善楽寺とは
百々山東明院善楽寺(ぜんらくじ)は、高知県高知市にある真言宗豊山派の寺だ。
第30番札所で、本尊は阿弥陀如来だ。
四国八十八ヶ所霊場公式ホームページ:第30番札所 百々山 東明院 善楽寺
## 参拝
この日は、まず土佐神社に参拝した。
善楽寺は、この土佐神社に隣接している。
縁起
当山は平安時代初期、弘法大師様が御巡錫の際、高鴨神社(今の土佐一宮神社)の森厳幽遠なる霊域が深く御意に適われ、北部一帯の渓谷が百谷あれば入定の地に定めんと谷々を検分されましたが、九十九谷しかなく、当山を開創されて一谷を補い、山号を百々山(どどざん)と名付けられ四国第30番霊場とお定めになられました。
以後、長曾我部氏や山内公の帰依深く明治の廃仏毀釈まで法灯を維持していたと伝えられています。
実はもともと第30番札所ではあったが、明治の廃仏毀釈で善楽寺は廃寺となり、安楽寺が第30番札所となった時代もあるそうだ。
縁起
一時は、廃寺になった後に代行を務めた安楽寺と復興した善楽寺と、30番が2ヶ寺存在し「遍路迷わせの札所」といわれていたほどお遍路さんを困惑させていた時代もありました。しかし前述したとおり、弘法大師様が定めた当山善楽寺のみが30番となりましたので、30番の朱印は、安楽寺では現在行われておりません。
土佐神社の駐車場から、正門に向かう。
まず、巨大な十一面観音像が出迎えてくれる。
本堂は、一番奥だ。
本堂の脇に、仏足跡(ぶっそくせき)が据えられている。
仏足石
仏足石(ぶっそくせき)とは、釈迦の足跡を石に刻み信仰の対象としたもの。
古いものは紀元前4世紀に遡るとも考えられている。また仏足石は釈迦のものとは限らず、シバ神の足跡も信仰の対象とされている。両足を揃えたものがより古い形式のもので、片足のものは比較的新しく紀元後のものと考えられる。実際の足跡ではなく三十二相八十種好の説にもとづいて、足下安平立相、足下二輪相(下記参照)などが刻まれていることが多い。古代インドでは像を造る習慣がなかったため、このような仏足石や菩提樹などを用いて、釈迦やブッダを表現した。
日本には奈良時代に唐を経て伝わり、日本各地に存在する。
とくに奈良薬師寺にあるものが有名である。薬師寺のものは753年(天平勝宝5年)天武天皇の孫文屋智努(=智努王)によってつくられた日本最古のものである。
その横の大師堂。
境内
境内は広く、明るくて開放感がある。
参拝者も多い。
トイレもきれいだ。
参拝後、武市半平太の旧宅に向かった。
感想
土佐神社と隣接していることで、両方参拝することが容易だ。
どちらも歴史が古く、趣がある。
札所として安楽寺との綱引きの歴史なども興味深い。
ぜひ参拝して欲しい寺だ。