安曇野とは
安曇野(あずみの)は長野県中部の、梓川・犀川の西岸(押野崎以南)から高瀬川流域の最南部にかけて広がる扇状地を指す。
安曇野市観光協会HP
安曇野の地名の元にもなったと言われる「安曇族」は、高い文化、高い政治的地位を持つ海神族(わたつみぞく)のひとつの氏族で、北九州志賀島(福岡)を拠点に塩の生産に従事したり海や川の水上交通を司り、海部(あまべ)を支配し、中国まで交易していました。
安曇野は四方を山に囲まれた山国であるにもかかわらず、祭りの山車がお船であったり、昔から「エゴ」という海藻を食す文化があるのはかつて海神族の安曇族がこの地へ入植したことが推察できます。他に愛知県渥美、滋賀琵琶湖の西に安曇川、石川県志賀安津見など「あずみ」に近似する地名が全国に16か所 「志賀」に由来する地名が17か所あります。共通点は海から川を伝って行ける棚田に適した土地で山がせまり豊かな湧水があり居住は山麓です。水田稲作の技術 養蚕の技術を持っています。
この地へはいつ、どのように入植し、どのような暮らしをしてきたのか歴史ロマンを駆りたてられます。
善光寺から車で安曇野を目指す
この日は午前中に善光寺に参拝していた。
https://niyodogawa.org/blog/outdoor/shrines-and-temples/temples/japanese-temples/1567/
雨の善光寺を出発して、安曇野に向かう。
途中お腹が空いたので、道の駅信州新町に立ち寄った。
結構な山の中の道の駅だが、昼時ということもありかなり混み合っている。
せっかくなので、信州蕎麦を食べることにした。
鴨なん蕎麦だ。
さすがにおいしい。
併せて、おやきも食べてみた。
こちらも美味しかった。
安曇野を歩く
13:54安曇野に到着。
碌山美術館の駐車場に車を停め、ウォーキング開始。
美しい美術館だ。
碌山美術館HP 安曇野 rokuzan
日本近代彫刻の扉を開いた荻原守衛(碌山)の作品と資料を 永久に保存し、一般に公開するために、当館は、昭和33年4月、29万9100余人の力によって、碌山の生地北アルプスの麓安曇野に誕生しました。碌山と関係の深い優れた芸術家たちの作品をあわせて蒐集保存し、 日本近代彫刻の流れと展開を明らかにしようと努めております。
しばらく歩くと、船の骨組みが飾ってあった。
御船まつり – 穂高神社
御船祭(御船神事)は、毎年9月27日です。 船型の山車に穂高人形を飾った大小5艘のお船が笛や太鼓の囃子(はやし)にのり、氏子衆によって神社へと曳き入れられます。勢揃いした御船のきらびやかな様子は、歴史絵巻を見るかの様です。境内を練り、神前を曳き廻るうちには、お船が激しくぶつかりあい、その壮大な迫力に、時のたつのも忘れてしまいます。
御船祭のお船は、子供船と大人船とがあり、なるの新木を用いて毎年組み立てられます。
男腹(おばら)、女腹(めばら)には着物が何十枚も掛けられ船上には毎年ことなった穂高人形が飾られます。着物の持ち主は、一年間健康で過ごせると言う信仰も息づいています。
お船の起源は穂高神社の祭神が安曇族の祖神(おやがみ)である海神をお祀りし古代北九州に本拠があった安曇族は海洋に親しみ海運を司っていたこと、大将軍安曇比羅夫の船師を率いての百済教援、又氏族の朝廷での活躍などで、平安時代の標山室町時代の神座の山車等に原形を見ることができます。
道すがらには、道祖神もあった。
わさび田をゆく
安曇野といえば、わさび田が有名だ。
程なく、わさび田に行き当たった。
こうした田が点在する。
川の水が美しい。
大王わさび農場 | 信州安曇野に広がる日本一のわさび園
農場面 :15ヘクタール(45,000坪)
わさび年間収穫量 :ここ数年平均130トン
湧水流量 :1日12万トン
魚を養殖している場所に出た。
ニジマスを養殖しているのだ。
ニジマス養殖 – 安曇野市公式ホームページ
安曇野を訪れる人たちの中で話題を集めている食材の一つが「信州サーモン」です。安曇野の清らかな冷水で育った身はきめ細かく締まっていて、鮮やかなオレンジ色は食欲をそそり、噛みしめるほどに広がる旨みがあると評判です。
育てやすく肉質の良いニジマスと、ウイルス性の病気に強いブラウントラウトを親にもつ「信州サーモン」。安曇野の長野県水産試験場が、難しいこの掛け合わせに10年の歳月を費やして研究を重ねてきました。ようやく誕生した理想的な養殖魚は、稚魚から約2年で全長50から60センチメートルになり、体重1.5キログラムから2キログラムに成長します。
安曇野を中心に県内各地の食事処や宿泊施設などで利用され、どんぶりや弁当などメニューも続々増えてきました。味の良さから人気は徐々に高まり、食材としての魅力も高く、生育良く病気に強いなど海外の生産者からも注目されています。
驚きの喫茶店
穂高神社に到着。
穂高神社で雨が降り始め、少し強くなってきた。
駐車場まで濡れながら帰ろうとしていた時、駅前にある喫茶店が目にとまった。
スプーンアートという喫茶店だ。
「おもしろカフェ」という店名が少し気になったが、入ってみる。
店内は、スプーンで作ったアートで埋め尽くされている。
このダチョウなど、なかなかよくできている。
アイスクリームを頼んだ。
出てきたのが、コレ。
脳みそ?!
容器になっているマネキンの頭には、矢が何本も突き刺さっている。
そしてケーキが来たのだが・・・
解説不要だろう。
感想
安曇野を歩いたのも、学生時代以来かも知れない。
もっと民家が少なかったような記憶がある。
もちろん、おもしろカフェなどなかった(笑)
随分と開発されたものだ。
見所も多く、歩いて楽しい街だった。
最高点の標高: 563 m
最低点の標高: 529 m
累積標高(上り): 92 m
累積標高(下り): -90 m
総所要時間: 01:20:50