内子町街並み保存地区とは
愛媛県喜多郡内子町(えひめけんきたぐんうちこちょう)には、八日市護国重要伝統的建造物群保存地区(ようかいちごこくじゅうようでんとうてきけんぞうぶつほぞんちく)という江戸時代から明治時代にかけて建設された建物を保存している場所がある。
内子町は江戸時代後期から明治時代にかけて木蝋(もくろう)の生産によって栄えた町。その面影が今も色濃く残っているのが、八日市・護国地区の町並みです。約600mの通りに伝統的な造りの町家や豪商の屋敷が、当時のまま軒を連ねています。ゆっくりと散策してみると、浅黄色の土壁が目につきます。この壁は、地元の土で塗られたもの。白漆喰と黄土が織りなすコントラストは、独特の温かい風景をつくり出しています。特に、朝日や夕日を浴びる家々は違った表情を見せてくれます。
今回は、この内子町街並み保存地区を歩いてみた。
駐車場
この日は、長浜町の観光をした。
そこから車で、内子町を目指す。
肱川沿いに上流に向けて車を走らせると、30分ほどで内子町に到着だ。
最高点の標高: 94 m
最低点の標高: 5 m
累積標高(上り): 188 m
累積標高(下り): -108 m
総所要時間: 00:34:56
街並み保存地区は、中心街から少し北に走る。
やがて内子町並駐車場が見えてきた。
駐車場は有料だが1日料金で、とても広い。
街並み保存センター
駐車場の窓口で地図をもらって、街並み保存地区に歩いて行く。
坂道を下ると、すぐに保存地区だ。
街並み保存センターに入る。
内子町の出先機関があるとともに八日市護国地区町並み保存会の事務所も兼ねています。地域住民が主体となった町並み保存の普及や研究を行っている施設です。町並み保存の歴史や仕組みについて紹介している他、建物の構造や使われた道具などの展示もしています。
入場無料だ。
2階に上がると、パネル展示や鬼瓦などの展示がある。
白髭稲荷大明神社
外に出て、さらに先に歩いて行く。
この日は2020年8月28日、ちょうど正午のメロディーが流れてきた。
それにしても、暑すぎだ。
白髭稲荷大明神社に参拝する。
本芳我家住宅
暑い中、さらに先に歩いて行く。
上芳我邸(かみはがてい)に到着。
丸い郵便ポストの前を通過。
しかし誰も歩いていない。
本芳我邸(ほんはがてい)に入ってみる。
木蝋(もくろう)の生産で財をなした本芳我(ほんはが)家の主屋は明治22年(1889)に建てられたもの。漆喰塗籠の重厚な建物は、鏝絵(こてえ)と呼ばれる彫刻や海鼠壁(なまこかべ)などで飾られ、町並みの中でも圧倒的な存在感を放っています。本芳我家の白蝋(ホワイトワックス)は極めて質が良く、パリやシカゴ、セントルイスなどで開かれた万国博覧会にも出品され賞を受けています。主屋に隣接する土蔵には、当時の商標「旭鶴」の鏝絵が今も輝いています。
(※本芳我家住宅の内部は非公開)
庭も凄いが、建物も凄い。
森文醸造
こうした街並みが600m続く。
卵酢の店の前を通過。
1893年創業。豊かな自然に囲まれた白壁の町、愛媛・内子に「森文醸造株式会社」はございます。
昔ながらの伝統製法を頑なに守り続け、手間暇を惜しむことは決してありません。
私たちは「本当に良いものは時代を超える」と考えています。
以前は会社の方にも店舗があって手広く営業していたが、ちょっと寂しくなっていた。
内子町ビジターセンター
商店街に出て、洋食マザーでランチ。
内子町ビジターセンターに到着。
内子町の商店街にある町立図書館を改装して完成した、内子町の総合観光案内所。白壁の街で有名な八日市・護国の町並みだけでなく、町全域の観光スポットや旬な見どころ、穴場スポット等を、スタッフが丁寧に案内してくれる。エントランスから吹き抜けになっている2階スペースでは、町民による創作物展示会や写真展などが定期的に行われている。内子町観光の出発地点として立ち寄れば、内子町の新たな一面を発見することができる。
中に入ってみた。
吹き抜けになった、明るい建物だ。
商いと暮らし博物館
その先が、内子座だ。
内子座から戻り、商いと暮らし博物館(あきないとくらしはくぶたうかん)に入る。
ここも上芳我邸で購入した共通入場券で入ることができる。
江戸から明治時代の商家を活用した「商いと暮らし博物館」。薬局の店舗と家屋を再現し、棚に並ぶ薬や雑貨、看板や商品の数々は懐かしさを感じさせるものばかりです。さらに、展示スペースへ入ると食事風景や炊事の様子などをリアルな人形をつかって紹介。生活の一コマを語るセリフにも当時の暮らしぶりが伺えます。他にも、地域の歴史や風俗、郷土の人物などについても模型、パネルを用いて紹介。親子で商家の暮らしぶりや、内子町の歴史や風俗などを学ぶ施設としておすすめです。
人形で、商家の暮らしが再現されている。
内部を見て回る。
2階に向かう。
中庭を見下ろす、大広間。
薬屋を再現しているそうだ。
展示も多い。
八幡神社
八幡神社(はちまんじんじゃ)に参拝する。
鳥居の扁額には、屋根付き。
ご神木のイチョウの木は、内子町指定の天然記念物だ。
高昌寺
暑い中、坂道を戻るのはつらい。
かき氷やソフトクリームの看板が恋しい(苦笑)
日陰を探しながら、歩いて行く。
高昌寺に参拝する。
車に戻り、国道380号線で帰宅することにした。
この道は初めて通るが、この一部分は険しいものの概ねいい道だった。
最高点の標高: 588 m
最低点の標高: 11 m
累積標高(上り): 1190 m
累積標高(下り): -1240 m
総所要時間: 02:16:22
久万高原町で国道33号線に出て、後はいつものコースで安心した。
感想
ひたすら暑かった。
ここを歩いたのは10年ぶりくらいだが、よりグレードアップしたような気がした。
整備が進んだのだろうか。
その一方で残暑厳しい平日とは言え、ほとんど他の観光客を見かけなかったのは残念。
新型コロナウイルスのせいもあるのだろうが、とてもいい町なのでもっと多くの観光客に来て欲しい場所だ。
最高点の標高: 89 m
最低点の標高: 57 m
累積標高(上り): 97 m
累積標高(下り): -100 m
総所要時間: 03:12:31