佐川町とは
高知県高岡郡佐川町(さかわちょう)は、仁淀川の中流域に位置する町だ。
仁淀川の清流を利用して古くから酒造が盛んで、現在も司牡丹酒造が生産を続けている。
また見所も多く、今回は中心部を歩いて回ることにした。
カフェ楓
まずは喫茶店でランチ。
ショウガ焼きにした。
ここは南側が温室になっていて、そこから芝生の広場を見渡すことができる。
開放感があるので、気に入っている場所だ。
もちろん駐車場もあり、広い。
五所神社
この日は薄曇り。
橋を渡る。
橋の欄干は、ナウマン象だ。
佐川町にはナウマンカルストと呼ばれる場所がある。
佐川ナウマンカルスト | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」
佐川に2度来町し、佐川を「地質のメッカ」として世界に広めた日本地質学の創始者エドモンド・ナウマン博士の名にちなみ、博士の来町100年を記念して造られた公園。
巨大なナウマン象のオブジェが羊の群れのような石灰岩の谷間に置かれている。
この場所を知らしめるためだろう。
すぐに五所神社に到着。
長い階段を上る。
広い境内。
参拝を済ませ、先に進む。
忠霊塔の脇を通る。
残念ながら、紅葉は散ってしまっている。
ここからは、佐川の街を一望だ。
乗台寺
山を下り、乗台寺(じょうだいじ)に向かう。
庭園は土佐三名園の一つだ。
乗台寺の庭園 | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」
県の指定文化財となっている名勝
400年前に造られた庭園らしい。
山門には、紅葉が残っていた。
まずは参拝を済ませる。
庭園に向かう。
無料なのがありがたい。
回廊を通り、山側に回り込む。
自然を活かした庭園になっている。
外に出て、庭園の奥に進む。
天満宮に参拝する。
地場産センター
先に進む。
古い家屋があった。
寺子屋の跡だ。
さかわの栞(しおり)[オフィシャル]|さかわ観光協会/観光スポット
幕末から明治期にかけ、牧野富太郎をはじめ、それぞれの分野で大成した者の多くは伊藤蘭林の塾で学んでいる。
地場産センターに到着。
駐車場が広いので、町内を観光するにはここに停めるといいだろう。
二階には、佐川町の街並みがミニチュアで再現されている。
ミニチュアが報道された新聞記事も掲示されていた。
牧野富太郎
次に向かったのは、牧野富太郎ふるさと舘だ。
佐川町は牧野富太郎(まきのとみたろう)の生地だ。
年表 | 牧野富太郎博士 | 牧野富太郎博士 | 高知県立牧野植物園
牧野富太郎博士は、1862(文久2)年4月24日、現在の高知県高岡郡佐川町に生まれました。土佐の豊かな自然に育まれ、幼少から植物に興味を持ち、独学で植物学の研究を続けました。
22歳で上京し、黎明期の東京大学理学部植物学教室で植物分類学の研究に打ち込む機会を与えられました。1887年に友人と「植物学雑誌」を創刊、同誌上に共著で記載したヤマトグサは日本国内での最初の新種発表となります。
94年の生涯において収集した標本は約40万枚。新種や新品種など1,500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた一人として知られています。東大講師辞任後1940年には、現在でも研究者や愛好家の必携の書である『牧野日本植物図鑑』を刊行。地域の要望に応じて全国を巡り、土佐人らしい陽気で気さくな語りで人々を魅了、植物を知ることの大切さを一般に広く伝え、数多くの啓蒙書も残しました。
1953年に東京都名誉都民。没後、文化勲章受章。
青山文庫
次に、青山文庫(せいざんぶんこ)へ。
佐川町立青山文庫 | 高知県の観光情報ガイド「よさこいネット」
