牧野植物園とは
牧野植物園(まきのしょくぶつえん)は、高知県高知市五台山(こうちけんこうちしごだいさん)にある植物園だ。
高知が生んだ「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士の業績を顕彰するため、博士逝去の翌年、1958(昭和33)年4月に高知市の五台山に開園。起伏を活かした約8haの園地には、博士ゆかりの野生植物など約3,000種類が四季を彩り、自然の中で植物に出会う喜びを感じていただけます。五台山という恵まれた自然環境に調和させながら、自然生態系が築かれた四国唯一の植物園として憩いの場として親しまれています。
園内のご案内| 高知県立牧野植物園 THE KOCHI PREFECTURAL MAKINO BOTANICAL GARDEN から引用
その名称は、高知県出身の植物学者「牧野富太郎(まきのとみたろう)」に由来する。
牧野富太郎博士は、現在の高知県高岡郡佐川町に生まれました。高知の豊かな自然に育まれ、幼少から植物に興味を持ち、独学で植物の知識を身につけていきました。2度目の上京のとき、東京大学理学部植物学教室への出入りを許され、植物分類学の研究に打ち込むようになります。自ら創刊に携わった「植物学雑誌」に、新種ヤマトグサを発表し、日本人として国内で初めて新種に学名をつけました。94年の生涯において収集した標本は約40万枚といわれ、蔵書は約4万5千冊を数えます。新種や新品種など約1500種類以上の植物を命名し、日本植物分類学の基礎を築いた一人として知られています。現在でも研究者や愛好家の必携の書である「牧野日本植物図鑑」を刊行。全国からの要望に応じて各地を巡り、植物を知ることの大切さを一般に広く伝え、植物知識の普及にも尽力しました。1953年東京都名誉都民。1957年文化勲章受章。
牧野富太郎| 高知県立牧野植物園 THE KOCHI PREFECTURAL MAKINO BOTANICAL GARDEN から引用
五台山には四国八十八ヶ所霊場の札所である竹林寺もあり、よく訪れている。
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駐車場
この日は自宅を車で出発し、ぶぶ屋でランチ。
![](https://i0.wp.com/niyodogawa.org/wp-content/uploads/2020/02/IMG_0357x2.jpg?resize=100%2C100&ssl=1)
食後、車で牧野植物園にやってきた。
駐車場はとても広い。
エントランス
駐車場のすぐ先が、入り口だ。
この部分は無料で見ることができる。
植物のネームプレートもつけられており、お得なゾーンだ(笑)
ここで入場料を支払う。
今回は龍馬パスポートを持参していたので、窓口で100円の割引を受けられた。
龍馬パスポートは、高知県内の主な観光施設などで提示するだけで特典が受けられる、高知観光に断然おトクなアイテムです。参加施設でスタンプを集めるごとにパスポートがステージアップ(進化)し、特典もさらに豪華に!
本館
まずすぐ左の本館に入る。
牧野博士の蔵書や遺品など、約58,000点を収蔵する牧野文庫(研究調査のみ利用可)をはじめ、図書室、五台山ホール、教室が講演を行うアトリエ実習室や映像ホールなどがあります。
本館|高知県立牧野植物園 THE KOCHI PREFECTURAL MAKINO BOTANICAL GARDEN から引用
円の弧を描いた美しい建物だ。
この日は奥で、山岡遵(やまおかじゅん)氏のスケッチ帳展が開催されていた。
41年間もスケッチし続けてきたそうだ。
外から本館を見ると、こんな感じ。
こんこん山広場
次に、こんこん山広場に向かう。
ここは2019年に新設された新しいエリアで、来るのは初めてだ。
「こんこん山広場」は高知出身の植物学者 牧野富太郎の個人雑誌である「牧野植物混混(こんこん)録」が由来となり命名された。「こんこん」とは、水などが湧き出て尽きることのない様子を表す言葉で、植物知識を世の中に広げていきたいという、牧野富太郎の思いを表している。
きれいに植栽された花壇が続く。
坂道を上がっていく。
何やら建物があった。
トイレだった。
文様の庭と書かれたエリアにやってきた。
ここには展望台がある。
上がってみた。
上から見ると、花壇が家紋の形をしているのが分かる。
以前は南園に置かれていた花皿鉢(はなさわち)が、ここに置かれていた。
説明看板。
ステージも設置されていた。
花を見ながら、山を下りていく。
牧野富太郎記念館
牧野富太郎記念館にやってきた。
企画展の「植物は動く」を開催中。
一通り見終わって、外へ。
ここから北山がきれいに見える。
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常設展示はこんな感じ。
牧野富太郎の生涯を、年代別に説明している。
南園
南園に向かう。
土佐寒蘭センターに入ってみた。
当然咲いていない(苦笑)
ここにはなぜか恐竜がいる。
その先の企画コーナーでは、花菖蒲が展示されていた。
種類の多さに驚くばかりだ。
南園を見て回る。
昔はこのあたりは芝生広場で、小学生の時には遠足と言えば牧野植物園だった。
今ではきれいに植栽されて花をゆっくり楽しめるが、以前のように走り回って遊ぶことはできなくなった。
牧野富太郎の銅像だけが、以前のままだ。
温室にも入ってみた。
ここもいつも配置換えをして、楽しませてくれる。
立体的に見られる工夫もいい。
エレベーターもあるので、お年寄りでも安心。
とても植物とは思えない色の花もあった。
おなじみのオオニバス。
一通り見終わったので、園外へ。
お約束のアイスクリンで一休み。
この後、竹林寺に向かった。
感想
久しぶりに来たが、変わらぬ楽しさだった。
今回はこんこん山広場に初めて行ったが、とてもきれいだった。
これだけでも十分に入園料を払う価値がありそうだ。
植物園というと堅苦しいイメージがあるが、ここは単なる花公園と思って入っても十分に楽しめる。
以前は年間パスポートを買っていたほどのファンなので、新型コロナウイルスに負けずに頑張っている姿は嬉しい限りだ。
最高点の標高: 139 m
最低点の標高: 96 m
累積標高(上り): 151 m
累積標高(下り): -151 m
総所要時間: 02:20:59