羽黒山とは
羽黒山(はぐろさん)は、山形県鶴岡市羽黒町手向羽黒山(やまがたけんつるおかしはぐろまちとうげはぐろやま)にある山だ。
出羽三山(でわさんざん)の「現世」を体現する場所となっている。
祭神は、伊氏波神(いではのかみ)、稲倉魂命(うかのみたのみこと)
出羽三山は、祖霊の鎮まる“精霊のお山”、人々の生業を司る「山の神」「田の神」「海の神」の宿る“神々の峰”にして、五穀豊穣、大漁満足、人民息災、万民快楽(けらく)、等々を祈願する“聖地”であった。
加えて「羽黒派古修験道」の“根本道場”として、「凝死体験(ぎしたけいん)・蘇り(よみがえり)」をはたす山でもある。
すなわち、羽黒山では現世利益を、月山で死後の体験をして、湯殿山で新しい生命(いのち)をいただいて生まれ変わる、という類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきたお山である。
御由緒|出羽三山神社 公式ホームページ から引用
山形自動車道
2021年4月5日、この日は鶴ヶ城を歩いた。
そこから車で、ファミリーロッジ旅籠屋・寒河江店に向かう。
喜多方市を過ぎ国道121号線に入ると、路側帯に雪が積もっていた。
東京では桜も散ってしまっているというのに、ここの雪深さが感じられる。
道の駅田沢なごみの郷を通過。
山形自動車道に入る。
雪山がきれいだ。
最高点の標高: 691 m
最低点の標高: 88 m
累積標高(上り): 822 m
累積標高(下り): -944 m
総所要時間: 02:31:17
ファミリーロッジ旅籠屋・寒河江店
ファミリーロッジ旅籠屋・寒河江店に到着。
ここは月山登山の際にも宿泊したことがある。
旅籠屋はよく宿泊しているチェーン店だが、この店は通常の2階建てではなく平屋建て。
豪雪地帯だからだろう。
隣接する寒河江花咲か温泉ゆ〜チェリーで温泉に入るつもりだったのだが、なんと定休日(汗;)
仕方なくセブンイレブンで買ってきたハンバーグでディナー(;涙;)
月山
翌朝、ファミリーロッジ旅籠屋・寒河江店をチェックアウトしすぐ前にある寒河江スマートICから山形自動車道に乗る。
すぐに冠雪した月山が見えてくる。
路側帯にも雪が残っている。
庄内あさひICで下りる。
行く手に鳥海山が見えてきた。
駐車場
大きな鳥居をくぐる。
高さ22.5mあるそうだ。
出羽三山神社に到着。
鳥居のすぐ先に、大きな無料駐車場がある。
最高点の標高: 736 m
最低点の標高: 58 m
累積標高(上り): 834 m
累積標高(下り): -889 m
総所要時間: 00:58:58
境内
案内看板でルートを確認。
駐車場には残雪も。
まずトイレを借りる。
出羽三山神社入り口。
日本遺産の看板。
随神門
随神門(ずいしんもん)
1695年に寄進され以前は仁王門だったが、明治の神仏分離で神門となった。
随神門より内は出羽三山の神域となり、神域は遠く月山を越え、湯殿山まで広がる。随神門はこの広い神域の表玄関である。この門は初め仁王門として元禄年間秋田矢島藩主より寄進されたが、明治の神仏分離の折り、随身像を祀り随神門と名付けた。
羽黒山|出羽三山神社 公式ホームページ から引用
ここをくぐり抜けると、神域だ。
杉並木は、国の特別天然記念物に指定されている。
樹齢350年から500年を越す老杉だという。
神橋
お社が建ち並ぶ。
その先に、神橋が見えてきた。
この下を祓川(はらいがわ)が流れる。
以前は三山詣での人々は、必ず祓川で身を清めてから登山したという。
須賀の滝(すがのたき)
神仏分離以前は「不動滝」と呼ばれていた。
羽黒山頂へ向かう石段の参道、祓川をはさんで流れ落ちる。神仏分離以前は「不動滝」と称した人工の滝。江戸時代に五十代執行別当の天宥が、堰を築造して約8km離れた水呑沢からの水を落としたもの。
五重塔
爺杉(じじすぎ)は、樹齢1000年以上だそうだ。
国の天然記念物に指定されている。
道中には石畳が続く。
五重塔に到着。
平将門が建立し1608年に出羽山形藩主の最上義光が修造したもので、国宝になっている。
東北地方最古かつ唯一の国宝五重塔だという。
