大雪山とは
大雪山(たいせつざん)は、北海道上川郡東川町(ほっかいどうかみかわぐんひがしかわちょう)にある日本百名山だ。
標高は、2,291m。
一般に大雪山国立公園の山々は北大雪、表大雪、東大雪、十勝連峰の4山域に分けられ、2,000m前後の山々が連なっています。北海道の最高峰である旭岳でも、標高が2,290.9mで全体的になだらかな山並みが続きますが、気象条件は緯度の関係で本州の3,000m級の山に匹敵する厳しい山岳環境でもあります。そのため森林限界が1,500m前後と低く、この上部の高山帯が広く展開しているのが大雪山国立公園の山の特徴です。
大雪山の山々 から引用
「たいせつざん」か「だいせつざん」かという議論があるようだが、国土地理院の地図では「たいせつざん」となっているので、登山者的にはこちらを用いる。
一方で国立公園としての名称は「だいせつざん」となるようだ。
今回は一般的なロープウェイを使って最高峰の旭岳に登るルートで登山することにした。
この区間は、旭岳登頂、旭岳から裾合平の周回、旭岳ロープウェイから黒岳ロープウェイ間の日帰り縦走等で利用されている大雪山のメインルートで、道内外から多くの登山者が訪れています。
この区間は、ガレ場も出てくる風衝地です。ルートは比較的明瞭ですが、悪天時には視界が著しく悪化しルート判別が難しくなります。そのため、濃霧になると旭岳からの下山時にルートを見失いやすく、遭難事故も発生しています。
ここでは、雄大な大雪山の自然の雰囲気を保ちながら管理を行います。
大雪山グレード から引用
駐車場
この日は宿泊していたペンションで朝食。
そこから車で、美瑛駅前を通過する。
この日の大雪山は、山頂付近は雲の中だ。
最高点の標高: 1105 m
最低点の標高: 216 m
累積標高(上り): 955 m
累積標高(下り): -120 m
総所要時間: 00:58:27
ビジターセンターに到着。
駐車場はとても広い。
ロープウェイの駐車場は有料だが、ここの駐車場は無料で利用できるのが嬉しい。
その分、ロープウェイ駅まで100mほど歩く必要がある。
大雪山ロープウェイ駅
コンディションは良さそうだ。
チケットを購入し、行列に並ぶ。
いよいよ搭乗だ。
非常に大型のロープウェイだ。
出発。
大雪山ロープウェイ
眼下は紅葉している。
振り返ると、大平原が続く。
黄色が多いが、赤も見られる。
みんな景色に見とれるほどだ。
姿見駅
姿見駅に到着。
ここでトイレを済ませる。
ここから遊歩道が続いている。
非常にきれいに整備されている。
姿見の池
8:32いよいよ登山開始。
最初は木道を進む。
登山道は濡れている。
行く手にもうもうと噴煙が立ち上る。
山頂はまだ雲の中だ。
紅葉が美しい。
チングルマの綿毛が、登山気分を盛り上げる。
その中を、登っていく。
8:48姿見の池に到着。
思ったより大きな池だ。
噴煙が湖面に映って、とてもきれいだ。
振り返るとこんな感じ。
ここから先は、本格的な登山道となる。
登山道
まず第5展望台へ。
景色は大差ない。
姿見の池を上から見られるのが、いい点だ。
さらに登っていく。
ガスの中に入っていく。
すぐ横で、噴気が立ち上る。
この登りが、なかなかキツイ。
息が切れる。
9:24六合目に到着。
かろうじて景色を楽しめた。
高層湿原が広がる。
さすが百名山、続々と登ってくる。
雪渓
9:46七合目に到着。
手袋を忘れてきて(汗;)美瑛町で買ってきたのだが、これでは薄すぎて手がかじかむ。
10:07八合目に到着。
あたりはガスの中だ。
ここから雪渓を歩くことになる。
踏み跡はあるが、傾斜がきついので滑りやすい。
軽アイゼンも買ってきたのだが、誰も装着していないのでしっかり蹴り込んで登っていくことにした。
10:30九合目に到着。
ここで左に折れる。
金庫岩が見えてきた。
山頂
11:00旭岳山頂に到着。
山頂は、一面の銀世界だ。
ガスで全く景色がないので(汗;)証拠の記念撮影。
しかしガスの中で全く展望がなく、風も強くて非常に寒い。
そこで持ってきたツェルトを立てる。
その中でカップラーメンで暖を取る。
山頂で粘ること45分、青空が顔を覗かせた。
しかし空は見えても、景色はまるで見えない(;涙;)
下山
12:15結局は景色は全く見られず、後ろ髪を引かれる思いで下山開始。
雪渓で滑りながらも、なんとかアイゼン無しで下りきる。
ようやく景色が見えてきた。
山頂では雪に苦しめられたが、その雪のせいで景色の美しさは倍増だ。
景色を見ながら、下山を続ける。
地獄谷まで下りてきた。
相変わらず噴煙が立ち上っている。
ここまで下りてくると、景色が見える。
遊歩道
14:00姿見の池まで下りてきた。
ここで休憩することにした。
ベンチやテーブルがあるので、ありがたい。
しばしコーヒー休憩した後、大崩落へ。
ここから遊歩道を巡ることにした。
旭岳は相変わらず雲の中。
この遊歩道を進むと、いくつか池がある。
若干アップダウンはあるが、歩きやすい。
第2展望台。
姿見駅まで戻ってきた。
ロープウェイ
下りのロープウェイに乗る。
紅葉を見下ろしながら、進んでいく。
これを見るだけでも、価値がありそうだ。
温泉
ロープウェイ駅から、隣の旭岳温泉ホテルベアモンテに向かう。
ここには立ち寄り湯がある。
広々とした大浴場には複数の浴槽、露天風呂、サウナも完備。
石清水のように澄みきった温泉は、無色無臭のさらさらとした泉質。
浴槽は加水・循環を一切していない《 源泉100%かけ流し 》山の天然温泉です。
疲れた体を癒そうと、館内へ。
ホテルのフロントで手続きを済ませる。
広くてとても気持ちのいい風呂だった。
しかし!
旭岳登山でさんざん硫黄のニオイを嗅いできたのに、この温泉は全く硫黄臭がなかった。
これはこれでいい温泉なのだが、なんだか拍子抜けしてしまったのは事実だ。
当然硫黄泉を期待していたので、騙されたような気分だ。
まあHPに「石清水のように澄みきった温泉は、無色無臭のさらさらとした泉質」と書かれているのを見落としていた俺が悪いのだが(汗;)
ちょっと残念な気持ちを引きずりながら、先に進んだ。
感想
楽しみにしていた大雪山の登山、その名にふさわしい雪渓歩きとなった。
アイゼンが不要な程度だったので、むしろラッキーだったかも知れない。
おかげで紅葉と雪景色と、両方を楽しむことができた。
山頂がガスに覆われていて展望が利かなかったことは、何より残念。
山頂からの大展望を期待していただけに、いつかリベンジしようと心に誓った。
それでも噴火口の迫力や遊歩道歩き、登山道から見えた高層湿原の美しさは、十分に楽しめた。
まさに一級品の観光地だった。
最高点の標高: 2294 m
最低点の標高: 1095 m
累積標高(上り): 1242 m
累積標高(下り): -1250 m
総所要時間: 07:12:01