幕末維新の生き証人であった、佐川町出身の元宮内大臣田中光顕(みつあき)が収集した志士たちの書や画などの遺筆コレクションをコレクションをはじめ、近世・近代の歴史資料を多数収蔵。坂本竜馬・中岡慎太郎・武市瑞山らの維新関係資料や、江戸時代に佐川の領主であった土佐藩筆頭家老深尾家の資料などを展示。
文庫自体は牧野公園にあるのだが、もともとあった建物がここに移設されている。
さかわの栞(しおり)[オフィシャル]|さかわ観光協会/観光スポット
高知県下最古の木造洋館
鹿鳴館時代の面影を残した、県下最古の木造洋館。 須崎警察署の佐川分署としてもともと上町西方の山側にあった。青山文庫、佐川文庫、民具館と用途を変えながらも町民に愛されている。
平成21(2009)年に現在の場所に移築。
中に入れる。
テラスに出てみた。
まちなみ
観光協会の建物に入ってみた。
旧浜口家住宅を利用している。
さかわの栞(しおり)[オフィシャル]|さかわ観光協会/観光スポット
江戸中期より佐川で酒造業を営んだ浜口家の住宅。 平成2 5( 2 0 1 3 )年に改築され、観光客を迎える施設として整備された。さかわ観光協会がお土産販売や休憩所として運営している。
中には喫茶があり、ソフトクリームを楽しんだ。
清源寺
牧野公園の方に向かう。
この石段の上が清源寺(せいげんじ)だ。
イチョウの葉が敷き詰められていて風情がある。
参拝する。
庭がきれいだ。
この庭園も土佐三名園の一つだ。(残りの一つは竹林寺)

意外と広い。
目の前が牧野公園だ。
以前は桜の名所だったのだが、古木が枯れてしまい、現在は修復中なのが残念だ。
石段を降りる。
山門を振り返るとこんな感じ。
町に戻ってきた。
竹村家住宅(国指定重要文化財) | 佐川町役場
竹村家住宅はかつて土佐藩筆頭家老の深尾家が本拠とした、佐川土居の山を隔てた北部に形成された町人町にあります。竹村家は寛文年間(1661-1672)に高岡村(現土佐市)より佐川に来住し、 享保年間(1717-1735)より酒甫手(酒造権)を借り受け酒造業を開始し、安保元年(1741)に酒甫手を得て名実ともに酒造家として独立しています。
その後家業は順調に推移し、元文年間(1736-1743)に深尾家に謁見を許される御目見町人となり、宝暦13年(1763)に名字帯刀、明治7年(1770)に「黒金屋」の屋号を許されました。
また江戸中期以降幕府巡見使宿を務め、江戸後期には深尾家に多額の資金調達をするなど、佐川屈指の商家でもありました。
竹村家住宅は上客を迎えるための建物として武家住宅に準ずる上質な座敷を構え、土佐地方における有力商人の住宅として貴重なものです。
当時の栄華が偲ばれる。
散策
町巡りを終え、散策することにした。
町から南に坂道を登っていく。
いつも歩く周遊コースだ。
横倉神社に到着。
参拝を済ませる。
川沿いの道を行く。
感想
佐川は頻繁に行くのだが、観光したのは本当に久しぶりだ。
青山文庫が移築されているのを知らなかったから、10年以上来ていなかったことになる。
少し反省。
改めて歩いてみて、本当に見応えのある町だと再認識した。
今回は司牡丹酒造の見学はしなかったが、ぜひ体験してもらいたい。
創業400年 銘酒司牡丹酒造の酒蔵見学|高知の観光・体験型ツアー ─ 高知が10倍楽しくなる旅 ─
高知の観光・体験型ツアー「とさ恋ツアー 高知が10倍楽しくなる旅『創業400年 銘酒司牡丹酒造の酒蔵見学(街歩き体験)』土佐随一の歴史を誇る日本酒・清酒の蔵元、司牡丹は、坂本龍馬とも縁深い蔵元で創業400年あまり。江戸末期に立てられた90mにもおよぶ白壁造りで風格十分の酒蔵をガイド・試飲付で見学できます。
※12月はお休みさせていただきます。














