居醒の清水とは
居醒の清水(いさめのしみず)は、滋賀県米原市醒井(しがけんまいばらしさめがい)にある湧水だ。
水の郷百選に選ばれる名水で、平成20年には環境省が選定する「平成の名水百選」にも選ばれている。
地蔵川に沿って上流の方へと進んでいくと「加茂神社」があり、その境内の脇にある石垣の下から「居醒の清水」という地蔵川の源泉が湧き出ています。
「居醒の清水」は一見池のようですが、よく見ると石垣の下から水が湧いている様子が分かります。
この名水は「古事記」や「日本書紀」にも登場しており、伝説上の英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)が熱病にかかった時身体の毒を洗い流した霊水とも伝えられています。
地蔵川
この日は車で醒ヶ井にやってきて、観光駐車場に車を停めた。
そこから地蔵川(じぞうがわ)沿いに歩いて行く。
この日は2020年6月29日、梅花藻が咲き始めていた。
地蔵川は、居醒の清水などから湧き出る清水によってできた川で、大変珍しい水中花「梅花藻(バイカモ)」で有名です。水温は年間を通じて14度程度と安定しており、貴重な淡水魚である「ハリヨ」も生息しています。また、「居醒の清水(いさめのしみず)」は、2008年6月「平成の名水百選」(環境省)にも選ばれています。
とても暑い日だったので、涼しげな梅花藻がより美しく感じられる。
喫茶店も営業中。
地蔵川は、ハリヨ生息地だ。
年間の水量が一定した綺麗な湧水地や、その周辺の流れの緩やかな河川に限定して生息し、水草の生い茂った水深20-50cmの浅瀬に生息する。清浄な湧水のあることは生息環境の必須条件で、10-18℃の低水温を好み、水温20℃を超える場所では生息できない。同属種のイトヨには海と川を回遊する個体群が存在するが、ハリヨは回遊せず、一生を通して淡水域で生活する。食性は肉食性で、小型の甲殻類や水生昆虫などを捕食する。
ハリヨ – Wikipedia から引用
地蔵川沿いには、アジサイも咲いている。
ゴミ収集場も宿場町風。
消火栓も宿場町風。
日本遺産の看板。
醒井延命地蔵尊
醒井延命地蔵尊に到着。
延命地蔵尊の創建は弘仁8年(817)、大旱魃があった際、伝教大師最澄が比叡山延暦寺の根本中堂で雨乞いの祈祷を行ったところ、霊夢に薬師如来が立ち、「醒井に霊泉が湧き出す地がある。」との御告げがありました。最澄がこの地を訪れると、地蔵尊の化身と思われる1人の老人に会い「この地に地蔵尊像を安置し祀れば念願成就するだろう。」と告げ姿を消しました。最澄は早速自ら地蔵尊座像を彫り込み安置すると、三日間雨が降り続き、多くの人達が救われたと伝えられています。当初は居醒の清水の中に安置されていましたが、慶長13年(1608)当時の大垣城(岐阜県大垣市)の城主石川家成が帰依し御堂を造営し改めて地蔵尊像を安置しています。醒井石造地蔵菩薩坐像は鎌倉時代後期に製作されたもので総高270cm、像高234cm、大型丸彫り地蔵尊像は全国的にも例が少なく滋賀県唯一として貴重なことから平成9年(1997)5月30日に米原市指定文化財に指定されています。
延命地蔵尊(醒井宿) から引用
参拝する。
本堂の横が、湧水だ。
きれいな水が湧き出している。
居醒の清水
湧水の先に、道が続いていた。
向かいにはお寺がある。
雨森芳洲(あめのもりほうしゅう)の歌碑。
雨森 芳洲(あめのもり ほうしゅう、寛文8年5月17日(1668年6月26日) – 宝暦5年1月6日(1755年2月16日))は、江戸時代中期の儒者。諱は俊良、のち誠清(のぶきよ)、通称は藤五郎・東五郎、号は芳洲、字を伯陽、漢名として雨森東を名乗った。中国語、朝鮮語に通じ、対馬藩に仕えて李氏朝鮮との通好実務にも携わった[1]。新井白石・室鳩巣ともに木下門下の五先生や十哲の1人に数えられた。
雨森芳洲 – Wikipedia から引用
居醒の清水に到着。
きれいな水だ。
加茂神社に向かった。
感想
梅花藻がとても印象的だ。
この美しい花はきれいな水がないと育たないと言うことで、居醒の清水の美しさが想像できるだろう。
とても暑い一日だったが、流れる地蔵川と梅花藻のおかげで暑さも和らぐ気がした(気がしただけだが)
最高点の標高: 128 m
最低点の標高: 112 m
累積標高(上り): 130 m
累積標高(下り): -131 m
総所要時間: 02:46:53