石土神社とは
石土神社(いわつちじんじゃ)は、高知県南国市十市(こうちけんなんこくしとおち)にある神社だ。
石土神社(いしつちじんじゃ)は十市の阿戸(あど)にあります。石土神社の祭神は石土神、赤土神、底土神の三神です。
『続日本後紀(しょくにほんこうき)』に、「承和8(841)年土佐美良布(とさびらふ)神社、石土神社を官社にする」と記載されています。また、古来伊予の石槌(いしづち)神社を奥の院に、当社を前の宮と呼んでいます。
東には、石土池が静かにひろがり、後方は峨峨たるカルストが続いています。また巌の下には石灰洞があり、鍾乳石や石筍(せきじゅん)が入洞をこばみ奥を極めたものはいません。昔、峰寺に名犬があり、「八葉山手飼」という木札を首輪につけてあった。ある時この犬が兎を追いだした。逃げ場を失った兎は、とうとうこの洞窟に入った。七日の後、伊予の吉田の石灰洞で二匹が死体となって横たわっていたという。
これも洞窟の深さを物語るエピソードです。
祭神は、石土毘古命(いわつちびこのみこと)
名義は、岩と土を表すとする説がある。次に生まれる石巣比売神と名前が対応しており、神生みの段において、石土毘古神から風木津別之忍男神までを、住居に関する神々と見て、その筆頭にあたることから、石巣比売神と共に竪穴住居の床や壁面を構築するのに第一に必要な岩や土、砂の神格化とする説がある。また、イハは大地に根を生やしたような大きな岩石のことであるから、住居の土台になる岩石と土であり、敷地の神格化とする説がある。一方、国生みから神生みへ移るという展開の上に、住居の神を位置付けることの妥当性を疑問視する意見もあり、これらも神生みで誕生した他の神々と同様に、自然に関する神々とする見解もある。その立場からは、石土毘古神・石巣比売神を、国生みで生まれた島(国土)に大地が形成されることの表象とする説がある。
『日本書紀』五段一書十では、伊奘諾尊の禊から「磐土命」が生まれているが、この神は『古事記』の「上箇之男命」に相当して、別の神と考えられている。
『日本霊異記』下巻の話「智と行と並に具はれる禅師の重ねて人身を得て、国皇のみ子と生れし縁 第三十九」には、伊予国神野郡の石鎚山に「石槌神」が鎮座することが記されている。石鎚山は、飛鳥時代、役の行者によって開山され、以来修験の道場として信仰されてきた霊山であり、奈良時代創建という石鎚神社(愛媛県西条市)は、「石鎚毘古命(いしづちひこのみこと)」を祭っている。
『延喜式』神名帳・土佐国長岡郡の石土神社は、神社の後ろに鍾乳洞があることから、その社名は、「岩チチ」という称に「石土」の字を当てたのではないかという説がある。また、伊予国の石鎚神社を「奥の院」として、その「前の宮」であるともいわれており、石鎚神社には当社から勧請されたとも伝えられている。
ホテイアオイ
この日は自宅を車で出発し、石土神社にやってきた。
黒潮ラインを走っていると、住吉池(すみよしいけ)から石土池(いわつちいけ)につながる水路に花が咲いているのが目に入った。
道路を曲がり、石土神社の前に車を停める。
階段を下り、石土神社横の水路に向かう。
ここから住吉池に向かって、水面がピンクに埋め尽くされている。
ホテイアオイが咲いているのだった。
高知県南国市十市の石土池で、ホテイアオイの花が咲き始め、池を薄紫色に彩っている。9月ごろまで見られるという
ホテイアオイの季節と言えば7月から10月頃が最盛期、季節で言えば夏に開花します。葉の間から茎が伸びて、別名のとおりヒヤシンスのような薄紫の豪華な花を数輪から十輪ほど咲かせてくれます。 花びらは6枚で朝に花が咲いて日没とともにしおれてしまいますが、翌日にはほかのつぼみが開花してくれます。
ホテイアオイ・ホテイ草の育て方や手入れ~開花~越冬まで!水質浄化でメダカと相性抜群! – メダカの飼育、飼い方を知ろう -アクアリウムなら大分めだか日和 から引用
石土神社
石土神社に向かう。
ここは禅師峰寺に参拝した折にも、立ち寄ったことがある。
由緒書き。
内部はこんな感じ。
蔵王権現堂
参拝を終え、裏山に向かう。
この奥には、石土洞(いわつちどう)という鍾乳洞がある。
蔵王権現が祀られている。
内部はこんな感じ。
背後は巨岩があり、その下にいくつもの穴が開いている。
蛇穴(じゃあな)と呼ばれ、男蛇(白蛇)、毒蛇という雌雄の大蛇が住んでいると伝わる。
その上に続く階段が設置されている。
鎖もあるので、行者はここで修行するのだろう。
参拝を終え、先に進んだ。
感想
ホテイアオイの群生に驚いた。
水面が一面にピンクに染まり、車道からでもインパクト抜群。
要注意外来生物に指定されている雑草だが、花の美しさ故に日本に持ち込まれただけのことはある。
ちょっと増えすぎの気がするが。
石土神社はその奥の鍾乳洞が奥の院の愛媛県の鍾乳洞まで続いているとの伝説や、隣りにある石土池は香川県に続いているとの伝説が残る。
行者修行も現在も行われているようだ。
禅師峰寺もほど近く、歩いて回るのにちょうどいい。