猫神社
2022年6月16日、この日は自宅を車で出発し、高知県須崎市多ノ郷乙(こうちけんすさきしおおのごうおつ)にある猫神社にやってきた。
猫神社は、正式には箕越猫祠社(みのこしねこしゃし)という。
祭神は猫神(ねこがみ)
箕越猫祠社
高知県須崎市多ノ郷乙
祠社(しゃし)とはあまり聞かないが、社(やしろ)と同じ意味らしい。
〘名〙 やしろ。ほこら。
社祠とは – コトバンク から引用
おばあが扉を開けて、中を見ている。
中には多くの猫の置物が供えられている。
江戸時代に名野川村にいた猫が祀られている。
江戸時代の中頃のこと。名野川村(現在の仁淀川町名野川)の寺に一匹の赤毛の大猫が住み着いていた。この猫が大層ないたずら好きで、夜な夜な和尚の袈裟を持ち去り、それを着て僧に化けると踊っていたという。しかしそれがばれてしまい、和尚に追い出されてしまった。結局、この大猫は最後にこの須崎の箕越にやって来て、そこを安住の地としたのである。その後、和尚の夢枕に大猫が現れ、世話になったお礼に寺のために役立つことをしようと告げた。しばらくすると、佐川領主の深尾氏の家に不幸があり、出棺の折に棺が動かせなくなるという騒動が起こった。そこで和尚が祈祷すると軽々と動き出したため、大いに面目を施すことになったという。
猫神社のご利益は、諸病平癒。特に婦人病や脳病、さらには喘息にも効験があるとされる。そして近年、祈願成就を果たすと招き猫を祠に納める風習が始まり、さらに、先に納められた招き猫をいただいて帰るようになったという。そのため祠には数多くの招き猫の像が所狭しと置かれていた時期があったらしい(現在は招き猫の像をほとんど見ることはない)。
猫神社 | 日本伝承大鑑 から引用
社は2011年に建て替えられた。
それ以前は溢れるほど招き猫が奉納されていたが、あまりに大量のため猫の置物を放置しないように運営するようになったそうだ。
目の前の海には、びっしりと牡蛎が着いている。
アジサイがきれいに咲いていた。
百合水仙(ユリズイセン)も咲いていた。
白王神社
車で、白王神社(しらおうじんじゃ)にやってきた。
白王神社
高知県須崎市大谷
樹齢500年のムクロジがある。
「勢井(せい)のムクロジ」といい、須崎市指定文化財となっている。
祭神は、猿田彦命(さるたひこのみこと)
摂社にも参拝する。
「勢井のムクロジ」は樹齢500年、周囲3m、樹高12m。
以前は日本一のムクロジだっただが、折れてしまって現在はその座を和歌山県の木に譲っている。
須賀神社
須賀神社(すがじんじゃ)にやってきた。
参道は海まで続いている。
鳥居は新しい。
須賀神社
高知県須崎市大谷
明治の廃仏毀釈までは、牛頭天王(ごずてんのう)と称した。
祭神は、建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)
内部はこんな感じ。
漁船の模型が供えられているのが、漁村ならではだ。
摂社は竃土神社など3柱が鎮座する。
境内にある大楠は「大谷の樟」と呼ばれ、天然記念物。
説明が5カ国語で書かれている。
樹高25m、樹齢1,300年という巨木だ。
四国最大で、日本でも10番目程の巨樹とされる。
根元には洞があり、その中に入ると病弱な人も元気になるとされる。
まるでジブリの世界ですね。
高さは3m以上ありそうで、立っても余裕だ。
外に出てきた。
周囲を一周してみる。
太くて一周するだけのことがある。
LOGOS PARKに向かった。