剣山とは
剣山は徳島県三好市にそびえる日本百名山だ。
西日本第2位の標高を誇る。
剣山 – つるぎさん:標高1,955m
剣山 – 徳島県のほぼ中央部、木屋平村、東祖谷山(ひがしいややま)村、木沢村の境に位置する。西日本では、石鎚山(いしづちさん)に次ぐ第2の高峰である。昭和45年に剣山登山リフトが開設されてからは、急激に登山者の数が増え、今では観光の山に変貌している…
また修験の山としても知られ、大劔神社が鎮座する。
登山口まで自宅から2時間半ほどで行けるので、毎年登っている。今回もいつも通りに見ノ越登山口からのルートを目指すことにした。
登山口へ
自宅を早朝出発。
途中、自宅近くのコンビニで昼食の買出し。登山口までの間にコンビニはここしかない。国道を走るとは思えない、コンビニ過疎ルートなのだ。
伊野ICから高速で大豊ICまで行く。ここからは国道32号線を高松方面に向かう。大歩危を過ぎたところで吉野川にかかる橋を渡って山道へ。ほどなく道の駅西祖谷に到着。ここでトイレ休憩をした。
早朝ということもあり、売店は閉まっていた。
観光マップが掲示されている。
この先は国道とは思えないほどの険しい道となる。
8:30見ノ越登山口に到着。
無料駐車場が整備されていてありがたい。
トイレも大きい。
観光マップが設置されている。
こちらは登山マップ。
駐車場の横からリフトに乗れば15分ほどで西島まで行けるのだが、せっかくなので徒歩で登ることにした。
登山開始
神社の鳥居が登山口への入り口だ。
まずは階段を登る。
立派な神社だ。
登山の安全を祈願する。
拝殿の前に、ガラスのモニュメントがある。
宮尾登美子の歌碑だ。
神社の奥に登山口がある。
いよいよ登山開始だ。
なだらかな道が続く。
登山道にはいくつかの社がある。さすが霊山だ。
途中、リフトの下をくぐったりもする。
新緑が美しい。
やがて山頂小屋が見えてきた。
ここがキャンプ指定地だ。
リフトの西島駅のすぐ下にある。あまり広くはないが、平らでつかいやすそうだ。
西島駅に到着。
ここからでも美しい景色を楽しめる。
正面は丸笹山だ。
この日に泊まる場所は、あの山の向こう側になる。
しばらく休憩してから、登山再開。
ツツジも咲き始めていた。
9:40刀がけの松に到着。
剣山「刀掛の松」の由来と、登山道で見た景色 – 昔に出会う旅
屋島の合戦に敗れた平家が、安徳天皇と東祖谷(剣山の西)に落延び、源氏滅亡を祈願し剣山の頂上付近に宝剣を納めた伝説があります。
安徳帝が剣山へ登る途中、この場所で休んでいた時、汗だくで宝剣を持ち続けている従者に気遣い、松の枝に宝剣を掛けて汗を拭くよう言葉をかけられたそうです。
それ以来、この場所を「刀掛の松」と呼ぶようになったと言われています。
ここから登山道は3つに分岐している。
今回はいつもと違い、行場コースを目指した。
修行道を歩く
このあたりはキレンゲショウマの群生地だ。
残念ながらこの日は早すぎて全く咲いていなかった。
あまり高低差のない道が続く。
標識が多く、初めてのルートだったが安心して歩けた。
と、修行の場に出た。
不動の岩屋というらしい。
なかなかの迫力だ。
冷気が上がってきている
ハシゴが設置されていたが、修行にきたのではないので撤退。
こうした修行の場が何箇所もある。
鎖場になっていて、かなり度胸がいりそうだ。
祠があった。
休憩できるようになっている。
ここから登り返す。
穴吹川源流の谷の標識。
水が清らかできもちがいい。
稜線歩き
峠に出た。
最初の目標である一ノ森はもうすぐだ。
10:50一ノ森に到着。
直下の山小屋まで降りてみた。
