大滝山とは
大滝山(おおたきやま)は、高知県高岡郡日高村(ひだかむら)にある山だ。
標高は240mと低いが、展望が良いことで知られている。
高知の歩く山 登る山 えい山歩記 | 日高村 大滝山
メダカ池として有名な日下川調整池のそばの日高村総合運動公園の西入口に登山口の看板があり、そこから運動公園展望台を経由して直登するコース。
最初はヒノキの人工林を抜け、シイ、カシなどの急坂を登ってゆくと、巨岩等が見えてくる。
頂上直下の広場は高圧送電線の鉄塔が立ち、ツツジ等が自生している。そこから少し北側に下れば岩場となり、眼下に加茂地区の平野が一望に開けて、大変景色が良く、気持ちが良い。
鉄塔のある広場から南に100mほど登ったところに広場が開け、近くに石鎚山信仰の祠がある。
岩の上に立つと遠く石鎚山や瓶ヶ森が見える。
少し下ったところを右手にたどれば、巨岩が多く、胎内くぐりの洞窟や金太郎の力石、山姥の洞窟などが点在するが、案内板がなく、テーピング等が頼りとなる。
山姥の洞窟より下るとすぐ下山道に合流する。
修験の山でもあり、役行者が開いたとも伝わる。
また大滝山は、やまんば伝説でも知られる。
大滝山と伝説 | 日高村の観光情報 紹介
その昔、大滝山山中にある洞窟を住家とする一人の男児をつれた美しい女がいた。
男児は「金太郎」と呼ばれ、京都の公家の血を引く童で、戦に敗れ乳母に抱かれて逃げ住んでいた。男児は成長し力持ちの少年となったが、乳母は「山うば」と呼ばれ誰一人近づく人はいなかった。
猿田洞の入り口に村一番の醜男だが心優しい「五郎」という青年が、自分の家の食料を持って度々洞窟を訪れた。金太郎は喜び、感謝の意をこめ五郎に秘蔵の短刀を与えた。それから数年、五郎の洞窟通いがつづき、美しい乳母に五郎は恋心をいだく。乳母がちょっとした病気で病の床にあるとき、五郎はここぞと看病し、思い切って口説きにかかる。
しかし、乳母ももとは武家の血を引きプライドも高く、あっさりと振られてしまう。
こうなってはと力づくでわがものにしようとすると、乳母のピンチと金太郎が怪力で手近の大石を高く持ち上げ五郎に迫る。驚いた五郎はあわてて逃げようとして断崖から落ちて死んでしまった。
五郎の落ちた断崖を「五郎が滝」といい、金太郎がその時に持ち上げた石は、約800キロの卵型で山姥の洞窟から10メートルほど離れた巨岩の上に餅を重ねたように乗っていて「金太郎の力石」と呼ばれている。
山姥と言うと恐ろしい妖怪話が多いが、ここでは恋愛話として伝わっていて珍しい。
フライパンでランチ
この日は、いの町のフライパンでランチ。
食堂フライパン
ポークジンジャーステーキ定食
分厚い豚肩ロース肉のステーキは、生姜たっぷりのソースとからませて頂くと肉の旨味が、口の中いっぱいに広がります。
いの町はショウガ焼き街道として売り出しており、フライパンも生姜を使ったメニューが用意されている。
この日は、チキンカツにした。
1台だけ駐車場があるので、車でも来られる、かも・・・。
村の駅ひだか
車で、村の駅ひだかに移動。
村の駅ひだか
『村の駅ひだか』直販品のフルーツトマトをはじめ村内新鮮野菜や果物・仁淀川流域のお土産の販売、テナント2店舗は日高村オムライス街道にも参加しています。
既に何台かの車が停まっていた。
ここにはレンタサイクルもある。
今回は、ここからまず徒歩でめだか池を目指す。
めだか池へ
仁淀川の支流の日下川(くさかがわ)沿いに歩く。
やがてめだか池が見えてきた。
めだか池は、正式には日下川調整池(くさかがわちょうせいいけ)という。
メダカを始め、数々の動植物観察場所として知られている。
日下川調整池 | 日高村の観光情報 紹介
平成10年完成。約14ヘクタール。貯水量は、520,000m3。
面積では東京ドームの約3倍、容積は深さがないこともあり東京ドームの半分弱くらいです。( 東京ドームが面積46755m2 容積が124 万m3)
日高村は、役場付近の海抜は20m弱であるが、最も低い地帯が「日下川調整池」一帯で、柳が群生していた自然湿地帯となっており、昔から大雨の時には氾濫を繰り返し自然の遊水池の役割を果たしてきました。
現在完成している調整池では、氾濫時には上流部の越流堤より洪水流が流入し、水が引き始めると下流にある排水門から徐々に水を出して洪水を調整しています。
メダカ池でのメダカの観察や、湿地や水辺の自然植物の他にも、アジサイや近くの運動公園ではバラなど四季を通して多様な植物が楽しめ、また冬は水鳥が羽を休める自然観察のメッカとなっています。
この日は2月8日、とても寒い日で、日陰は池がガチガチに凍っていた。
池の氷は、石を投げても跳ね返るほどの厚さだった。
南国高知では珍しい。
めだか型の建物が見えてきた。
この日は何やら工事をしていて、日下川側は通行できなかった。
大元神社
池から少し先まで歩いて、大元神社に参拝。
木立の中に鎮座している。
大滝山へ
元来た道を戻り、いよいよ大滝山に向かう。
池の畔に日高村総合運動公園があるのだが、その入り口に看板がある。
これを見ると、大滝山まですぐのようだ。
まずは坂道を上り、運動公園展望台へ。
月の庭シークレットガーデンという看板が立てられていた。
登山道は、とてもきれいに整備されている。
やがて、広場に出た。
さらに進むと、山頂だ。
祠があるので、まずは参拝。
眼下には日高の街並み。
下山は、別のルートを行く。
運動公園まで下りてきた。
感想
大滝山に登ったのは、初めてだ。
思っていた以上に気持ちのいい山だった。
手軽に登れるので、大滝山だけでは手軽すぎるかも知れない。
その場合は、今回のようにめだか池を含めて歩いたり、あるいは反対側の猿田洞の方に下りると歩き甲斐があるだろう。
最高点の標高: 251 m
最低点の標高: 8 m
累積標高(上り): 348 m
累積標高(下り): -350 m
総所要時間: 02:45:59