恐山地獄巡りとは
恐山地獄巡り(おそれざんじごくめぐり)は、青森県むつ市にある恐山菩提寺の境内を巡礼する事だ。
菩提寺に入山すると渡されるパンフレットには参拝順路の地図が掲載されており、所要時間約40分となっている。
本当は美しい、心洗われる聖地「恐山」
硫黄臭が立ち込め、地獄さながらの風景が広がる「恐山」は、死後の世界や死者に寄り添う、癒しの場でもあるんです。みちのくのさいはて、青森県下北半島にある聖地の魅力を掘り下げてみましょう。
恐山とは?
高野山、比叡山とあわせ、日本三大霊山に数えられる青森県むつ市に位置する霊場です。「恐山」という山は存在せず、宇曽利(うそり)湖を中心とする釜臥山、大尽山などの八峰を総称して「恐山」と呼んでいます。
岩場から硫黄泉が湧出し、まさに〝地獄〟のような景色が広がる中、それらをめぐって、死者の成仏を願うのが、「恐山」のお参りの仕方。「無間地獄」「金堀り地獄」「賭博地獄」など、136の地獄があります。この世のものとは思えない独特の地形に、死後の世界を思わずにはいられません。ぐるりとめぐるのにかかる時間は、約40分ほどです。
いざ地獄に入る
この日は酸ヶ湯温泉から車で恐山に入り、まずは菩提寺に参拝する。
参拝後、地獄巡りを体験した。
境内の外は、すぐ地獄だ。
無間地獄と名付けられている。
荒涼とした場所に石が積まれ、おどろおどろしい。
いたるところから噴気が立ち上っている。
奥の院
まずは奥の院を目指す。
階段を上っていくと、視界が開ける。
本堂や地蔵堂が一望だ。
すぐに不動明王像が見えてきた。
参拝する。
由来書き。
これによればこの後、釜臥山山頂にある釈迦如来像を参拝する事で結願が決定成就されるとされている。
翌日参拝に行ったのだが、荒天のために参拝する事ができなかったのは残念だ。
大師堂
山を下り、地獄巡りを再開。
いたるところに看板が立てられているのは、参拝者の多さを物語っている。
大師堂に到着。
ここでいう大師とは当然だが慈覚大師円仁のことだ。
四国の人間はついつい空海を連想してしまう(汗;)
数多く立てられている風車は、幼くしてこの世を去った子供を慰霊するための物だ。
塔のそばには、大町桂月の歌が掲示されていた。
ここが一番奥で、ここから湖に向かって進む事になる。
八葉塔
さらに進んでいく。
開けた場所に出た。
巨大な像が見えてきた。
慈覚大師円仁が座って修行した石が残っている。
八葉塔に到着。
血の池地獄
さらにいろいろな地獄を見ながら進む。
ボコボコと泡が吹き出している。
血の池地獄までやってきた。
血の池と言うから赤いのかと思ったが、違っていた。
八角円堂が建っている。
目立つ建物だ。
賽の河原
この先が賽の河原だ。
湖が目の前だ。
水はとてもきれいだ。
雨が降っているせいか、とても静かだ。
東屋で休憩する。
外輪山が美しい。
展望台
先に進む。
岡を超えていく。
地獄だらけだ。
展望台に到着。
どうやらここが一番高い場所らしい。
五智如来像に参拝する。
ここまでくると、あと少しだ。
ランチ
参拝を終え、駐車場に隣接するレストランに入る。
山菜そばを注文。
雨の中の散策で冷えた体に優しい。
この後、宿坊で宿泊した。
感想
恐山のハイライトとも言うべき参拝路だ。
立ち上る噴気は硫黄臭が強く、地獄と呼ぶのにふさわしい。
時間はかかるが、ぜひ一周したい場所だ。
最高点の標高: 248 m
最低点の標高: 215 m
累積標高(上り): 37 m
累積標高(下り): -60 m
総所要時間: 00:47:16