若一王子宮 ⇒ 首洗い鉢のたたり伝説も伝わる場所

若一王子宮

若一王子宮とは

若一王子宮(にゃくいちおうじぐう)は、高知県高知市山ノ端町(こうちしやまのはちょう)にある神社だ。

祭神は若一王子、つまり天照大御神(あまてらすおおみかみ)だ。


鎌倉時代に紀州の熊野大社から勧請されたものと伝わる。

熊野神社の熊野十二所権現は3つに分けられるが、若一王子はその一つの五所王子のなかで、第1位の王子をいう。

仏教では十一面観音となる。


明治の神仏分離で、天照大御神となった。

駐車場

この日は毘沙門堂に参拝した後、若一王子宮にやってきた。

毘沙門堂 ⇒ 静かにたたずむお堂に参拝
毘沙門堂とは 毘沙門堂(びしゃもんどう)は、高知県高知市本宮町(こうちしほんぐうちょう)にあるお堂だ。 その名の通り、毘沙門天(びしゃも...

グラウンドの向かい側に、若一王子宮は鎮座する。

祭事スケジュール。

境内は、樹木が密集している。

参拝者駐車場は、坂道の上だ。

鳥居をくぐる。

境内に入ると、駐車場になっている。

手水舎の先に、車を停めた。

10台ほど停められそうだ。

木立の中で、静かな駐車場だ。

夫婦杉

境内に、夫婦杉の石碑が建っている。

背後のしめ縄が掛けられている2本の杉が、夫婦杉だ。

霊木とされ、縁結びや子授け、夫婦円満、不老長寿に御利益があるとされている。

しっかり参拝したのは言うまでもない(笑)

手水舎の脇の楠。

しめ縄が掛けられ、歌碑が建てられている。

拝殿

駐車場から石段を上がったとこに、拝殿が鎮座する。

提灯が色鮮やかだ。

狛犬。

手水舎もある。

拝殿横に、参拝の作法を掲示している。

内部はこんな感じ。

扁額や天狗のお面など、古そうだ。

拝殿奥には、シャガが咲いていた。

摂社

拝殿横に、摂社がある。

吉良神社(きらじんじゃ)だ。

祭神は吉良親実(きらちかざね)


ここには、首洗い鉢(くびあらいはち)が据え付けられている。


おどろおどろしい伝説の場所だ。

その横にも、祠が鎮座する。

秋葉神社(あきばじんじゃ)だ。

その奥には、多くの地蔵が祀られている。

さらには八坂神社(やさかじんじゃ)。

大山祇神社(おおやまづみじんじゃ)。

参拝を終え、石立神社へ移動した。

石立八幡宮 ⇒ 長宗我部元親が崇拝した神社
石立八幡宮とは 石立八幡宮(いしだてはちまんぐう)は、高知県高知市石立町(こうちしいしだてちょう)にある神社だ。 祭神は品陀和気命(ほむ...

感想

初めて参拝したのだが、非常に広くて驚いた。

山ノ端町は高知市の中でも住宅密集地で露地が続くイメージがあったので、こんな立派な神社があるとは思っていなかった。

鎌倉時代から続く由緒正しい神社だが、首洗い鉢のような恐ろしい伝説も残っている。

歴史好きには、たまらないだろう。