伊吹山は関西の名峰。
琵琶湖東岸に位置し、琵琶湖はもちろん比叡山や白山、北アルプスや名古屋港まで一望できる。
標高こそ1,377mとさほど高くないが、そのロケーションから人気が高い。
またヤマトタケルの伝説の舞台でもあり、霊峰としても知られる。
伊吹山ドライブウェイ
伊吹山への登山ルートはいくつかあるようだが、今回は一番簡単な伊吹山ドライブウェイを使ったルートを取った。
伊吹山ドライブウェイは朝8時より通行可能となるので、それに合わせてゲートに向かう。
このドライブウェイは快適なのだが、困ったことも。
まずは料金。なんと3,090円もする。ひとりで利用するには躊躇する価格だ。
次に全線追い越し禁止のため、前に遅い車がいるとかなりイライラする。この日も遅い車が前方にいたため、10台ほどの車列ができてしまった。待避場もあるのだが、譲ってくれないと意味が無い。追い越し車線を作ってほしいものだ。
かなりイライラしながらも、8:46に山頂の駐車場に到着。この日は三連休最終日だったが、まだ朝早いこともあり車は少ない。
500台分の駐車スペースがあるらしいので、その人気がうかがい知れる。
山頂には休憩施設がある。
トイレも広い。
どうやらここは恋人の聖地でもあるらしい。お約束の鍵をつける場所も用意されていた。
ここからでも十分に琵琶湖の景観を楽しむことができる。本当にお手軽な山だ。
整備された登山道
もちろん登山道も非常に整備されている。まるで林道のようななだらかな登山道が続いている。
これなら子供やお年寄りでも安心して山頂に向かうことができそうだ。
もちろん下から登ってくる登山道は傾斜が厳しそうだ。こちらからだと、けっこうハードな登山になりそうに思える。
山頂からは絶景を楽しめる
9:16山頂に到着。コースタイム40分とのことだったが、30分で着いてしまった。
ヤマトタケルの像が鎮座している。さすが霊峰だ。
山頂には山小屋が数軒ある。かき氷やソフトクリームなど女性向けのPOPが目立つのは、この山ならではかも知れない。
琵琶湖やその向こうに見える比叡山の山系、白山など、山々の眺めが素晴らしい。
ちょうど大河ドラマで真田丸をやっているので、眼下に見える関ヶ原もいっそう感慨深かった。
またこの日はお天気がよく、遠く名古屋港まで見渡せた。こんなに近いのだなと、改めて思った。
下山道の注意書きにビックリ
下山は登ってきたのと反対側、東登山道と名付けられた道を行った。
この登山道は下山専用となっていた。この道の入り口には『危険』の看板が立っている。しかも、道中にも何枚も立っていた。そんなに危険な道なのか、と多少ビビってしまった。
しかししばらく行っても、それほど厳しい場所はない。恐らく登ってきた西登山道があまりにも簡単なので、サンダル履きのような軽装で入り込んでくる人がいるのだろう。そういう人を排除するための看板だろう。普通に登山靴(たぶんスニーカーでも大丈夫だが、雨上がりで滑りやすかったのでおすすめできないが)ならなんと言うこともない道だった。
30分ほどで下山完了。
この後、次の百名山の瑞牆山を目指し、宿泊予定のキャンプ場に向かう。
伊吹山は非常に手軽に登れて、小さな子供連れでも安心。
それなのにこれほどの絶景を楽しめる、本当にいい山だった。
最高点の標高: 1367 m
最低点の標高: 1242 m
累積標高(上り): 163 m
累積標高(下り): -152 m
総所要時間: 01:23:10