海岸寺とは
経納山迦毘羅衛院海岸寺(きょうのうざんかびらえいんかいがんじ)は香川県仲多度郡多度津町西白方(かがわけんなかたどぐんたどつちょうにししらかた)にある真言宗醍醐派の寺だ。
四国別格二十霊場十八番札所、四国三十六不動霊場第三十一番札所、讃岐十二支霊場卯歳守護文殊菩薩札所で、本尊は聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ)
空海生誕の地とされる。
弘法大師、空海上人の出生の場所については色々な説がありますが、その一説のなかでも重要視される場所こそ香川県多度津町白方にあります当院「海岸寺」でございます。
その理由は、海岸寺に残されている出産にまつわる様々な痕跡とお大師様自らが残された文字などから海岸寺が大師誕生の産屋跡と考えられるからです。
弘法大師ご誕生の聖地 | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
807年に空海が本堂を建立して正観音ないし弥勒菩薩を安置したのが開創と伝えられている。
駐車場
2022年1月28日、この日は曼荼羅寺に参拝した。
そこから車で、海岸寺(かいがんじ)にやってきた。
駐車場が砂地だというのが、いかにも海岸寺だ。
最高点の標高: 75 m
最低点の標高: 1 m
累積標高(上り): 5 m
累積標高(下り): -78 m
総所要時間: 00:10:38
参拝
山門には仁王像ではなく、地元出身力士の琴ヶ浜と大豪の像が建っている。
どすこい、おばあ(笑)
本堂。
内部はこんな感じ。
壁面には、雲中二十五菩薩が並ぶ。
空海生誕の地ということで、四国八十八ヶ所霊場の別格二十霊場十八番札所になっている。
正面に見える経納山(きょうのうざん)の麓に大師堂がある。
不動明王堂護摩場。
四国三十六不動霊場第三十一番札所になっている。
屏風ヶ浦
参拝を終え、海岸に向かう。
有縁凹凸十三仏が並ぶ。
その先に鎮座する椿弁財天は、海岸寺の鎮守だ。
海まで歩いてきた。
ここは屏風ヶ浦という海岸で、浜から眺める山々がまるで立てかけた屏風のようなところから名付けられた。
大師堂
すぐ前の線路を渡ったところが、大師堂だ。
ここが奥の院とされ、大師堂や弘法大師の出産のときに使われたと伝わる井戸などがある。
山門が鐘楼を兼ねている、珍しい形式。
屏風ヶ浦新四国百八ヶ所の説明看板。
その奥が、弘法大師の出産のときに使われたと伝わる井戸だ。
ここで弘法大師が生まれたと知らなかったおじい(汗;)
大師堂に到着。
日本唯一という大師誕生仏と四天王像がある。
弘法大師作の像だという。
弘法大師産屋跡と伝わる場所に建つ海岸寺の大師堂です。外陣は108畳あり御本尊様は大師御真作の稚児大師。日本で唯一赤ちゃんのお姿をされています。両脇に四天王、脇侍に父母。秘宝として弘法大師御産盥も安置しています。
奥の院 | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
屏風ヶ浦新四国百八ヶ所
階段を上がり、経納山(きょうのうざん)の屏風ヶ浦新四国百八ヶ所に向かう。
これは四国八十八ヶ所霊場に昭和56年に別格20を加えて108にしたものだという。
山道を上がってきた。
二重の塔に到着。
遠くからも見えるためお遍路さんが目印にする海岸寺のシンボル、二重の塔。戦後の復興のための祈りがこめられて建立されました。中には薬師如来、十二神将をお祀りしています。
経納山 | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
高知県の札所に入った。
坂道を下りると道路に出てしまった。
この道路が交通量が多いのに歩道がなく、歩いて行くのが怖い。
海岸寺奥の院誕生大師像。
どうもここで屏風ヶ浦新四国百八ヶ所も大願成就のようだ。
海岸寺大師堂の脇道から屏風浦ミニ四国108ヵ所をお参りすることができます。江戸時代に建てられた四国八十八ヵ所の御本尊様と現在別格二十霊場として知られるお大師様に所縁の深い寺院の御本尊様が山全体に祀られています。所要時間は40分から90分を目安にお参りください。巡拝の方は大師堂にある納経所で納札・御朱印票をお求めいただき百回満願の方には「生涯安楽大師守」をお授けいたします。弘法大師空海様や智証大師円珍様も眺めた瀬戸内海の絶景を見渡しながら功徳を積んでください。
経納山 | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
御盥山不動坊
道路を行くのは嫌なので、同じ道を戻ることにした。
不動坊があったので、さらに上に上がっていく。
御盥山不動坊(えいめいさんふどうぼう)といい、1階は烏瑟沙摩明王堂になっている。
中では法事の真っ最中のようだ。
四国三十六不動霊場の第三十一番札所、御盥山不動坊。弘法大師の甥で天台宗第三代座主=智証大師・円珍さま御真作の不動明王を祀っています。円珍さまが空海さまご生誕所縁のこの地を求め来て美しい瀬戸内海の景色を見ながらご修行された折、悪い業が落ちていくのを感じ彫った不動明王ということから除障明王の異名を持ちます。不思議と悪因縁が断たれたという信徒が絶えないありがたい霊験あらたかなお不動様です。毎月28日10時から護摩を手法しております。
御盥山(まんだら園) | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
けっこう上がってきていた。
文殊堂
文殊堂まで歩いてきた。
正面にある丸い穴のようなモニュメントは「知恵の輪」とされ、くぐると学力向上にご利益があるそうだ。
危険すぎるので、おじいは自重した(笑)
ここは讃岐十二支霊場の卯歳守り本尊だという。
讃岐十二支霊場の卯歳守り本尊にあたります文殊菩薩を祀る文殊堂です。正面の知恵の輪をくぐると学力向上にご利益があるとされ、お堂の正面にはウサギ小屋が配置されています。
御盥山(まんだら園) | 屏風ヶ浦海岸寺 から引用
境内
大師堂境内まで戻ってきた。
湯掛け松は、弘法大師を取り上げた産婆が手拭いを掛けたと伝わる巨大な松の枯れ木。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 44 m
最低点の標高: 3 m
累積標高(上り): 74 m
累積標高(下り): -74 m
総所要時間: 00:27:10