稲叢山とは
稲叢山(いなむらやま)は高知県吾川郡いの町にある新日本百名山だ。
標高は1,506mと低いが、紅葉が美しいことで知られる。
高知の歩く山 登る山 えい山歩記 | 土佐町 稲叢山
稲村ダム湖から送電線の巡回路を利用したコースである。距離は一番長いが、稜線までは比較的緩やかな登山道が続くので距離の割には楽に行ける。
また、登山道や鉄塔周辺は視界が開けているところが多いので一番眺めが良いコースでもある。春にはアケボノツツジやゴヨウツツジ、シャクナゲなどの花、夏は深緑、秋にはシロモジやコシアブラなどの黄葉が楽しめる。
山頂からの眺めは素晴らしく、石鎚山系の山並みや隣の西門山方面もよく見える。更に山頂から少し東へ行った所の岩場からは稲村ダム湖や工石山や三辻山などの山並み、天気が良ければ太平洋も見ることができる。
コースタイムも短く、また自宅から近いこともあり、毎年登っている山でもある。
数日前に筒上山に登ったのだが、紅葉には遅すぎた。
それじゃあ紅葉を見られそうな山に行こう、ということで、稲叢山を目指した。
モーニングを楽しんでから稲叢山に向かう
この日は、道中にあるドライブインでモーニングを食べてから登山に向かうことにした。
お約束のツガニ汁がおいしい。
車で稲叢山に向かった。
国道194号線を北上し、本川トンネルの手前を右折。
ダム湖を渡って山道に入る。
道は細いが、舗装路なのがありがたい。
10:00駐車場に到着。
トンネルを抜けてすぐにあるこの駐車場は、いつも空いている。
登山開始
駐車場のトンネル側が登山口だ。
落ち葉が敷き詰められており、紅葉には少し遅かったかも知れない。
西門山への分岐に到着。
しばらく平坦な道が続く。
鉄塔に到着。
この鉄塔が目印になるので、遠くの山からでも稲叢山はすぐに見分けが付くのだ。
鉄塔の脇を抜けて、少し下る。
チラホラと紅葉も見られた。
このルートは非常に整備されていて、危険な場所にはしっかりした橋が架けられている。
鉄塔の谷向かいまで来た。
ダム湖ルートへの分岐点に到着。
ここまで来ると、あと少しだ。
山頂到着
11:00山頂に到着。
山頂部は大きな岩の上だ。
この岩の下は崖になっているので、要注意。
1時間ほどで着くうえに高低差もあまりないので、楽に来られる。
それでも見晴らしは素晴らしい。
残念ながらもやっていて、石鎚山までは見えなかった。
ここでお弁当を食べる。
いつもの山屋紅のお弁当だ。
ここは以前は水辺の駅あいの里の中にあったのだが、移転して現在地となっている。
登山用にご飯とおかずを2つのパックに分けてくれる気遣いが嬉しい。
山頂小路コース
ランチを済ませ、今度は山頂小路コースを進む。
紅葉が残っていた。
ピークは過ぎていたが、見事な紅葉だ。
一週間前だったら、さぞきれいだっただろう。
このルートは傾斜がきついので、注意しながら進む。
分岐点に到着。
伝説の洞窟へ
ダム湖までもすぐなのだが、今回はここから登り返すことにした。
川沿いに登っていく。
川面に浮かぶ紅葉がきれいだ。
錦絵のようだ。
見上げると紅葉が残っている。
何カ所か滝も見られる。
渓谷を登っていく。
大きな岩壁の横を通る。
こうした岩屋になった景色が多い。
伝説の洞窟とは、平家伝説のことだ。
源平合戦に敗れた平家が流れ着いたという伝説だ。
こうした山深い岩屋に隠れ住んだと伝わる。
伝説の洞窟を過ぎると、ダム湖が見えるポイントがある。
とてもきれいなので、ぜひ立ち寄りたい。
トンネルルートへの分岐点まで戻ってきた。
このころにはもやも少し晴れてきた。
元来た道を戻る。
感想
紅葉には少し遅かったのが残念だ。
ピークなら、もっと美しかっただろう。
稲叢山は道路が整備されていてアクセスがたやすく、登山ルートも整備されているので初心者でも安心して登山を楽しむことができる。
コースもいくつかあるので、ダム湖を巡るルートを入れても楽しいだろう。
最高点の標高: 1503 m
最低点の標高: 1158 m
累積標高(上り): 657 m
累積標高(下り): -669 m
総所要時間: 04:59:47