大峰山(おおみねさん)は奈良県の霊山。吉野から熊野に至る大峯奥駈道(おおみねおくがけみち)で知られる。
最高峰は八経ヶ岳(はっきょうがたけ)で標高1,915m、近畿地方の最高峰だ。
前日は天川村で宿泊した
前日は大台ヶ原に登山した。
本来ならここから直接八経ヶ岳に向かう予定だったのだが、道路が不通となっているとのことで、いったん吉野川流域まで下る。
道中は見事な紅葉だ。
この日泊まったのは、せせらぎの宿弥仙館だ。
天川村に入ってすぐの交差点にある。
昔ながらの旅館を改装した感じの、和洋折衷の建物だ。
部屋は和室で、こたつが設置されていた。エアコンとファンヒーターもあったので、寒さを感じることはなさそうだ。
窓の外は川が流れていて、紅葉が美しかった。
部屋にトイレもある。もちろん水洗でウォシュレット付き。
風呂は家族風呂の入れ替え制だ。この日はもう一組だけだったようで、しばらく待っただけですぐに入ることができた。
なんと、家族風呂なのに露天風呂がある。正面のサッシを開けて階段を下りると、露天風呂だ。
紅葉を見ながらゆっくりできた。最高だ。
夕食は鮎料理。鹿肉も出て、そこそこボリュームがあった。
夜明けと共に登山開始
翌朝は、まだ暗いうちに起き出す。
朝食はお願いして、ランチ用のお弁当に変更してもらった。代わりに、パンを食べて朝食にする。
旅館から登山口までは、車で30分ほどだ。紅葉に包まれた川沿いの道を行く。
7:00駐車場に到着。
既に数台の車が停まっていた。
今回は、この行者環(ぎょうじゃがえり)トンネル西口から登るルートを選択した。このルートが、コースタイムが最短となる。
この駐車場は、料金1,000円だった。
トイレがあるのがありがたい。有料で、200円。
駐車場のすぐ脇が登山口だ。
最初は平坦な道を行く。
ここで標高1,100m。既に紅葉は終わっていた。
すぐに急登が始まった。
一面ガスの中、太陽が昇ってきた。幻想的だ。
大峯奥駈道を歩く
やがて稜線に出た。ここからが大峯奥駈道だ。
標高は1,600mを超える。まだ日が出たばかりで寒い。
氷が張っていたので、気温は氷点下のようだ。
ここからは稜線歩きとなる。
天気も晴れて、気持ちがいい。
吉野の山並みが美しい。
やがて弥山(みせん)が見えてきた。
行者の銅像まで来た。
ここから再び急登となる。
階段が続く。これが結構きつかった。
弥山から八経ヶ岳山頂へ
ようやく弥山の山小屋が見えてきた。
この小屋はかなり大きい。200名以上泊まれるそうだ。それだけ登山客や参拝客が多いと言うことだろう。
山小屋は既に閉鎖されていて、係員が片付けをしていた。
ここは標高1,895mで、少し休憩してから最高峰の八経ヶ岳を目指す。
一度下って、登り返す。あと少しだ。
11:00山頂に到着。コースタイム3:30を4:00で踏破した。
山頂からは周囲の山が一望できる。まさに大展望だ。さすがは近畿最高峰だ。
お天気も良く、昨日の大台ヶ原の残念さを取り返した感じだ。
さっそくランチにする。旅館で用意してもらったお弁当を食べた。
1時間ほど山頂でゆっくりした。
山頂には多くの登山客がいて、少し話をした。夫婦で車で百名山を回っているという、まるで俺のような二人もいた。他にも女性ひとりで百名山を回っている強者も。まだ若いのに、もう26座も登ったのだとか。凄いなあ。
下山開始
下山は、登ってきた道を戻る。
まずは弥山へ。鳥居をくぐり、山頂の神社に参拝する。
ここは麓の町にある天河大弁財天社の奥社だ。
そして階段を下り、大峯奥駈道へ。
15:40駐車場まで下りてきた。
コースタイム6:30を8:40で踏破した。
この夜は昨日に引き続いてせせらぎの宿弥仙館でもう一泊する。
翌朝の朝食も美味しかった。
大峰山はなかなか大変だったが、大峯奥駈道は歩いていて気持ちが良かった。山頂からの眺めも素晴らしいので、おすすめの山だ。
最高点の標高: 1884 m
最低点の標高: 1120 m
累積標高(上り): 1048 m
累積標高(下り): -1054 m
総所要時間: 08:37:16