石鎚山とは
石鎚山(いしづちさん)は愛媛県にある日本百名山だ。
標高1,982mで、西日本最高峰だ。
家から近く、毎年何度か登っている。
登山ルートもいくつかあり、いつもは土小屋から登ることが多い。
また成就社ルートも一度登ったことがある。
しかし面河ルートは一度も体験したことが無く、今回初めてのチャレンジとなった。
面河ルートとは
面河(おもご)ルートとは、面河渓(おもごけい)からスタートして山頂を目指すルートだ。
面河渓は、愛媛県上浮穴郡久万高原町にある渓谷だ。
仁淀川は、愛媛県では「面河川(おもごがわ)」と呼ばれている。
つまり面河渓は、まさに仁淀川の源流だ。
そして今回登る面河ルートは、仁淀川の源流へ上っていくことになる。
標高差1,300m、水平距離8.2kmを歩かなければならない。
このため日帰りでは無く、山頂小屋で一泊するプランにした。
石鎚山面河ルート地獄の日帰り – 石鎚山 – 2014年5月4日(日) /YamakeiOnline
これを日帰りで行くなんて正気じゃない。しんどすぎる。絶対止めといた方がいいです。 ⇒ 詳しくはYamakeiOnlineで!
駐車場へ
この日は早朝に車で自宅を出発。
途中のコンビニでサンドイッチを買い、朝食。
国道33号線を進み、面河渓に向かった。
スカイラインとの分岐にある大きな鳥居を抜ける。
その先が面河渓だ。
7:21駐車場に到着。
五色河原だ。
目の前は、亀腹といわれる大岩壁だ。
登山道を目指す
7:35駐車場をスタート。
キャンプ場の看板。
誰か座っている、と思ったら、渓泉亭(けいせんてい)というお店のカカシだ。
看板に
「面河道登山ルート上に複数の被害箇所があります」
と書かれていて、少しビビった。
渓泉亭
「亀腹」は高さ約110メートル、幅約200メートルのほぼ垂直の岩壁で、面河渓谷を代表する絶景のひとつ。
亀腹の前の面河川に降りて、岩の上に座ったり、冷たい水に足を浸すなどの川遊びもお楽しみいただけます。
川遊びの合間には、ぜひ渓泉亭・面河茶屋で軽食をお楽しみください。
新緑の時期や夏、秋の紅葉時期は特にオススメです。
大師堂に、登山の安全を祈願する。
案内地図。
最初は散策路を行く。
渓流が美しい。
キャンプ場を通過。
1kmほど歩くようだ。
景色を楽しみながら歩く。
下熊淵を通過。
大渓谷だ。
仁淀ブルーが美しい。
登山開始
7:59登山口に到着。
石段の先の鳥居をくぐって登っていく。
この沢沿いに登る。
ところどころに標識が設置されていて安心だ。
危険なところには木道も設置されている。
標高を上げていく。
水場にやってきた。
ここでペットボトルに水を汲む。
さらに登り続ける。
ようやく石鎚山の山頂が見えた。
以前登った筒上山も見えてきた。
いつも登る土小屋コースでは見えない山なので、ちょっと嬉しい。
弥山にある山頂小屋も見えてきた。
と、ここでツツジが咲いているのを見つける。
今まで花は全く見かけなかったので、写真を撮りまくる。
登山道が少し荒れてきた。
木道が崩れている。
ロープが渡されているので、慎重に進む。
愛大小屋
11:30愛媛大学山岳部が管理している山小屋に到着。
思った以上に大きかった。
内部はきれいに維持されている。
昭和27年にできたそうだ。
注意書き。
避難小屋だが、寝具も準備されている。
ストーブがかっこいい。
コンビニで買ってきたおむすびでランチ。
途中の水場で汲んできた湧水を沸かし、ラーメンを作った。
外にはテントを張れるウッドスペースも用意されている。
小屋のすぐ下に、トイレがある。
おがくずを使ったバイオトイレだ。
さらに登る
ランチを終え、登山再開。
ここからは、台風の影響で崩れた場所が多く神経を使う。
石鎚山から二の森に続く稜線が美しい。
花もきれいだ。
振り返ると、岩黒山から筒上山、手箱山の稜線が一望だ。
このあたりの登山道は、いたる所で崩落している。
ロープを伝い、クリアしていく。
山頂が近づいてきた。
13:58二の森分岐に到着。
そして、成就社からの登山道に合流した。
ここまで来れば、勝手知ったる道で安心だ。
石鎚山
14:21弥山(みせん)山頂に到着。
この稜線を歩いてきたのだ。
長かった・・・しみじみ・・・
天狗岳(てんぐだけ)の先に、いつものコースである土小屋が見えている。
石鎚山の最高峰は、この天狗岳だ。
天狗岳には多くの登山者が往復していた。
今回は疲労していたこともあり、弥山までで終了することにした。
無事に登山できたことのお礼を神社で祈る。
この後は、頂上山荘で宿泊だ。
感想
途中の愛大小屋までは快調だったのだが、そこから先は疲労困憊。
山頂から眺めると緩やかなトラバース路のように見えるが、意外とアップダウンがあり疲れた。
またこの日は思いのほか暑く、遮る物の無い笹原歩きは体にきつかった。
それでも達成感は凄い。
まさに感動の登山だった。
景色もとても良かったので、7時間かける価値はあっただろう。
最高点の標高: 1962 m
最低点の標高: 710 m
累積標高(上り): 1459 m
累積標高(下り): -237 m
総所要時間: 07:10:51