大寶寺とは
菅生山大覚院大寶寺(すごうざん だいかくいん だいほうじ)は、愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生(えひめけんかみうけなぐんくまこうげんちょうすごう)にある真言宗豊山派の寺だ。
四国八十八箇所霊場第44番札所で、本尊は十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
四十三番明石寺からの道のりは約80㎞、峠越えの難所がつづき、歩けば20時間を超す「遍路ころがし」の霊場。四国霊場八十八ヶ所のちょうど半分に当たり、「中札所」といわれる。四国山地に囲まれた標高579mに位置し、境内は老樹が林立し、幽寂な空気が漂う。
縁起は大和朝廷の時代まで遡る。百済から来朝した聖僧が、携えてきた十一面観音像をこの山中に安置していた。飛鳥時代になって大宝元年のこと、安芸(広島)からきた明神右京、隼人という兄弟の狩人が、菅草のなかにあった十一面観音像を見つけ、草庵を結んでこの尊像を祀った。ときの文武天皇(在位697〜707)はこの奏上を聞き、さっそく勅命を出して寺院を建立、元号にちなんで「大寶寺」と号し、創建された。弘法大師がこの地を訪れたのは、およそ120年後で弘仁13年(822)、密教を修法されて、四国霊場の中札所と定められ、これを機に天台宗だった宗派を真言宗に改めた。
大寶寺
愛媛県上浮穴郡久万高原町菅生2-1173
0892-21-0044
駐車場
2022年9月15日、この日は喫茶・軽食あんでランチを済ませた。
そこから車で、大寶寺(だいほうじ)の総門をくぐる。
大寶寺の駐車場にやってきた。
駐車場は舗装されていないが、とても広い。
最高点の標高: 508 m
最低点の標高: 471 m
累積標高(上り): 39 m
累積標高(下り): -22 m
総所要時間: 00:05:51
参道
まず案内看板でルートを確認。
悪路のため、10分ほど徒歩で進むようにとの指示だ。
勅使橋を渡る。
祠が並ぶ。
百済から来た聖僧が携えて来た十一面観世音菩薩を山中に安置したのが始まりだとされる。
大宝元年にその観音像を祀ったといい、奏上を受けた文武天皇の勅命によって寺院が建立された。
元号に合わせて、「大寶寺」と寺号を定めたといわれている。
四国八十八箇所霊場第44番札所になっている。
822年に弘法大師がこの地を訪れ、天台宗から真言宗に改宗されたという。
地蔵堂に参拝する。
境内
山門まで歩いてきた。
巨大な草鞋が供えられている。
仁王像も大きい。
参道の杉並木は、樹齢800〜1000年だという。
ここは標高560m付近にあり、四国八十八箇所霊場では5番目の高さとなる。
芭蕉塚(芭蕉33回忌の法要を営んだ際に建立された)もあるそうだ。
本堂まで、さらに石段を上がっていく。
参拝
本堂に到着。
本尊は十一面観世音菩薩(じゅういちめんかんぜおんぼさつ)
大師堂は総檜造り。
1984年に再建された。
興教大師堂(こうぎょうだいしどう)
興教大師覚鑁は、嘉保2(1095)年、現在の佐賀県鹿島市にお生まれになりました。20歳の時に高野山に登られた興教大師は、鳥羽上皇の支援を受けて高野山を整備、弘法大師の教えを再興するとともに、学徒を養成し、「新義」といわれる教学を確立しました。これが真言宗中興の祖と呼ばれるゆえんです。
車で先に進んだ。
最高点の標高: 559 m
最低点の標高: 504 m
累積標高(上り): 72 m
累積標高(下り): -72 m
総所要時間: 00:27:10