富岳風穴とは
富岳風穴(ふがくふうけつ)は山梨県南都留郡富士河口湖町精進(やまなしけんみなみつるぐんふじかわぐちこまちしょうじ)にある溶岩洞だ。
周辺にいくつかある風穴のうちで最大で、天然記念物に指定されている。
青木ヶ原樹海の豊かな緑に囲まれた富岳風穴。中に入ると夏でもひんやりと涼しく、平均気温は3度。
昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていたという天然の冷蔵庫!国の天然記念物にも指定されています。
総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴で、内部は不思議と音が反響しません。これは壁の玄武岩質が音を吸収する性質をもっているためです。
所要15分の見学コースでは、夏でも溶けない氷柱や、溶岩棚、縄状溶岩などが見られます。
富岳風穴
〒401-0332 山梨県南都留郡富士河口湖町精進 青木ケ原2068−1
0555-85-3089
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駐車場
2023年8月30日、この日は鳴沢氷穴(なるさわひょうけつ)を見学した。
そこから車で、富岳風穴(ふがくふうけつ)にやってきた。
青木ヶ原樹海
総延長201m、高さは8.7mにおよぶ横穴だ。
昭和初期までは、蚕の卵の貯蔵に使われていた。
ここは有名な青木ヶ原樹海だ。
いたるところにガス穴が開いている。
ずっと溶岩だ。
平安時代の864年、富士山の北西山麓で大規模な噴火活動が発生した(貞観大噴火)。
その溶岩に樹林帯が広がっている。
地中に磁鉄鉱を多く含み方位磁針に1、2度程度の狂いは生じるが、方位磁針が使えない程ではない。
それでも遊歩道を外れると360度どこを見ても木しかなく、高低差に乏しいため道に迷ってしまう。
そのため「自殺の名所」とされ、松本清張の『波の塔』で取り上げられたため有名になった。
入場料は350円。
風穴
天然記念物に指定されている。
まず案内看板でルートを確認。
階段を下りていく。
洞内の平均気温は3度。
夏でも肌寒く、夏でも溶けない氷柱などが見られる。
かなり深い。
長靴は不要だが、スニーカーなど歩きやすい靴を推奨する。
寒いくらいだ。
上着を持ってきた方がいいかもしれない。
天井が低く、かがんでいくしかない。
さっそく氷があった。
以前は天然氷をブロック状に切り出し積み上げて天然冷蔵庫として使用していた。
昭和初期まで関東一円に出荷されていた。
溶岩鍾乳石といい、鍾乳洞のようになっている。
溶岩が冷え切る前に垂れ下がったという。
溶岩棚。
溶岩が完全に固まる前に壁面が剥がれ丸まってできた。
繭(まゆ)や種子の貯蔵庫。
昭和30年頃まで実際に使われていた。
光り苔の群生地。
正式には珪酸華(けいさんか)と言う。
広範囲に銀色の反射を見せるところは珍しいと言われている。
帰路
ここから戻る。
足下は縄状溶岩になっている。
外が見えてきた。
予想通りだが、350円なので腹も立たない。
寒い位なので、特に夏におすすめだ。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 1028 m
最低点の標高: 830 m
累積標高(上り): 533 m
累積標高(下り): -578 m
総所要時間: 03:19:25