有馬温泉とは
有馬温泉は兵庫県神戸市北区の温泉地。
日本書紀にも出てくる歴史ある温泉地で、日本三古湯の一つでもある。
ちなみに日本三古湯の他の2つは、
- 愛媛県の道後温泉
- 和歌山県の白浜温泉
である。
有馬の歴史 | 有馬温泉観光協会公式サイト
有馬温泉の守護神として名高い湯泉神社の縁起によれば、泉源を最初に発見したのは、神代の昔、大已貴命(おおなむちのみこと)と少彦名命(すくなひこなのみこと)の二柱の神であったと記されています。この二神が有馬を訪れた時、三羽の傷ついたカラスが水たまりで水浴していました、ところが数日でその傷が治っており、その水たまりが温泉であったと伝えられています。
温泉のありかを教えてくれたこの三羽のカラスだけが有馬に住むことを許されたと伝えられており、「有馬の三羽からす」と呼ばれています。
有馬温泉の存在が知られるようになったのは、第34代舒明天皇(593〜641年)、第36代孝徳天皇(596〜654年)の頃からで両天皇の行幸がきっかけとなり有馬の名は一躍有名になりました。日本書紀の「舒明記」には、舒明3(631)年9月19日から12月13日までの86日間舒明天皇が摂津の国有馬(原文は有間)温湯宮に立ち寄り入浴を楽しんだという記述があり、それを裏付けています。
釈日本紀によると、孝徳天皇も同じく有馬の湯を愛され、大化の改新から2年後の大化3(647)年10月11日から大晦日還幸までの82日間、左大臣(阿部倉梯麿)・右大臣(蘇我石川麿)をはじめとする要人達を多数おつれになり滞在されたとの記述があります。
歴史もさることながら、神戸や大阪からのアクセスの良さは特筆すべきだろう。
また高知からも高速道路ですぐに行けるようになり、俺のお気に入りの温泉でもある。
太閤の湯で宿泊
この日は長岡天満宮を参拝したあと、車で有馬温泉を訪れた。
この日宿泊するのは太閤の湯(たいこうのゆ)だ。
ここは温浴施設として知られているが、宿泊設備もある。
手ごろな価格で宿泊できることから、お気に入りの場所だ。
有馬温泉 太閤の湯
全国に名高い金泉・銀泉が楽しめる、有馬の温泉施設。宿泊プランや自慢のお料理をご紹介しております。
また有馬温泉には泉質によって金泉と銀泉があるが、太閤の湯では両方入ることができるのも魅力だ。
太閤さんの蒸し風呂&岩盤浴|有馬温泉 太閤の湯
全国に名高い金泉・銀泉が楽しめる、有馬の温泉施設。宿泊プランや自慢のお料理をご紹介しております。
ひとしきり温泉を楽しんだあと、夕食会場へ。
宿泊棟から温浴施設内にあるレストランまで行くのにエレベーターを乗り継ぐなど、遠いのが難だ。
この日のお品書き。
まずは蒸し物。
続いてお造り。
豆乳鍋なのが今どきだ。
メインは黒毛和牛のロースト。
和洋折衷で、お値段以上の満足感だ。
早めに就寝する。
朝の散歩
朝食は同じ会場でバイキング。
メニューが豊富で迷ってしまう。
食後、周辺の散歩に出かけた。
宿泊棟から坂道を登る。
ハーブの小径という公園がある。
緑風一服、太閤四季彩園|有馬温泉 太閤の湯
ねねが晩年を過ごした圓徳院内の庭“ねねの小径”に因んだ遊歩道。四季折々の花やハーブを愛でながら散策をお楽しみいただけます。
さらに、花草の間からの木漏れ日や自然の風や光も感じていただけます。
神社に参拝
さらに坂道をどんどん登っていくと、稲荷神社の鳥居がある。
歴史ある神社だ。
有馬の見どころ-有馬稲荷神社|有馬温泉観光情報 キク・みる・歩く☆ありま温故知新 Presented by 欽山
神社の起源は、舒明天皇・孝徳天皇が有馬温泉に行幸された折に有馬行宮が造営され、その守護神として祀られたことに始まります。
常に皇室の崇拝を集め、再建を重ねながら、慶応4(1868)年に有栖川宮織仁親王の令旨を受けて永世宮家祈願所となりました。
昭和27年には高松宮宣仁親王のご参拝もありました。
鎌倉時代初期、承久の乱で隠岐に配流された後鳥羽上皇が、武家政権打倒を祈願して龍神の彫物を奉納したとか。その龍神さまが800年の永き眠りから目覚め、今は社殿正面に
安置されているそうですよ。
この石段がなかなかの長さで、息が切れる。
それだけに、眺望も抜群だ。
参拝する。
龍神様の説明看板。
神社をあとにし、旅館街に向かう。
湯泉神社(とうせんじんじゃ)に到着。
湯泉神社 | 有馬温泉観光協会公式サイト
有馬を最初に発見したと言われる大己貴命(おおなむちのみこと、大国主命)、少彦名命(すくなひこなのみこと)、熊野久須美命(くまのくすみのみこと)が祀られています。
温泉神社と書かれた資料もあり、読み方も「とうせんじんじゃ」「とうぜんじんじゃ」「ゆのじんじゃ」などの説がありますが、「湯泉神社」と記し「とうせんじんじゃ」と発音することが現在一般的です。
『延喜式』神名帳の摂津国有馬郡には、有間神社、公智神社、とならんで「湯泉神社(ゆのじんじゃ)」と記載されています。
由緒書き。
さらには温泉寺にも参拝した。
温泉禅寺(黄檗宗) | 有馬温泉観光協会公式サイト
薬師如来の導きで有馬温泉を訪れた僧行基が神亀元年(724)に建立。行基と仁西の木像が祀られ、毎年1月2日の入初式の際に木像に初湯をかけて沐浴します。その他、本堂の波夷羅大将立像(重要文化財)など多くの寺宝が所蔵されています。
温泉街
源泉井戸があった。
有馬温泉 御所泉源
温泉寺を過ぎ、街の息づかいを感じながら歩いてゆくとそこに極楽泉源があります
この泉源は、太閤秀吉が造らせたといわれるもので、「願いの湯」と呼ばれていました。
勢いよく蒸気が噴き出している。
金の湯の前を通る。
有馬本温泉 金の湯|神戸公式観光サイトFeelKOBE
有馬の名湯である金泉が楽しめる外湯で、古来から由緒ある元湯として歴史を刻んできた温泉が堪能できます。有馬ファンの方はぜひ、平日回数券(11枚綴り¥5500)をご利用ください。(土日祝日は差額¥100をプラスして利用できます)。
ねねの銅像が建っている。
有馬温泉 ねね橋・ねね像
有馬温泉街の中心部でひときわ目立つ、赤い欄干の「ねね橋」。有馬に別邸まで建てたねねは、秀吉と金泉につかり、しばしの戦乱を忘れる時を過ごしたのかもしれません。ねね像は、有馬川を挟んで太閤秀吉の像と見つめ合っています。
ねねはご存知の通り太閤秀吉の正妻です。有馬温泉を気に入っていた秀吉は、妻のねねや千利休などを連れてたびたび有馬を訪れていた。
河原が公園になっている。
感想
何度来てもいい湯だ。
温泉街も賑やかで、いかにも温泉地、という風情だ。
太閤の湯はコスパがいいので、ゆっくり一日かけて温泉を楽しんでもらいたい。
最高点の標高: 492 m
最低点の標高: 381 m
累積標高(上り): 181 m
累積標高(下り): -194 m
総所要時間: 01:13:06