桑田山神社とは
桑田山神社(そうだやまじんじゃ)は、高知県須崎市にある神社だ。
蟠蛇森(ばんだがもり)の中腹に鎮座する。
蟠蛇森は自宅から近いため、よく登っている山だ。
今回は、蟠蛇森への登山の起点として利用させてもらった。
この日は喫茶店でランチ。
食事を済ませ、車で桑田山神社に向かった。
桑田山神社
桑田山神社の駐車場に到着。
まず、駐車場の正面にある祠に参拝する。
琴平神社だ。
脇にある道を上ると、桑田山神社が鎮座している。
祭神は天津彦火火出見尊(あまつひこほほでみのみこと)、邇邇芸命(ににぎのみこと)、木花開耶姫命(このはなさくやひめのみこと)だ。
「そうだやま」の名前の由来は、弘法伝説による。
弘法大師が四国霊場八十八ヶ所を開く際に、桃の花が満開であった山の美しさに感動して「桃の花に染んだ山」と嘆賞したので、そんだ山 ⇒ そうだ山、と呼ばれるようになったそうだ。
ひまわり乳業株式会社 | 今日のにっこりひまわり
温泉から、隣の集落へ行く尾根の上に鎮座ましますのが桑田山神社さん。津野氏が支配しておった時代に、箱根権現を勧請して祀ったのが始まり、と言います。明治の廃仏毀釈までは「一の権現」と呼ばれておったそうな。室町時代には、既に鎮座しちょったことがわかっちゅうそうです。
その頃の社殿は、とっと上の大影山。で、享保四年(1719年)に社殿が焼失、ずっと下りてきて御立藪に新しい社殿が立てられる。そこは女人禁制やったので、800m下の、現在地に拝殿をつくって夫人の遥拝所とし、そこに再び社殿が建てられて現在に至る、と、これも「高知県の地名」に書いちゃありました。
その神社には、嘉永五年(1852年)の鼻高面が所蔵されちゅうとのこと。そう言えば、昨日お参りした際に、嘉永七年銘や嘉永五年銘の石灯籠を見つけました。安政南海地震のちょっと前。ペリーが浦賀にやって来る直前。その頃、一の権現を特に熱心に尊崇する人々が、桑田山に居た、ということが推察できまますな。産土神として、古くから尊崇されてきた一の権現、桑田山神社さん。
登山の無事を祈願する。
雪割り桜
12:53神社を出発し、蟠蛇森を目指す。
桑田山神社の先にある集落には、雪割り桜の名所がある。
今回は、雪割り桜も一緒に楽しもうと思っていた。
桑田山雪割桜公園 | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」
2月中旬から3月中旬頃のまだ雪の残る寒い時期に咲く大変珍しい桜。桑田山地区全体に1,000本近くあり、市内外から見物客が訪れる。
地元では「雪割り桜」と呼ばれているが、正式名称は「ツバキカンザクラ」(椿寒桜)で、シナミザクラとカンザクラまたはカンヒザクラの雑種と推定されている。今から70年ほど前に松山市から分けてもらって台木に接ぎ木したといわれがある。
消防格納庫。
雪割り桜のシーズンには、ここがメイン会場となる。
向こうに見えているのは、菊のシーズンに菊のタワーを設置する場所だ。
この季節も、見応えがある。
ベンチやトイレも完備。
その脇の階段の先が、雪割り桜だ。
雪割り桜を見ると、まだ少し早かったようだ。
例年ならもう咲いているのだが、今年は冬が寒く、蕾のままだ。
残念。
設置されたテントも、寂しそうだ。
3月3日はキャンドルナイトだそうだが、この分だと花は間に合いそうもない。
それでも梅が満開で、それを愛でながら登っていく。
登山道
この登山道は果樹園を抜けていく。
ちょうど文旦がなっていた。
花もきれいだ。
登山道は集落を抜け、車道と交差しながら続く。
車道沿いに池田宮がある。
その上に、桑田山神社の奥社が鎮座している。
石段を登って、参拝した。
社殿はこんな感じで箱の中だ。
風雨から守るためだろう。
13:34展望台に到着。
このベンチで少し休憩。
こうして案内も多く設置されていて安心だ。
いよいよ登山道らしくなってきた。
山頂に到着
公園の入り口までやってきた。
ここまで来れば、あと少しだ。
14:36山頂に到着。
標高は769mだ。
ベンチに座って、しばしコーヒータイム。
展望台に上って、展望を楽しむ。
御大師堂
下山は、元来た道を戻る。
御大師堂に到着。
弘法大師が嘆賞した景色を見たかった。
感想
例年なら咲いているはずの雪割り桜だが、今年の寒さで少し時期がずれたようだ。
それでも気持ちよく蟠蛇森への登山を楽しめた。
来年こそ、満開の桜を楽しみたい。
最高点の標高: 768 m
最低点の標高: 113 m
累積標高(上り): 700 m
累積標高(下り): -694 m
総所要時間: 03:24:08