七ツ淵神社とは
七ツ淵神社(ななつぶちじんじゃ)は、高知県高知市七ツ淵(こうちけんこうちしななつぶち)にある神社だ。
祭神は、市杵島比賣命(いちきしまひめのみこと)
日本神話で、天照大神(あまてらすおおみかみ)と素戔嗚尊(すさのおのみこと)との誓約(うけい)の時に生まれた三女神の一。福岡県の宗像(むなかた)大社の辺津(へつ)宮の祭神。
以前は弁財天を祀っていたが、明治の神仏分離令で地名の名称の神社となった。
昭和初期には例祭に数千人が参拝に訪れていた、人気の神社だったそうだ。
高知市北部、高知城から北方5.76kmに位置し、「北山」と呼ばれる標高300mほどの丘陵地に鎮座する。勧請時期や縁起、沿革等は不明だが、古来より土佐山郷をはじめとする近隣住民から養蚕農家、漁業民にまで広く信仰を集め、秋の例祭では麓から頂上まで提灯の行列が並び「蟻の詣で」と言われるほどだったという。
古くは辨才天王と称していたが、明治元年の神仏分離令を受けて現在の名称に改号された。
本神社の立地は北山県立自然公園の領域に含まれる。また、四国のみちの一部を構成する高知県の北山スカイラインのみちの分岐が本神社にまで通じており、自然豊かなハイキングコースとなっている。
七ツ淵神社 – Wikipedia から引用
同名の神社が高知市にあったが、まぎらわしいということでそちらは「土佐厳島神社」と改名された。
なお「七ツ渕神社」と書かれることもあるが、今回は地名の表記を使っている。
駐車場
この日は自宅を車で出発し、久礼野茶房でランチを済ませた。
そこから、高知ゴルフ倶楽部にやってきた。
ここの駐車場に車を止めさせてもらい、歩いて行く。
英志台
英志台(えいしだい)に到着。
ほとんど文字が消えかかっている「英志台」の看板。
公園内にクルマの乗り入れはできないが、この看板の脇に軽自動車1台くらいなら停められる。
名前はこの土地を寄贈した山本英志さんが由来らしいが、由緒書きは見当たらず。
トイレは一応ある。
以前はもっと眺望良かったようだが、今は木が伸びて少し遮られている。
ベンチやテーブルもあるから弁当広げるにはちょうど良い。
公園になっている。
さらに先に進んでいく。
望六峠
望六峠(ぼうろくとうげ)に到着。
次の展望所は英志台から西に500mほど行った地点。七ツ淵ハイキングコースの一つ、喜助道が横断する望六峠東側。ここからも南方市街地の展望が広がっており(2枚目写真)、周囲には梅や桜の木もある。
手造りのベンチも設置されており、ハイカーが弁当を食べる姿も見かけられる。
昔から続く「望六茶屋」(下の写真)は’00年代に入り、廃業した模様だが、自販機だけは稼働している。
おばちゃんたちがピクニック?の真っ最中だった。
景色がいい場所だ。
廃業した茶屋が、郷愁を掻き立てる。
高知の街から七ツ淵へお参りする、そのメインルートがここ、ボーロク峠を通ってます。また、七ツ淵には集落があって、そこの子供達が秦小学校へ通うのに通ったのも、ボーロク峠。
そんな訳で賑わったのが、峠の茶屋。
今も、人が住んでおられるようですが、お店は閉めてあり、自販機のみがかつての茶屋の名残を留めております。
いつ頃まで営業していただろうか。あの、茶屋。
名物は、草餅とおそば。子供の頃、父に連れられて七ツ淵へ登った際に立ち寄っているはずだけども、記憶がないのが残念。今一度、草餅とおそばが食べてみたかった。ボーロク峠の茶屋。
椎野峠
椎野峠に到着。
高知県高知市北泰泉寺と七ツ淵の間にある峠である。
ここは高知市の北に聳える標高300m超の山塊(総称北山?)を越えるいくつかの峠のうちのひとつで、小坂峠と仏瀬峠間をつなぐ北山スカイラインが通っている。
現在は北山を超える主要道はであるが、昔は椎野峠だったそうだ。
椎野峠 から引用
ここから案内板に従って七ツ淵に向かおうとするが、google先生に止められる。
さっきの椎野峠を斜め右に上がれというのだ。
