永保寺とは
永保寺(えいほうじ)は、岐阜県多治見市(ぎふけんたじみし)にある臨済宗南禅寺派の寺だ。

虎渓山 永保寺
〒507-0014 岐阜県多治見市虎渓山町1丁目40
0572-22-0351
隠れた名刹を徹底解説!【永保寺】国宝を2つも持つのに拝観料無料!広い境内!数多くの寺院を配する広大な敷地!【旅行VLOG、レビュー】心字池に架かる無際橋の美しさ!足利尊氏が寄進した開山堂!
駐車場
2025年1月7日、この日は岐阜県中津川市(ぎふけんなかつがわし)にある手打ちうどん たからでランチを済ませた。

そこから車で、国道19号線を走る。
いつもは中央高速道路を走るので、下道は初めてだ。
多治見市(たじみし)に入る。
永保寺(えいほうじ)方面に右折。
永保寺(えいほうじ)に到着。
駐車場はとても広い。
駐車場も参拝料も無料というありがたいお寺だ(笑)
中央本線を貨物列車が通過。
トイレは温水便座でとてもきれいだ。
まず案内看板でルートを確認。
境内に国宝が2つもある。
境内
多治見市(たじみし)は「美濃焼」と呼ばれる焼き物の町。
獅子吼(ししく)庭。
市松模様が美しい。
ここから永保寺の境内。
風情のある坂道を下っていく。
前回来た時は新型コロナウイルスの最中で紅葉前ということもあり人は少なかった。
国宝の観音堂が見えてきた。
1314年に夢窓国師により建立されたといわれる。
桁行三間、梁間三間、一重裳階付、入母屋造、檜皮葺。
桧皮茸の伸び伸びした軒ぞりを持った豊かな屋根は、代表的な禅宗特有の建築スタイル。
唐様と和様の折衷様式といわれる。
国宝に指定されている。
本堂
臨済宗南禅寺派。
焼き物の町らしく灯籠も陶器だ。
山号は虎渓山(こけいざん)
夢窓疎石(むそう そせき)がこの地を訪れた際、世界遺産の中国蘆山の虎渓の風景に似ていたことに由来すると言われている。
本尊は聖観世音菩薩。
庫裡。
2007年に再建された。
玄関前に「止掛塔」とあるのは、掛塔(修行者の入門)を止めている時期である事を示している。
賓頭盧(びんずる)様は悪いところを直してくれる。
全身や。
樹齢700年の大銀杏。
残念ながら全て散っている。
樹高25.5m、目通り4.4m、枝張り21.2m。
永保寺の開山である仏徳禅師お手植えの木。
庭園は国の名勝に指定されている。
禅宗の寺らしく掃除が行き届いている。
観音堂
観音堂は「水月場」とも称する。
1314年に夢窓国師が来られた翌年に建立された。
禅宗伽藍の中では一番大切な仏殿。
鎌倉期の代表的な唐様を主とした建築で和様の手法が加えられている。
高知の竹林寺(ちくりんじ)の庭園は夢窓国師が作庭したと伝わる。

無際橋(むさいきょう)は通行禁止になっていた。
この上に六角堂がある。
長野県は積雪していたが、ここは全く雪はない。
池越しに観音堂を見ると見事。
前回は虎渓公園(こけいこうえん)まで上がっていった。
この日は六角堂の方に行くことにした。
開山堂
六角堂の説明看板。
梵音岩(ぼんのんがん)の上に建てられている。
千体地蔵が祀られている。
紅葉の時に来てもきれいだろうね。
永保寺の紅葉は、飛騨美濃紅葉33選に選ばれている。
正面に見えるのが国宝の開山堂。
文和元年(1352年) 足利尊氏の寄進により建立された。
祠堂には夢窓国師と仏徳禅師の塑像が安置され、その背後には仏徳禅師のご遺骨が納められている。
入母屋・檜皮葺で室町初期の唐様を主とする建築。
のちの神社建築の原型となった。
龍浮淵
開山堂から六角堂へは行けなかったので、戻る。
この規模のお寺が京都で国宝が2つもあってって言ったら拝観料がいくらになるだろうね。
ここは無料だ。
この先に土岐川が流れていて断崖になっている。
龍浮淵(りょうぶえん)といい「何日にお膳を幾つ貸して下さい」などと紙に書いてここに流すと、龍神様が願いの日に河岸へ用意してくれるという伝説が残る。
僧堂座禅堂
虎渓僧堂禅堂の壁は瓦積基壇(かわらづみきだん)
臥龍池沿いに巡らされている。
国指定史跡、名勝。
僧堂座禅堂は海珠堂(かいしゅどう)といい食堂・浴堂とともに三黙堂として無駄なおしゃべりが許されない場所。
一般人も座禅を組めるそうだ。
鐘楼。
黒門
黒門まで歩いてきた。
ここが正面入口とされる。
観音堂に納められている聖観世音菩薩の坐像は毎年3月15日に公開される。
岐阜県多治見市の永保寺で毎年3月15日に涅槃会に伴う宝物公開。
国宝の観音堂・開山堂は堂内に入り拝観可能。
観音堂の本尊は聖観世音菩薩坐像(県重文)。
室町時代初期の作で岐阜県重要文化財。
永保寺の紅葉は、飛騨美濃紅葉33選に選ばれている。
絹本著色千手観音図は国の重要文化財に指定されている。
続芳院
続芳院(ぞくほういん)に参拝する。
続芳院
〒507-0014 岐阜県多治見市虎渓山町1丁目23−23
0572-22-6525
虎渓山 東雲峰 続芳院(こけいざん とううんぽう ぞくほういん)と称す。
臨済宗南禅寺派の寺だ。
「五三桐」の紋が入った鬼瓦が展示されている。
玉霄正深禅師(1402没)により創建された。
徳林院
徳林院(とくりんいん)まで歩いてきた。
徳林院
〒507-0014 岐阜県多治見市虎渓山町1丁目1−40
0572-22-1542
臨済宗南禅寺派の寺。
枯山水の石庭がある。
天霖正濡禅師(1482没)により創建された。
保寿院
この朱塗りの門が下から見えた。
保寿院
〒507-0014 岐阜県多治見市虎渓山町1丁目40
0572-22-3669
虎渓山 登僊嶺 保壽院(こけいざん とうせんれい ほじゅいん)と称す。
臨済宗南禅寺派の寺で、1341年に果山正位禅師により創建された。
庭園左手に枝垂桜がある。
見事な枯山水の石庭がある。
小池勇三氏の設計。
六角堂
保寿院から坂道を下る。
六角堂は立ち入り禁止。
ここは梵音岩(ぼんのんがん)の上で永保寺庭園を一望だ。
観音堂を上から見られる。
ここから庭園に下りられる。
参拝を終え、車で先に進んだ。
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