市野々天満宮
この日はゆり街道を歩いた。
そこから、高速道路の下をくぐる。
ねこじゃらしのような花が咲いていた。
川に出て、川沿いに歩く。
市野々天満宮(いちののてんまんぐう)に到着。
ここで旧暦9月15日に近い土曜日か日曜日に奉納されている神踊り(こおどり)は400年前から伝わり、高知県保護無形民俗文化財に指定されている。
毎年、市野々天満宮の秋祭りで奉納されている市野々の神踊り。
県文化財保護審議会による1月23日付の答申により、市野々の神踊りが高知県保護無形民俗文化財の指定を受けました。
戦いに疲れた武士が刀をうちわに持ち替え、庶民とともに生み出したそうだ。
踊りに使われる大団扇には、そうした所作が込められているそうだ。
天満宮の境内にある掲示板にはこう書かれてあります。
「市野々の神踊り(こおどり) 無形文化財(市)
市野々天満宮の祭礼行事として400年の昔から受け継がれた唯一の郷土芸能で、
歌に合わせて鐘・太鼓を打ち鳴らし、二列になって向かい合い、大団扇を振りかざして、打ち込み、受け返しを繰り返しながら踊り進む。
この大団扇は、その昔戦いに疲れた武士が、太刀を団扇に代え、戦いで苦しんだ庶民と共に、この踊りを生み出したものと考えられる。
祭礼は旧暦の9月15日に行なわれる。」
市野々の神踊り から引用
鳥居をくぐる。
境内の大銀杏に囲まれるように、枯れてしまったムクノキがある。
樹齢300年だったそうだ。
国道56号が波介川(はげがわ)を渡る純信橋の北200mほどの集落内に市野々天満宮がある。
その境内の端にムクノキの巨木が立っている。
というか、正しくは、立っていたと書くべきだろう。何故なら、もう既に死んでしまったからである。いま立っているのは、亡骸(なきがら)に過ぎない。
しかし、死んでしまった木を、危険防止のため上部は伐ったにしろ、いまだ撤去せずにおくのは、まだ愛着があるからだろうか。
そう思って、ここに紹介することにした。
市野々天満宮のムクノキ から引用
拝殿。
摂社。
なにやら巨岩が据えられていたが、詳細は不明。
大師堂
参拝を終え国道に向かって歩いて行くと、大師堂がある。
小さな祠だ。
純信堂
国道を渡る。
ここは純信の出生地で、この純信こそ「よさこい節」に歌われる「坊さんかんざし、買うを見た」の坊主その人だ。
俗名を要という。文政2年(1819年)10月10日、土佐国高岡郡戸波郷市野々村で佐川家家臣江渕要作の嫡男として生まれた(次男との説もある)。9歳で京都に登って修行に励み、帰国して五台山竹林寺脇坊の住職をしていた頃、鋳掛屋の娘で20歳年下の大野馬と禁断の恋をする。
当時の純信は37歳、馬は17歳。僧侶は妻帯が禁止されていたが、安政2年(1855年)5月19日深夜、馬と駆け落ちして笹口番所の裏道から阿波に入り、讃岐琴平の旅籠に泊まっていたところ、関所破りで捕まる。同年9月、高知城下の晒し場で面晒しの刑を受け、国外追放になる。
純信 – Wikipedia から引用
そのため橋は朱塗りされている。
ここにかかる橋は、純信橋という。
坂道を上がっていくと、純信堂。
雑草が生えてしまっているのが残念。
記念碑や純信お馬の悲恋物語の解説がある。
カンナ街道
参拝を終え、国道を歩いて進む。
ガソリンスタンドの手前で、波介川沿いの道に入る。
波介川沿いに歩いて行く。
一度国道に戻る。
その先が、カンナ街道だ。
川沿いの管理道約1kmに渡ってカンナ約2,000株が植栽されており、シーズンには花が咲き、カンナ街道として親しまれている。
カンナの季節には早すぎたが、一株だけ咲いていた。
この道は桜並木もあるので、桜の名所でもある。
畑と波介川に挟まれた小径だ。
地域の方がお世話なさってくれている。
金比羅神社
左に折れ、国道方面に進む。
金比羅神社に到着。
祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)
『古事記』によれば、大国主神とともに国造りを行っていた少名毘古那神が常世の国へ去り、大国主神がこれからどうやってこの国を造って行けば良いのかと思い悩んでいた時に、海の向こうから光り輝く神様が現れて、我を倭の青垣の東の山の上に奉れとば国造りはうまく行くと言い、大国主神はこの神を祀ることで国造りを終えた。この山が三輪山とされる。『日本書紀』の異伝では大国主神の別名としており、大神神社の由緒では、大国主神が自らの和魂を大物主神として三諸山に祀ったとある。
大物主 – Wikipedia から引用
鳥居と狛犬。
拝殿。
境内には、お地蔵様も。
ファミリーマート
国道に出た。
道路を渡り、ファミリーマートに向かう。
ここでクーリッシュを購入。
蒸し暑かったので、生き返るようだ。
高速道路の下を通過。
ここに虚空蔵山への登山地図が掲示されていた。
ゆり街道まで戻ってきた。
車に戻り、帰宅した。
感想
気温は25度ほどで低かったが、蒸し暑かった。
このルートは何度か歩いているのだが、こうして神社巡りとしてみたのは初めてだ。
最高点の標高: 66 m
最低点の標高: 17 m
累積標高(上り): 180 m
累積標高(下り): -184 m
総所要時間: 01:33:15