だいぶくたびれた感じだが、営業している。
ベンチをお借りして休憩。
朝食が早かったのでたまらず早めの昼食。
急いでおにぎり一個だけ食べて、先を急ぐ。
ここからは稜線歩きできもちいい。
剣山が美しい。
この角度だと、太郎笈(剣山)、次郎笈、三嶺が並んで見える。最高のポイントだ。
新田次郎の碑が立っている。
殉職碑に詣でる (剣山周辺) – 旅行のクチコミサイト フォートラベル
1965年3月16日
測候所員:大谷好徳技官が雪崩で遭難した
一ノ森北斜面,積雪3〜4m
雷による通信ケーブル途絶点検に向かう途上での出来事
捜索が開始され,消防団から気象庁まで延べ1000人が参加
見つかったのは35日目
見つけたのは,現頂上ヒュッテの新居綱男さんだった
当時の気象庁山岳部長藤原寛人(作家:新田次郎)が弔文を書いた
「山を愛し
気象観測を愛し
こよなく
妻子を愛せし
男ここに眠る 」
先に進む。
ニノ森到着。
この登りでアゴを出したのは秘密だ(苦笑)
ここまでくればあと少し。
剣山の木製テラスだ。
植物保護のため、木道が続く。
トイレが完成していた。
前に来た時にはまだ工事中だったので、早速入ってみることにした。
誰もいなかったので撮影してみた。
なかなか綺麗なトイレだ。もちろん水洗。
神社に参拝に向かう。
この岩の下が、奥社だ。
その横に山小屋がある。
山小屋はもう少し先にもある。
山頂から次郎笈へ
さあ、いよいよ山頂だ。
12:04剣山山頂に到着。
それにしても風が強い。
ベンチで2度目のランチ。
強風だが、眺めは素晴らしい。
ランチを済ませ、次郎笈に向かう。
この下りが結構きつい。
西島駅への分岐まで降りてきた。
ここから登り返す。
13:30次郎笈山頂に到着。
他に誰もいなくて意外だ。
ここからの剣山の眺めは素晴らしい。
一ノ森から続く稜線が綺麗に見える。
御神水から大劔神社へ
コーヒーブレークを楽しみ、下山開始。
先ほどの分岐を過ぎると、大劔神社が見えてきた。
この大きな岩が、御塔石(おとういわ)だ。
剣山の「天涯の花」と巨大岩塔と周辺の静寂峰(貞光川水系と剣山山系の景勝・二~三日目) (剣山周辺) – 旅行のクチコミサイト フォートラベル
剣山という山名の由来も、帝が宝剣を山中の大劔神社に奉納して祈願したことにあるが、神社背後の御神体「御塔石(おとういわ)」は四国屈指の大きさを誇る岩塔で圧巻。
神社直下にある御神水(おしきみず。
日本の名水百選の清水だが、いちおう煮沸するのがよろしい。
神社に到着。
縁結びの神様だ。
参拝後、下山を続ける。
西島駅まで戻ってきた。
さらに下山していく。
15:45登山口に到着。
藤の花が出迎えてくれた。
下山後は
駐車場はすでに車がまばらになっている。
下山後のお楽しみ。
この日はラフォーレつるぎ山に宿泊。
ここのお風呂は最高だ。標高的にも。
洋室(ツイン)4部屋、和室15部屋
・最大収容人数70人 ・各室に洋式トイレあり
・部屋風呂はありません
■駐車場 無料 50台
夕食は豚シャブ鍋だ。
こんなに食べられない、と思っていても、不思議と完食してしまう。ダイエット的にかなりヤバイ料理だ。
感想
毎年登っていながら、一ノ森へは今回初めて登った。稜線歩きは予想通りの素晴らしさだった。
修験の場所があるなど変化に富んでいて、なかなか興味深いルートだ。
達成感もひとしおだ。
次回はキレンゲショウマが咲き誇る季節に訪れたい。
最高点の標高: 1963 m
最低点の標高: 1398 m
累積標高(上り): 1073 m
累積標高(下り): -1059 m
総所要時間: 07:30:26