荒島岳⇒紅葉をまとった美しい山は滑落の危険がいっぱい(日本百名山12座目)

荒島岳

荒島岳(あらしまだけ)は福井県にそびえる標高1,523mの百名山。

白山と並び、北陸の霊山として知られる。

中出ルートから登山

この日は11月の中旬、紅葉が見頃だ。

前日は福井市の美山森林温泉みらくる亭に宿泊していた。

夜明け前に出発、途中のコンビニで朝食を買う。

今回は中出ルートと呼ばれる登山ルートを取った。

7:15駐車場到着。

中出駐車場

すでに2台の車が駐車していた。

ここにはきれいなトイレが設置されていた。

トイレ

洗い場や登山届けの受付も設置されている。まだ新しそうだ。

水洗で、洋式便器があるのも嬉しい。

登山ルートを示す看板もあった。

看板

勝原ルートから登山する人が多いようだが、この中出ルートは小荒島岳を経由するので景観が楽しめそうだ。

最初は舗装された林道を行く。

登山道

他の登山者も一緒なので、熊に襲われる心配が少なくて安心だ。

途中に観音様が祀られていた。登山の安全を祈願する。

観音様

20分ほど歩くと、登山口だ。

登山口

紅葉が美しい

登山道に入ると、紅葉が目立つようになった。

紅葉

黄色く色づいた木々が目立つが、赤も美しい。

もみじ

しばらく行くと眺望が開けた。

登山口まで通ってきた越前大野の町だ。

越前大野

ようやく小荒島岳への分岐に到着。

分岐

ここからは少し急登となった。

山頂からの絶景を楽しむ

9:50小荒島岳に登頂。

小荒島岳

ここまではほぼコースタイムだ。

標高1,136m。白山がきれいに見えた。

白山はもう冠雪していて、まさに「白山」の名にふさわしい。

荒島岳も、その堂々たる山容を見せていた。

荒島岳

山頂で少し休憩し、先に進む。

10:30勝原ルートへの分岐点に到着。

勝原分岐

荒島岳まではあと1.5km、コースタイムで1時間だ。

ここから急登だ。

11:40荒島岳山頂に到着。ほぼコースタイムだ。

荒島岳山頂

山頂には荒島神社が鎮座している。

荒島神社

この日は日曜日。山頂は、多くの登山客で混み合っていた。

山頂は広くなっていて、広場のようなところもあった。そこに移動し、お昼ご飯にする。この日はコンビニで買ってきた焼き鳥と卵焼き、おにぎりにカレーパン。

ランチ

疲れていたためか食欲が今ひとつで、結局カレーパンは残した。まあ、これだけ食べれば十分だろうが(笑)

下山に大苦戦

山頂でゆっくりし、12:40に下山開始。

麓の谷が紅葉に染まっているのがよく見える。

山頂から見る紅葉

翌日は永平寺を訪れる予定だ。紅葉が楽しみだ。

そんなことを考えながら、下山を続ける。

しかし!

これが意外と大苦戦。

荒島岳の登山道は、なぜかベッタリと濡れている。しかも、滑りやすい粘土質の泥が岩に塗りつけられたようにくっついていて、危険なことこの上ない。

登りの時も非常に気を使ったのだが、下りはなおさら神経を使った。

実は、一度滑ってしまい転倒した。

幸い50cmほど下に滑り落ちただけで済んだのだが、腰から岩の上に落ちてしまったので、したたかに太ももを強打してしまった。

一瞬骨折したかと思ったほど痛かった。

幸運にも骨折はしておらず下山にも問題は無かったが、かなり危なかった。頭でも打っていたら、と思うと、さらに神経を使うようになった。

下山時は太陽光の関係で紅葉も美しい。

下山の紅葉

紅葉を愛でながら、さらに滑りやすい岩場に気をつけながら下山を続ける。

このため、非常に時間がかかってしまった。

「まだ下山口じゃないの?」

そんなことばかりを考える。

かなり疲れていた。

ようやく下山口が見えた。

下山口

しかし、ここからまだ20分ほど林道を行かねばならない。

重い足取りで、先へ進む。

16:30駐車場に到着。

コースタイム6:30のところを、9:00もかかっていた。

下山

この駐車場の奥には、登山の疲れを癒すために足湯ならぬ足水が用意されていた。

足水

夏なら嬉しいが、既に紅葉も終わりをむかえる季節。

さすがに遠慮した。

荒島岳、最初は白山より標高が低いと軽く考えていたが、なになに結構厳しい山だった。

眺望がいいので、いつかリベンジしたいものだ。

合計距離: 12602 m
最高点の標高: 1491 m
最低点の標高: 359 m
累積標高(上り): 1226 m
累積標高(下り): -1226 m
総所要時間: 09:00:41
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