法多山尊永寺とは
法多山尊永寺(はったさん そんえいじ)は、静岡県袋井市豊沢(しずおかけんふくろいしとよさわ)にある高野山真言宗別格本山の寺だ。
本尊は正観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
遠州三山の1つで、「法多山」の名で広く知られている。
およそ1290年ほど昔、神亀2年(725年)聖武天皇の勅(みことのり)により行基上人が開山した高野山真言宗別格本山である法多山は、勅願定額寺の列に偶せられ、朝廷、武将の篤信を授け信仰、文化の殿堂として栄えています
法多山 尊永寺 から引用
法多山尊永寺
静岡県袋井市豊沢2777
0538-43-3601
駐車場
2023年1月12日、この日はファミリーロッジ旅籠屋・袋井店(はたごやふくろいてん)に宿泊していた。
そこから車で、法多山尊永寺(はったさん そんえいじ)にやってきた。
有料駐車場がたくさんあり、どこに入れるか迷う。
200円と最安と思われる駐車場に車を停めた。
道中には500円の駐車場が並んでいたが、おばあが目ざとくここを見つけた。
さすがおばあ。
最高点の標高: 88 m
最低点の標高: 7 m
累積標高(上り): 127 m
累積標高(下り): -49 m
総所要時間: 00:22:56
駐車場は無人で、料金箱に投入するシステム。
参道
尊永寺というお寺なのだが、一般的には法多山という山号で呼ばれている珍しい寺だ。
参道には、提灯が並んでいる。
屋台も出ているようだ。
1月7日に国の選択無形民俗文化財に指定されている田遊祭があり、その名残だろうか。
室町時代より法多地域に伝わる五穀豊穰を祈願するお祭りです。本堂を目指して時代装束に身を包んだ村方衆と寺方衆が杉並木の参道を進みます。村方衆により本堂前の北谷寺で奉納される七段の舞は、米作りの過程を七段構成の舞楽で表現したもので、民族学的にも貴重なものとして有名です。祭りの最後の放ち矢の神事の後に、福餅投げが行われます。
法多山|祭事案内 季節の催し物 から引用
平日のこの時間で参拝客がいるね。
まず案内看板でルートを確認。
仁王門の手前には、屋台が並んでいる。
法多山は、高野山真言宗別格本山の寺だ。
725年に聖武天皇の命により「大悲観音応臨の聖地」を捜し求めた行基によって建立されたという。
仁王門は1640年に建立されたもので、国指定重要文化財になっている。
参道が長いので、杖が用意されていた。
本堂までここから15分もかかる。
参道は、樹齢400年を越える杉並木が続いている。
戸隠に負けないほどの杉並木だ。
黒門まで歩いてきた。
1712年の建立だそうだ。
宝永8年(1711)建立。市指定文化財。旧塔頭寺院正法院の山門で、全体が黒塗りであることから黒門と呼ばれる。 江戸時代中期の建築様式を伝える桧皮葺の四脚門である。柱の建ちも高く屋根勾配も強いため、簡素でありながら趣きあふれる優美な姿の門である。
法多山|境内・観光案内図 から引用
袋井市指定の建造文化財になっている。
おじいは、袋井市に来たのは初めてだ。
このあと遠州三山の残りの2山にも行く予定だ。
最後に遠州国一宮の小国神社に参拝する。
ここから石段だ(汗;)
おばあが駆け上がっています。
雲見浅間神社の石段に比べたらチョロいとか、言っていました。
まだまだ石段は続く・・・
参拝
法多山尊永寺本堂到着です。
旧本堂は、手前にあったそうだ。
現在の本堂は、1983年に再建された。
今川氏の庇護を受け、豊臣秀吉や歴代徳川将軍が安堵した。
ここって護摩祈祷が有名みたい。
法多山で修される御祈祷は「護摩」といい、真言宗の開祖・弘法大師がお伝えになられた真言密教の秘法です。護摩とは古代インドのサンスクリット語で「焼く」を意味する「homa(ホーマ)」を漢訳したもので、仏様の智慧の象徴である火を以って煩悩や厄災を焼き浄める修法です。法多山では平安のいにしえより、厄除けの霊験あらたかな厄除け正観世音菩薩様の御前で護摩祈祷が厳かに修め続けられ、今の世に至っております。
法多山|御祈祷のご案内 から引用
本尊の正観世音菩薩は、東海一の厄除観世音だそうだ。
豊臣秀吉の桐のご紋や徳川家の葵のご紋がある。
北谷寺にやってきた。
1857年建立の旧本堂で、現在は西国三十三観音も祀られている。
安政4年(1857)建立。遠江三十三観音第五番札所。旧本堂であった堂である。本尊、北谷観音のほか、十二支守本尊、西国三十三観音、出世大黒天、賓頭盧尊者などの諸尊をまつる。堂内には祈願のための扁額や千羽鶴などが奉納され、今も変わらぬ信仰の場であることを実感できる。
法多山|境内・観光案内図 から引用
下山
下山道に、二葉神社が鎮座する。
かつて浜松市内にあった二葉遊郭にあった神社が移築された。
女性の商売繁盛、人気上昇、心願成就にご利益があるとされる。
かつて浜松市内にあった二葉遊郭にあった神社であり、遊郭の解体によって法多山に移築勧請された。 祭神二葉明神は芸者、茶屋など夜の世界で働く女性の守り神として信仰され、現在でもサービス業や客商売に携わる女性の商売繁盛、人気上昇、心願成就にご利益があるとされる。
法多山|境内・観光案内図 から引用
好きな色のリボンを結んで祈願する習わしだという。
下山は下山専用道を下りていく。
紅葉の名所だとおばあが言っておりました。
氷室神社(ひむろじんじゃ)まで歩いてきた。
この洞穴自体が御神体だそうだ。
氷を貯蔵する氷室を神格化した氷室明神をまつる。熱病平癒やギャンブル依存などの心の鎮静にご利益があるとされる。 明治の廃仏毀釈で所在が不明になっていたが、最近の調査でこの洞穴自体が御神体であることが確認された。旧暦6月1日の大祭日には氷が供えられる。
法多山|境内・観光案内図 から引用
一意一願不動明王の幟が並ぶ。
毎年4月28日の大祭には、火渡りの行が行われるそうだ。
尊名を一意一願不動明王といい、心に願うただ一つの願い事を熟願すれば成就するといわれる。尊像の前には願い事を込めた絵馬が多数奉納されている。 また毎年4月28日の大祭には柴灯護摩の秘法が修され、大勢の善男善女が願いを込めて火渡りの行に参加をする。
法多山|境内・観光案内図 から引用
蛸薬師堂。
タコのものまねをするおばあ(笑)
池にあるので、やはり弁才天堂だった。
厄除だんご
名物の「厄除だんご」を購入。
食券の自動販売機がズラリと並んでいたので、相当売れるのだろう。
200円とは思えないボリューム。
もともとの約20件のだんご茶屋が、昭和41年に企業組合化したそうだ。
江戸時代より伝わる法多山名物の厄除だんごを製造・販売する。かつては同所に約20件のだんご茶屋があったが、昭和41年の企業組合化とともに現在の形態になった。 商う形は変われども伝統の技法と素朴な味わいは今に受け継がれている。縁日には限定の茶だんごも販売される。
法多山|境内・観光案内図 から引用
疲れた体に染み渡る、ほどよい甘さでした。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 136 m
最低点の標高: 67 m
累積標高(上り): 116 m
累積標高(下り): -134 m
総所要時間: 00:53:28