せせらぎの祓川を越えると左手に見えてくるのが羽黒山五重塔です。高さ29m、三間五層の杮葺(こけらぶき)・素木造り(しらきづくり)で、長い軒は飛び立つ白鳥の翼のように美しく、四季を通してそびえたつ姿は優美。雪の降り積もる塔を見に来る人もいるほどです。平安期平将門の建立とされ、慶長十三年(1608)には57万石の出羽山形藩主、最上義光が修造しました。東北地方における唯一の国宝五重塔です。
羽黒山五重塔 | 羽黒町観光協会 から引用
石段
石段は2446段あるそうだ(汗;)
火石(ひいし)
羽黒山参道の一の坂の途中にある、火石。修験道において火は万物の基本、光を放ったという言い伝えもあります。
湯殿山遙拝所に到着。
急な石段に心も折れる(苦笑)
愛宕神社(あたごじんじゃ)、日枝神社(ひえじんじゃ)を通過。
南谷(みなみだに)に到着。
芭蕉が奥の細道の旅で泊まった別院紫苑寺の跡だそうだ。
三の坂の麓で右へ伸びる道が延びています。400mほど進んだところに、「おくのほそ道」の旅で芭蕉が泊まった別院紫苑寺の跡、通称「南谷」があります。俳聖もこの地を詠んで一句、「ありがたや雪をかほらす南谷」。心の字の形をした「心字池」は夏も涼しげな風を運び、南谷を時間のとまったような苔むす場所にしています。
南谷 | 羽黒町観光協会 から引用
埴山姫神社(はにやまひめじんじゃ)は縁結びに御利益があると伝わる。
近年羽黒山のパワースポットとして訪れる人の多いこの神社で、三の坂途中にあります。イザナミノミコトの糞から生まれた土の神様、ハニヤマヒメノミコトを祀っています。粘土のような柔らかい泥には神聖な力が宿るとされ、祭具の土器や田畑がつくられていました。縁結びのご神徳があります。
埴山姫神社 | 羽黒町観光協会 から引用
八幡宮を通過。
既にヘロヘロで子供に追い抜かれていく(汗;)
出羽三山神社
出羽三山神社(でわさんざんじんじゃ)に到着。
ここは三神合祭殿(さんじんごうさいでん)といい、羽黒山、月山、湯殿山の三神をあわせて祀る。
月山、湯殿山は冬期は参拝できないので、一種の救済措置なのだろう。
三神合祭殿は工事中。
1818年に再建されたもので、国の重要文化財に指定されている。
羽黒山頂の中心に建つのが羽黒山、月山、湯殿山の三神をあわせて祀る三神合祭殿です。周囲には自然の地形に応じて建物が配される山岳寺院特有の景観が広がります。現在の社殿は江戸時代の文政元年(1818)の再建ですが、山伏が滞在する長床(ながとこ)など中世にさかのぼる構造を残した貴重な茅葺木造建築物です。平成12年国の重要文化財に指定されました。
一棟の内に拝殿と御本殿とが造られている珍しい様式だ。
鏡池(かがみいけ)は古書に「羽黒神社」と書いて「いけのみたま」と読ませており、この池を神霊そのものと考えられていた。
古来より多くの人々により奉納された銅鏡が埋納されているので、鏡池という。
境内は、残雪が多い。
霊祭殿。
駐車場
反対側の鳥居を出て、駐車場に向かう。
出羽三山歴史博物館で休憩しようとツレに提案するが・・・
なんと自動販売機にホットコーヒーがなかった(怒)
駐車場まで歩いてきた。
羽黒山レストハウスが開いていたので、入ってみた。
山形名産玉こんにゃくを買ってみた。
なかなかおいしい。
ようやくホットコーヒーにもありつけた。
帰路
蜂子皇子墓(はちこのおうじのはか)は、立ち入り禁止。
蜂子皇子の父である崇峻天皇が蘇我馬子により暗殺されたため、馬子から逃れるべく蜂子皇子は聖徳太子によって匿われ宮中を脱出。
八乙女浦から三本足の烏に導かれて羽黒山に登り、出羽三山を開いたと言われている。
蜂子皇子はそこで、来る日も来る日も難行苦行の御修行を積まれ、ついに羽黒の大神・イツハの里の国魂「伊氏波神(いではのかみ)」の御出現を拝し、さっそく羽黒山頂に「出羽(いでは)神社」を御鎮座奉られた。
今を去ること、千四百年前の御事である。
出羽三山神社では、この時を以て「御開山の年」とし、蜂子皇子を「御開祖」と定め、篤く敬仰している。
御由緒|出羽三山神社 公式ホームページ から引用
元来た道を戻る。
ツレは下りが苦手なので、俺だけ先に下山することにした(空腹なので)
随神門まで戻ってきた。
ランチに向かった。
最高点の標高: 432 m
最低点の標高: 147 m
累積標高(上り): 383 m
累積標高(下り): -388 m
総所要時間: 02:03:36