慈恩寺 ⇒ かつて東北随一と謳われた寺で至宝の仏像鑑賞

慈恩寺とは

瑞宝山本山慈恩寺(じおんじ)は、山形県寒河江市の寺だ。

行基が724年に創建を提唱し、746年に完成したと伝わる。

平安時代に藤原氏の下で繁栄を極めた。

江戸時代には、東北随一の規模を誇る。

本尊は弥勒菩薩だ。

もともと修験道の寺であったが、明治の寺社領の返上を求める上知令や修験禁止令により衰退。

現在は慈恩宗という一山寺院となっている。

駐車場へ

前日は月山に登山した。

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宿泊していた旅籠屋の寒河江店で朝食を済ませた。

車で出発。

30分ほど山道を登っていくと、駐車場に到着だ。

トイレなども整備されている。

寺までは100m程歩く。

建物が見えてきた。

参拝

まずは山門に回ってみる。

とても立派だ。

1736年に築造され、現在は県指定文化財だそうだ。

本来なら、この石段を上がってくるようだ。

その先に、三重塔があった。

こちらは1830年に再建された県指定文化財だそうだ。

境内の由緒書き。

かすれていて読めない。

境内には建物が建ち並ぶ。

大師堂。

釈迦堂。

歌碑も建てられていた。

不動明王。

阿弥陀堂。

ちょうど「慈恩寺の宗教と仏像展」が開催されていた。

ボランティアの方が丁寧に説明してくれた。

国の重要文化財が多数並び、見応え十分だ。

鑑賞を終え、先に進むと宝蔵院だ。

1613年創建の、最古の建物らしい。

周辺には彼岸花が咲き誇る。

山王台公園

仏像展の会場で、眺めがいい公園があると聞いてやってきた。

山王台公園(さんのうだいこうえん)といい、慈恩寺のすぐ上にあたる。

車でかなり上がったので、確かに寒河江市が一望できる場所だ。

残念ながら、この日はガスっていてあまり見えなかった。

晴れていれば、蔵王山まで見渡せるそうだ。

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夜景が美しいそうだ。

ウルトラセブンに遭遇

慈恩寺をあとにし、米沢経由で高速道路に乗る。

米沢を通ったのは初めてだ。

東北自動車道は、大渋滞だ。

ようやく安達太良サービスエリアに入ることができた。

なぜかウルトラセブン。

どうやら、円谷英二の出身地が近いらしい。

レストランでランチにする。

牛タン麦飯定食にしてみた。

仙台じゃないけど。

それでも、なかなかおいしい。

安達太良サービスエリアを出発し、東京へ。

長い、長い東北旅行が終了した。

翌日は、帰宅途中で敢国神社に参拝する。

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感想

東北旅行最終日にふさわしい、素晴らしいお寺だった。

ちょうど仏像展を開催しており、普段目にすることができない仏像を拝観できたのもラッキーだった。

今回訪れた本堂だけでなく、下の方までお寺が点在し、散策するのに良さそうだ。

歴史を感じながら時を過ごすのに、最適な場所だ。

合計距離: 384891 m
最高点の標高: 436 m
最低点の標高: -5 m
累積標高(上り): 1483 m
累積標高(下り): -1573 m
総所要時間: 07:36:40
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