この道は以前に七ツ淵神社に参拝した道なので間違いでは無いはずなのだが、せっかくなのでまだ歩いたことのないgoogle先生の指示した道を進むことにした。
どうやらこの道は北山スカイラインで、円行寺に続いているようだ。
「北山スカイライン」の始まり
最初の分岐は道なりに直進
この先が「佛瀬越え」巨大な太陽光発電施設
「網川越え」を通過
スカイラインが細くなってきた
時おり右手に高知市街が見え始める
高知市から見える別荘群がこのあたりオープンカフェ「森のこえ」
一度寄ろうと思いつつ・・ここは道なりに直進
♪この木何の木気になる木~
「都網(つあみ)」や「都積(つづみ)」への分岐
良い雰囲気の林道になってきた
ここを左に下れば
平家伝説の残る「七ツ淵」
右下のアスファルト道へと直進「椎野(しいの)峠」に到着
「椎野峠」で来た道を振り返る
向って右の道を下りてきた
左の道へ旋回すると「三谷」集落
分岐点で北山スカイラインと分かれ、坂道を下っていく。
沿道にはフキノトウ。
分岐点を、七ツ淵に向かう。
たけのこの里
あと300mまでやってきた。
たけのこの里の前を通過。
七ツ淵特産の四方竹はNHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングの竹の壁に採用されており、センターにその壁を再現。住民らは「竹を生かした地域活性化の拠点に」と意気込む。
集落活動センターは、中山間地の集落を維持するため県が設置を進めている。農産物の加工・販売や見守り活動など幅広く取り組んでおり、県内で22カ所目。高知市では初。
北山スカイラインの説明看板。
ここから車は入れなくなる。
七ツ淵神社
椎野峠からの道と合流。
鳥居をくぐる。
扁額。
境内。
由緒書き。
神橋を渡る。
手水舎。
参拝する。
竜神様の好物は酒、俺と同じだ(笑)
七ツ淵
七ツ淵神社を起点として、7つの淵がある。
摂社の間を抜け、階段を下りる。
これがなかなか険しい。
かなりの斜度で水が流れる。
むこうに東屋が見える。
坂道を上る。
東屋にやってきた。
滝にそれぞれ名前がつけられている。
先に進むことにした。
この険しい道を数千人が参拝していたとは、驚く。
ここで休憩。
5つめの滝だ。
美しい景色が広がる。
しかしこの先は沢を渡って対岸に行かないといけない。
そこまでリスクを負いたくなかったので、ここで引き返すことにした。
ちなみにこの先には、平家の落人伝説が残る。
源平争乱の頃、平家の落武者達がここまで逃れてきて住んでいた。
近くに“陳が森”と呼ばれる展望のよくきく場所があって、そこにある大岩で見張りをしていた陣太夫が、白鷺の飛ぶのを見て源氏の白旗と勘違いし、七ツ淵に合図をしたため、襲撃を恐れた平家側の女性がこの淵に身を投げて死んだという。
それを聞いて哀れと思った地元の人達が、七ツ淵神社境内に下女神社を建てて例を慰めたと伝え、七ツ淵の上の方に“陣が森”や娘達が旗を織って絹を干したという“絹干の滝”もある。
七ツ淵神社 – Wikipedia から引用
東屋で休憩。
持参したミカンを食べながら、滝の景色を楽しむ。
帰路
神社をあとにし、椎野峠に向かう。
こちらの道は、登山道だ。
しかしきれいに整備されており、歩きやすい。
気持ちのいい道だ。
車道に出た。
ここから車道歩き。
途中の分岐で、県道に折れる。
疲れたので、最短距離を行くことにした(苦笑)
高知ゴルフ倶楽部まで戻ってきた。
感想
ここに参拝するのは3回目だが、いつも非常に空いている。
この日も3連休の中日だったが、県道に出るまでにすれ違ったのは一人だけ。
それもバイクに乗った人だった。
誰も歩いていない。
以前は「蟻の詣で」と言われていた賑わいだったようだが、嘘のようだ。
とても美しい道なので、ぜひ歩いてみて欲しい。
最高点の標高: 462 m
最低点の標高: 264 m
累積標高(上り): 438 m
累積標高(下り): -436 m
総所要時間: 02:53:05