切幡寺とは
得度山灌頂院切幡寺(とくどざん かんじょういん きりはたじ)は徳島県阿波市市場町切幡字観音(とくしまけんあわしいちばちょうきりはたあざかんのん)にある高野山真言宗の寺だ。
四国八十八箇所霊場第10番札所で、本尊は千手観世音菩薩(せんじゅかんぜおんぼさつ)
古く、この山麓に機を織る乙女がいた。ここで修法していた弘法大師は、結願の7日目、綻びた僧衣を繕うために布切れを所望された。乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。大師は、この厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねた。乙女は、「父は都で薬子の変に関係して島流しとなり、母は身ごもっていたが、男の子が産まれればその子も咎を受ける。どうか女の子が産まれるようにと、清水の観音様に祈願し、やがてこの地に来て産まれたのが私です」といい、「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」と願いを告白した。大師は、このことを時の嵯峨天皇に伝え、天皇の勅願により堂宇を建立して自ら彫った千手観音像を南向きに、また即身成仏した千手観音像を北向きに安置して本尊にしたと伝えられる。得度山、灌頂院、切幡寺それぞれの名称もこうした由縁による。麓は、巡礼用具店などがならぶ門前町となっている。「女人即身成仏の寺」として知られ、七色の光を放つ善女に憧れる女性からの人気が高い。
切幡寺
徳島県阿波市市場町切幡字観音129
0883-36-3010
駐車場
2022年8月31日、この日は熊谷寺(くまだにじ)に参拝した。
そこから車で、切幡寺(きりはたじ)にやってきた。
途中の道が細いので、要注意。
最高点の標高: 91 m
最低点の標高: 33 m
累積標高(上り): 61 m
累積標高(下り): -63 m
総所要時間: 00:11:19
駐車場は山門の奥にある。
6台ほど停められそうだ。
333段の石段
切幡寺の参道は、333段の石段が続く。
経木場に到着。
まだ234段ある(汗;)
女厄坂まで歩いてきた。
境内
息を切らしながら(苦笑)境内に到着。
修行中の弘法大師が、結願の7日目に綻びた僧衣を繕うため、この山麓で機を織る乙女に布切れを所望した。
乙女は、織りかけていた布を惜しげもなく切って差し出した。
大師は、この厚意にたいへん感動し、「何か望みはないか」と尋ねた。
乙女は「亡き父母に代わり、観音様をつくってお祀りし、わたしも仏門に入って精進したい」と願いを告白した。
大師はさっそく千手観音像を彫造し、乙女を得度させて灌頂を授けた。
乙女はたちまちのうちに即身成仏し、身体から七色の光を放ち千手観音菩薩に変身した。
この乙女を北向きに、大師が彫った千手観音像を南向きに納めたのが、本尊とされている。
大塔
切幡寺大塔は豊臣秀頼が父・秀吉の菩提を弔うため1607年に大坂住吉大社の神宮寺である新羅寺の西塔として建立したものを1883年に移築したものだ。
高さ24mで、国の重要文化財に指定されている。
不動堂まで上がってきた。
ここからの景色はこんな感じ。
四国最長の川である吉野川も見えている。
大師堂
本堂の横に、大師堂がある。
その奥に、はたきり観音。
即身成仏して千手観音菩薩に化身した乙女だ。
帰路
帰り道は下りだが、急な石段で要注意。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 168 m
最低点の標高: 89 m
累積標高(上り): 85 m
累積標高(下り): -87 m
総所要時間: 00:31:27