んだ。